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8・21天龍プロジェクト新宿大会6人タッグ王座防衛 THE KABUKI見参 11・10『プロレス人生35周年記念』後楽園ホール大会開催発表

 8月21日(日)新宿FACEにて、天龍源一郎率いる天龍プロジェクトが『革命点火〜REBORN〜』を開催。今年初めての開催となった今大会だが、超満員となる412人の観客を動員。大盛況の会場をメインイベントに出場し大会を締めくくった天龍は、11月10日に後楽園ホールで『天龍源一郎プロレス人生35周年記念大会』の開催も発表した。

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 今大会のメインイベントは、天龍&嵐&石井智宏vs.高木三四郎&竹田誠志&Mentalloの天龍プロジェクト認定6人タッグ王座選手権試合だ。異色の組み合わせとなった挑戦者組だが、大日本プロレスのデスマッチシーンでも活躍する竹田が試合前に有刺鉄線ビール瓶の試合への持ち込みを主張。竹田が有刺鉄線ビール瓶の使用を許可するよう和田京平レフェリーに詰め寄れば、天龍も水の入ったペットボトルを竹田に投げつけるなど、試合前から両陣営はエキサイト気味だった。

 結局、天龍のペットボトルが試合開始の合図となり、両軍の攻防がスタート! 先発の石井と竹田が凄まじい張り手合戦を繰り広げるなど、序盤から熱気溢れる展開が続く。そんな中で登場した天龍。高木のスタナー、Mentalloのミサイルキックを連続で食らって出鼻をくじかれると、竹田からは腕ひしぎ逆十字固めで腕を痛めつけられた。そして、竹田の有刺鉄線ビール瓶攻撃で、額から流血させられる天龍。竹田の若さに任せたガムシャラなファイトに、徐々に追い詰められていった。

 しかし、35年もの長き間、プロレス界に君臨し続ける“ミスター・プロレス”はそう簡単には沈まない。歴史の重みが詰まった逆水平チョップとグーパンチの連打で若い竹田を黙らせる。昨年来、足の負傷により動きの悪かった天龍だが、ケガの状況も良くなりつつあることもあって、この日は動きも良くなってきていることを感じさせた。
 その後、石井がMentalloに追い詰められる中、再び登場した天龍。 嵐のニーリフトで動きの止まったMentalloをDDTに捕らえて、マットに串刺し! 見事に3カウントを奪い、6人タッグ王座の防衛に成功した。

 試合後、マイクを持った天龍。「男も女も生きていくのはつらいのよ。でも、生き続けなきゃ男じゃない! 一生懸命に必死になって生き抜いていこうじゃないか! ギブアップすんなよ!」と挨拶をし、恒例の「エイエイオー!」で締めくくった。その直後にサプライズ! なんと、スクリーンのビジョンにて、11月10日に後楽園ホールで、『天龍源一郎プロレス人生35周年記念大会』を開催することを発表したのだ。

 「恥ずかしながら、記念大会をやらせてもらいます。必ずや面白いモノを提供します!」と宣言した天龍。最後は観客たちを出口の前でお見送りを行い、大盛況の大会を締めくくった。バックステージに戻ると、「諏訪魔がラインナップしたヤツらと防衛戦をやりたいね」と、自身が足を負傷した際に代役としてベルト奪取をした全日本プロレスの現三冠王者とのリング上での邂逅に想いを馳せた天龍。35周年記念大会については、「スルッと通ろうかと思ったけど、あれだけ好きだった相撲を辞めてプロレスに来たわけだから、ケジメとしてやりたいと思ってね。『辞めたい』と思わずにぶっ続けでやってきたんだから、手柄話をしてやりたいのよ」と語っていた。

 関係者の話によると、既に開催の噂を聞きつけ、様々なレスラーたちから参戦要望が多数届いているという。「近々発表しますよ。お客さんが面白いと思えることをやりますから。チケット代ぐらいのことは提供しますよ」と語るなど、天龍らしい破天荒な仕掛けが待っていそうな予感。「今の天龍源一郎を見てほしいですね。元気なのか元気じゃないのか、そのまま感じてくれればいいです」。35周年は通過点。天龍源一郎はまだまだ歩みを止めない。

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 第2試合には「グレート・カブキの隠し子」を名乗るTHE KABUKIが日本初登場。金村キンタローとのタッグで、NOSAWA論外&藤田ミノルの東京愚連隊との闘いに挑んだ。折原がタイで発見したという謎の東洋人で、自ら「THE KABUKI」と名乗り、「グレート・カブキの隠し子」であることを公表していたこのTHE KABUKIだったが、父親だと言われた当のカブキは「小さい頃に別れているからわからない」と困惑気味。「とにかくどっかで試合をやってみな。見てから、いいか悪いかは決める」と試合での査定に乗り出すことになった。

 そして、組まれた今回の試合。入場時には父カブキとヌンチャク&毒霧パフォーマンスも決め、観客の期待を煽った。試合では本人が習得したというキックボクシングやレスリング、そして総合格闘技を織りまぜた技術を次々と披露。そうかと思えば、父カブキを彷彿とさせるアッパーを繰り出すなど、とらえどころのないKABUKI。父カブキもちょっかいを出してきた論外にアッパーカットとトラースキックを食らわせるなど、大ハッスルしていた。

 最後はKABUKIが十八番(おはこ)固め(変形のグラウンド卍固め)で藤田を料理。日本初陣を勝利で飾ることに成功した。父カブキは無言で退場したために、本当にカブキの息子と認定されるのかはまだわからないが、KABUKI本人は「俺とオヤジの親子物語は始まったばかり」と今後の展開に想いを馳せていた。

■ 『天龍源一郎プロレス人生35周年記念大会』
日時:11月10日(木)
会場:後楽園ホール

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2011年08月23日 01:57に投稿されたエントリーのページです。

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