関西には専門誌ではまず取り上げられることのないが注目してもらいたいインディープロレス団体がある。それが伝説のアマチュアプロレスラーであるファイター藤本(現在は訳あって離脱）が新たに立ち上げたＮＰＷである。
いくつかのアマチュアプロレス団体がプロ化をするなか同様の方向を示しながらも入場は無料とする姿勢を継続させ、すでに20年近い歴史がある。
その理由においては「我々にはプロレスの予備知識がない人にもまた次も来てみたいと思わせる、プロレスに興味が湧いたからいろいろ知りたい、他の主にはメジャーなプロレス団体にも目を向けさせる水先案内人的な団体であることを目指すそのこだわりがある」と、代表兼レスラーの火竜が語る。
大会毎のＤＶＤの販売もパッケージ付きで1枚1000円と良心的だ。
また一部のインディーにありがちなリング上でネタをやって(屈折したマニアに）受けるという目先のものよりも、プロレスリングの昔ながらのフォルムにのっとったものを追求していきたいとのことである。
なかには一般人体形のレスラーもいるにはいたが試合を観ていてひやひやして危なっかしいという者は少なくともいなかったのは評価できよう。
なおこの日は交通の便がよくない会場ながら100人ほどの観客を動員した。
その火竜はＮＰＷ屈指のパワーファイターで裏方もこなす重鎮である。
覆面レスラー、聖獣ＭＡＴＯＵはかつての大阪のローカル・インディー・シーンを知るものがびっくりするであろう（関西Ｕ系格闘技ジムの選手）Ｋがその正体である。当時の試合を覚えている者はその変貌に驚くことであろう。
かつて大日本プロレスマットを席巻したＲＥＸ・ＪＡＰＡＮ勢のミラクル・ジミー吹田は現在ファンキー・モンキー・フッキーとして活躍中である。(昭和の）プロレス心を知るこの男の会場人気は抜群であった。
本日の大会の主役、吉岡健二はなりは小さいが関西のローカル・インディーにも目利きがいくマニアが以前から注目しているレスラーである。
リングアナの福田純也氏はＮＰＷプロレスの所属であるが、関西の格闘技興行にはこの人ありという存在でもある。
ミルホンネットで紹介させていただいたプロ空手系のPRO-KARATEDO連盟「達人」や格闘技スタジオ宮野道場「LEGEND」キック系のDEEP☆KICK実行委員会「DEEP☆KICK」、シュートボクシング協会/立志會館「SHOOT BOXING OSAKA」、アクセルプロモーション「格闘武道会ACCEL」、CrazyWolf「CRAZY KING」総合格闘技系の総合格闘技系のDEEPインターナショナル「DEEP OSAKA IMPACT」など多岐にわたる。
ミルホンネットで取り上げる予定の興行のいくつかにはリングアナとしてお目見えすることであろう.
＜第１試合 シングルマッチ 30分１本勝負＞
○遼(NPWプロレス)[８分６秒片エビ固め]●HARU。(フリー)
※コーナーポストからのネックブリーカードロップ
＜第２試合 タッグマッチ 30分１本勝負＞
火竜(NPWプロレス)＆○安藤雅生(総合格闘技闇愚羅)
[11分11秒体固め]※バックドロップ
ファンキー・モンキー・フッキー(フリー『チーム ビューティフルビースト』)＆●聖獣MATOU(NPWプロレス『チーム ビューティフルビースト』)
＜第３試合 セミファイナル シングルマッチ 45分１本勝負＞
○山本淳福(NPWプロレス『チーム ケルべロス』)
[８分14秒片エビ固め]※片翼の天使(エレクトリックチェア式ドリラー)
●EDICALイリナガ(NPWプロレス)
＜第４試合 メインイベント「吉岡健二、負けたら即引退！」シングルマッチ 60分１本勝負＞
○吉岡健二(NPWプロレス)
[８分13秒片エビ固め]※垂直落下式ブレーンバスター
●KENICHI(フリー)
＜第５試合 緊急特別試合「吉岡健二、負けたら即引退！」ハンディキャップマッチ 時間無制限１本勝負＞
○中田雅人(NPWプロレス『チーム ケルべロス』)＆山本淳福(NPWプロレス『チーム ケルべロス』)
[10分26秒片エビ固め]※ネヴァー・マインド(椅子の上へのパイルドライバー)
●吉岡健二(NPWプロレス)
※吉岡健二選手は惜しまれつつもも引退。
マット界舞台裏3月15日号全日両国検証T1直前サスケ激白 勝敗予想考 関西NPW 銭ゲバ収録。お楽しみ下さい。