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エッジが『RAW』で引退発表、明日の『スマックダウン』で世界ヘビー級王座返上予定

 大変にショックなニュースが飛び込んできた! 首の負傷から満足に試合できないことを訴えていたエッジ(本名アダム・コープランド)の引退発表である。『レッスルマニア』後には、いろんな人事異動が起きるのが常であるが、通常は不要な人材の整理解雇が主目的。しかし、エッジの場合は自分からの宣言となる。この首の負傷は、ストーンコールド・スティーヴ・オースチンを1999年に手術に踏み切らせたのと同じ種類のものだ。要するに、首が回らなくなってしまうというバンプが取れなくなるレスラー生命にかかわる症状である。
 かねてから早期引退の噂はあったし、最後の望みというか、ファンだった頃からの盟友であるクリスチャンとのコンビも復活させて、もはや思い残すことはないのかも知れない。アンダーテイカーと『レッスルマニア』でメインイベントを務めたこともあれば、現地時間3日の『レッスルマニア 27』では、アルベルト・デル・リオ(ドス・カラスjr)に完勝したばかりである。もちろん実生活では(アングル上はケインと結婚、マット・ハーディのフィアンセだった)リタとの不倫騒動もあったし、実生活をヒントに発展させたヴィッキー・ゲレロGMとのドロドロの愛憎劇では、ハリウッド映画で活躍するロック様やシナよりも、年増の姐であるビッキーたちのほうがはるかにアカデミー賞ものの迫真の演技なのではないかと、そのリアリティー溢れる演技力にも定評があった。いえ、正確にはどこまでがリアルで、どこからがフェイクなのか、専門家にさえも謎だったのである。日本のプロレスが総合格闘技の出現によってリアリティを失った際に、アメプロは、新たなる境界線の謎解きを仕掛け、大人のファンを楽しませたのは述べるまでもない。
 ミルホンネットが別冊ミルホンネットにて独占的にお伝えした米国WrestleReunion 2011では、エッジもまた映画撮影中だったことに触れられている通りだ。
 ケインとの心理戦にせよ、ホラー映画の主役をも恐怖のどん底に陥れて、そこいらのB級映画よりもはるかに面白かったものだ。マネージャーのポール・べアラーは、早合点により車椅子ごと突き落とされて(事故で)死亡した。いや、お芝居だとわかっていても、アメプロがいかに連続ドラマとして最上級のTV番組であるかを見せつけた傑作スキットとして記憶される。
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(c) 2011 WWE, Inc. All Rights Reserved.
エッジがアルベルト・デル・リオ(ドス・カラスJr)と晴れ舞台(上)
巨体アンダーテイカーが飛んだ!〜WMならではの過剰サービス代償も(下)
レッスルマニア27より

 現地時間火曜日夜にニューヨーク州都アルバニーで収録される『スマックダウン』にて、王座の返上が行わる予定。それにしても惜しい!
 「これで明日からアイスクリームが食べられる」と、RAWでは感動の引退スピーチを披露。これはもちろん"台本"ではない。

 カナダ人のエッジであるが、現在はノースカロライナ州のアッシュビルに豪邸を構えており、峡谷の風景や静かな生活、そして街の美術館の数々を非常に気に入っているとのこと。将来的には業界のバックステージでの貢献に加えて、児童書を書いたり、そのイラストを描いたりすることに興味があるそうだ。ライター志望というのは納得のいく帰結なのかも知れない。

週刊マット界舞台裏'11年4月14日号 レッスルマニア圧巻 パンクラス

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2011年04月12日 15:20に投稿されたエントリーのページです。

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