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HEROとは何か? KISS ASSする輩がケツを叩くアンチに敗北の興奮〜『WWE Money in the Bank』CMパンク新王者に!このまま離脱か?

 痛烈なWWE批判を繰り返し、揚句、WWE王座を奪ってそのまま離脱する事まで宣言していたCMパンク。一時は無期限謹慎が言い渡されたが、勝負したいというジョン・シナの訴えが通り、この『WWE Money in the Bank』でタイトルマッチが決定した。
 しかし、もしシナが敗れればWWE解雇という条件をビンス・マクマホンが突きつけており、CMパンクのWWE批判もあって、北米ではプロレスマスコミ以外の一般マスコミも大きく取り上げている注目の大会となった。

 メインのジョン・シナvs.CMパンクは異常な雰囲気の中、試合がスタートした。会場はCMパンクコール一色で、ジョン・シナには激しいブーイング。開催地がCMパンクの地元という事よりも、あのWWEシュート批判の影響だろう。ファンは現在の最後はジョン・シナが勝つというヒーローショー的なWWEを変化させて欲しいという思いも強いと思われる。試合中も、CMパンクが攻撃すると大声援、シナが攻撃するとブーイングという、特殊な雰囲気で試合が続く。

 長い勝負になったからか、業を煮やしたビンス・マクマホンが、ジョニー・エースを引き連れて登場。ジョン・シナがSTFを極めた瞬間、エースに指示して、かつての“モントリオール事件(1997年11月9日のサバイバー・シリーズでのブレット・ハートvs.ショーン・マイケルズのWWF王座を賭けた試合にて起こった会社(ビンス・マクマホン)によるシナリオ破り事件。興行が行われたモントリオールの地名を取って、モントリオール事件と呼ばれる。また事件の被害者といえるブレット側の視点から『モントリオールの悲劇』と呼ばれる場合もある)”と同じく、CMパンクがタップしなくても、タップした事にして試合を終わらせるように指示。しかし、それに気が付いたシナが技を解き、エースを突き飛ばし、ビンスに詰め寄って猛抗議したのだ。

 しかし、ビンスに気をとられてしまったシナの隙をついて、CMパンクがGTS(ゴー・トゥ・スリープ)を決める。なんとピンフォール勝ち! ついにWWE離脱を宣言しているCMパンクが新王者に輝いてしまった!

 顔を真っ赤にして怒るビンス・マクマホンは、MITB(いつでも王者に挑戦出来る権利)を持つアルベルト・デル・リオを電話で呼び出し、すぐにCMパンクに挑戦する様に指示。デル・リオはすぐにリングに飛び込んできたが、CMパンクは相手にせず、客席に逃げ込み、そのまま逃走。王者のまま、WWE離脱を実行すべく観客に称えられてリングを後にした。
 新たなアンチ・ヒーローの誕生劇という歴史的瞬間にマニアは狂喜乱舞、一般メディアも追随して大騒ぎとなっている。エンタテインメント会社WWE Inc.は世間を手玉にとって魅せたのだ。

 ビンス・マクマホンが真っ青な顔で震えているアップで番組終了。放送終了後に、お前の責任だと、ジョニー・エースをリンチしたという事だ。

 近年まれにみる最高の大会とファンからは称賛されているものの、CMパンクは今回、新しいデザインのTシャツを着て入場しており、完全に離脱するのなら、新グッズが発売される訳がないので、実際は延長契約を済ませているのでは?という話もある。実際、今日で契約が切れるはずなのに、明日放送の『RAW』に出演する事が決定している。

 また、セミファイナルで行われた世界ヘビー級タイトルマッチでも波乱が起こった。この試合は前回、レフリーのミスで敗北したクリスチャンが弁護士を立てて色々と条件を出し、反則でも王座が移動する事になっていた。それを利用したのか、クリスチャンは試合中、オートンの顔に唾を吐きかける。これで、完全に理性を失ったオートンが激怒して、レフリーの目の前でクリスチャンに金的攻撃の反則をしてしまったのだ。これでオートンの反則負け、クリスチャンは反則で新王者となった。

 激怒しているオートンは、クリスチャンをスペイン語実況席に連れていき、2度もPKOを決めて、クリスチャンを完全KO。虫の息となったクリスチャンだが、タイトルは入手するという波乱の結果になった。

 またMoney in the Bank戦ではアルベルト・デル・リオとダニエル・ブライアンがそれぞれ勝利している。

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※ 放送に関する情報はJ SPORTSホームページ
またはJ SPORTSカスタマーセンター(03-5500-3488 10:00〜18:00)まで


『WWE Money in the Bank』
日時:2011年7月17日
場所:アメリカ イリノイ州シカゴ

<WWE王座タイトルマッチ>※ジョン・シナ敗北で解雇
○CMパンク(挑戦者)
(33分37秒 ピンフォール)
●ジョン・シナ(王者)

<世界ヘビー級王座タイトルマッチ>※反則でも王座移動
○クリスチャン(挑戦者)
(12分21秒 反則)
●ランディ・オートン(王者)

<マネー・イン・ザ・バンク(RAW)>
勝者:アルベルト・デル・リオ 15分41秒
参戦選手:レイ・ミステリオ、エヴァン・ボーン、アルベルト・デル・リオ、コフィ・キングストン、アレックス・ライリー、ザ・ミズ、ジャック・スワガー、Rトゥルース

<シングルマッチ>
○マーク・ヘンリー
(5分56秒 ピンフォール)
●ビッグ・ショー

<ディーバズ王座タイトルマッチ>
○ケリー・ケリー(王者)
(4分44秒 ピンフォール)
●ブリエ・ベラ(挑戦者)

<マネー・イン・ザ・バンク(スマックダウン)>
勝者:ダニエル・ブライアン 24分29秒
参戦選手:ケイン、ジャスティン・ガブリエル、ヒース・スレーター、ダニエル・ブライアン、コーディ・ローデス、シン・カラ、シェーマス、ウェイド・バレット

詳細版は、毎週金曜日発売の『マット界舞台裏』に掲載されます。宜しくお願いします。

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2009年7月8日
 マニアックなジャパニーズムーブを随所に散りばめ地元のファンを喜ばせ、テーブルが壊れるアクシデントで予定のスポットが遂行できないとみるやすぐに応用して乗り切り、大人のファンを喜ばせる。そしてジェフ・ハーディの良さをも全身で受けた止めたCMパンクが世界ヘビー級王者、そしてメインイベンターとしての真の実力を見せ日本公演トリを締めた。
別冊ミルホンネット 獅子凱旋 新世代の息吹〜アメプロ大全2009

 究極アングルの全容は、『マット界舞台裏』海外情報局のバックナンバーを揃えれば、その経緯がわかります。試されているのは貴方のプロレス頭の理解度なのです。

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2011年07月18日 12:02に投稿されたエントリーのページです。

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