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初代タイガーマスク リアルジャパンプロレス9・8 『STRONG PROOF〜強さの証明〜』見どころ 徹底分析

初代タイガーマスク リアルジャパンプロレス
■「STRONG PROOF〜強さの証明〜」
日時:9月8日(水)18時30分開始
会場:後楽園ホール

【対戦カード】
<メインイベント 60分1本勝負>
初代タイガーマスク(RJPW)&藤波辰爾(ドラディション)&グラン浜田(フリー)
vs.
藤原喜明(藤原組)&長州力(リキプロ)&天龍源一郎(天龍PROJECT)

<セミファイナル レジェンド選手権 60分1本勝負>
アレクサンダー大塚(AO/DC)
vs.
長井満也(ドラディション)

<第四試合 タッグマッチ 60分1本勝負>
鈴木みのる(パンクラスMISSION)&スーパー・タイガー(RJPW)
vs.
ザ・グレート・サスケ(みちのくプロレス)&スーパー・ライダー(RJPW)

<第三試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
ウルティモ・ドラゴン(闘龍門MEXICO)&石川雄規(バトラーツ)
vs.
折原昌夫(メビウス)&ブラック・シャドー(RJPW)

<第二試合 シングルマッチ IJ(インターナショナルジュニアヘビー級選手権試合60分1本勝負>
【王者】タイガー・シャーク(RJPW)
vs.
【挑戦者】佐藤光留(パンクラスMISSION)

<第一試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
山本裕次郎(チーム太田章)&間下隼人(RJPW)
vs.
三州ツバ吉(バンプマン)&斎藤彰文(RJPW)

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男のロマンと虹の架け橋!

9・8後楽園ホール大会「STRONG PROOF〜強さの証明〜」では男のロマンが甦ってくるようなカードが現出した。初代タイガーマスク、藤波辰爾、グラン浜田組VS藤原喜明、長州力、天龍源一郎組。なんと贅沢なカードであろうか。6人6色。昭和から平成にかけて生き続ける“6色の虹の架け橋”というべきか。また今回は、リアルダークの折原昌夫が勢いづいている。その不気味な行動が気になる。


カードを見れば男のロマンが甦る!
<メインイベント 60分1本勝負>
初代タイガーマスク(RJPW)&藤波辰爾(ドラディション)&グラン浜田(フリー)
vs.藤原喜明(藤原組)&長州力(リキプロ)&天龍源一郎(天龍PROJECT)


昭和のプロレスラーで名選手と言われた猛者たちは、理不尽といわれようがなんであろうが凄まじい道場稽古を耐え抜いて、強い精神力を養ってきた。いまのように手とり足とり先輩から教わるのではなく自分自身で貪欲に強くなっていった時代だった。
メインはそんな男たちの6人タッグマッチ。藤原喜明、長州力、天龍源一郎が組み、初代タイガー、藤波辰爾、グラン浜田との対決。頂点に昇り詰めた男たちのロマンを存分に楽しんでもらいたい。
記者会見で藤原が「この豪華メンバー、よく集めたな。頑張ったなあ」といいつつも「豪華なメンバーを集まれば、いい試合になるってもんじゃない」とグサリと胸に刺さることを言ったのは、逆に「俺が凄みを見せてやろう」という頼もしい職人気質とみた。
現に「身体的にも芯から力がグッと入るようになってきた。けっこう、いいところまで行けるんじゃないか」「出たからには、想像よりも何十倍も働いて元気だなと思わせるのがプロ」と強気発言もあったのは「俺に任せろよ」と言っているようなものだ。
興味深いのは初代タイガーマスクと藤原喜明の対決。ご存知のようにともにアントニオ猪木とプロレスの神様カール・ゴッチを師として鍛錬した仲。すでに2008年12月の「昭和プロレス」でシングル対決しているが、この時の試合が凄かった。藤原は胃がん手術から生還したばかり。強い蹴りを浴びると臓器の縫合部分が切れるおそれがあるが、初代タイガーは容赦なくミドルを蹴りまくる。客席から悲鳴に近い声がした。それほど凄惨をきわめた。しかし、倒れても倒れても凄い形相で立ち上がってくるのが藤原組長だった。やられまくって怖さがジワリと伝わってくるレスラーって心底、恐ろしい。
昭和の名プロレスラーとはそういう怖さを内面に持っているのだ。プロレスの凄みをズンズン感じてもらおう。

長井満也相手にアレク大塚の防衛戦が燃える!?
<セミファイナル レジェンド選手権 60分1本勝負>
アレクサンダー大塚(AO/DC)
vs.長井満也(ドラディション)

 セミファイナルはレジェンド選手権。
王者アレクサンダー大塚に挑戦するのは長井満也だ。大塚はこれに勝てばV6。
大塚も王者としての貫禄がついてきたが、今度の相手はバトラーツのリーグ戦で激闘を繰り広げてきた長井満也だけに「僕がベルトを持って長井選手と闘えるとは感慨深い」と気持ちが高ぶる。
 長井はシュートボクシング、UWF、リングス、全日本キック、K−1、掣圏道、バトラーツ、全日本、新日本、ドラディションとありとあらゆるプロレス格闘技ジャンルを渡り歩いてきた苦労人。関節技、蹴りを得意中の得意としているのはご存知の通りだが、根が善良なので小さい相手とやると、どうしても思い切りやれない心の弱点もある。だから見る側とすれば本来の実力が発揮できていないのではと思うことも多かった。
だからこそ、ほぼ同じ体格を持つ大塚との試合は100%本領発揮できる。ベルトがかかっていればさらに長井のテンションも上がる。熱が入る選手権になりそうだ。
 
突きつけられた鈴木の指令!
<第四試合 タッグマッチ 60分1本勝負>
鈴木みのる(パンクラスMISSION)&スーパー・タイガー(RJPW)
vs.ザ・グレート・サスケ(みちのくプロレス)
&スーパー・ライダー(RJPW)

鈴木みのる&スーパー・タイガー組がザ・グレート・サスケ&スーパー・ライガー組と対戦する。
この試合はスーパー・タイガーがリアルジャパンプロレスメンバーであるスーパー・ライダーの首を獲りにいくことがテーマだ。
というのは、6・17後楽園で鈴木が、修行をさせるために1年間一緒に組んできたスーパー・タイガーにようやく合格点を出した。長井をねじ伏せて白星をあげたからだ。しかし、鈴木はここで指令を出した。
「まだおめでとうとは言わない。次、リアルジャパンで苦楽を共にした人間をお前の手でやっつけろ」
今回の対戦相手で、該当するのはスーパー・ライダー。このスーパー・ライダーに勝てば、尊敬する鈴木からお墨付きをもらえるのだから、スーパー・タイガーが燃えないわけがない。「恩返しの意味でも、スーパー・ライダーを超えられるよう、頑張りたい。超えないと先がない」(スーパー・タイガー)
だが、スーパー・ライダーにはサスケという強力なパートナーもいる。
(俺がついているのに、そんな思い通りにさせるもんかよ)
と、プライドの高いサスケが黙っているわけがない。スーパー・タイガーの燃える心をへし折ってくるだろう。Sライガー本人にいたっては「スーパー・タイガーが俺の首を獲るなんて、100年早いよ!」と牙を剥く。
スーパー・タイガーは見事スーパー・ライダーの首が獲れるか。そして鈴木のお墨付きをもらう事ができるのか!

折原はリアルジャパンをどうするつもりか?
<第三試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
ウルティモ・ドラゴン(闘龍門MEXICO)&石川雄規(バトラーツ)
vs.
折原昌夫(メビウス)&ブラック・シャドー(RJPW)

折原昌夫&ブラック・シャドー組vsウルティモ・ドラゴン&石川雄規組のカードが発表されて、リアルダークの折原がここぞとばかりに主張した。
「そろそろ、黒いベルト=RDWC(リアル・ダーク・レスリング・チャンピオンシップ)の初代チャンピオンシップをやってもいいんじゃないか。このカードでもいい」
身勝手にも黒いベルトを作って、強引に正式な選手権ベルトとして会社に認めさせるところまできた折原は、このカードをチャンピオンシップにしようと、やる気満々だ。
チャンピオンになれば、文句なく会社をかき回す事ができると踏んでいるのだ。
会社を我がものにするにはとにかく肩書きが必要だ。チャンピオンだからこそ説得力も出てくる。その初代を決めるチャンピオンシップの相手に不足なし!
こうしてリアルダークが、一気に勝負に出ようとしている。「タイガー・シャークがシングルのベルト(IJ)を巻いて有頂天になっている。俺たちがタッグのベルトを巻いたら、そちらにも顔を出していく」と行動を拡大していく考えも明らかにしているから不可解きわまりないのだが…。
この原稿を書いている段階ではタイトルマッチにはなっていないが、確かにウルティモ・石川組は名チームで、このチームに勝てばチャンピオンの価値は大いにある。
だが、会社は半ば認めながら結論を先送り。安易にタイトルマッチにしないのは、リアルダークの真意に疑惑がチラリちらりと見えてくるからだろう。ベルトを持って試合を面白くさせるのはいいが、会社をかき回されるだけだったら…。その疑いがあるから即決できないのだ。
だがウルティモ・石川組が勝てば、リアルダークの勝手な行動も阻止できるという考えも頭にチラつく。だからウルティモ・石川組の勝利に期待をかけて、タイトルマッチ実現の公算も高くなってきている。
どちらにしても、ウルティモ・石川組にはプライドがある。「このカードをタイトルマッチにして俺らがベルトを巻く」と折原に言われて負けるわけにはいかないだろう。

IJ王者 タイガー・シャークの正念場!
<第二試合 シングルマッチ IJ(インターナショナルジュニアヘビー級選手権試合60分1本勝負>
【王者】タイガー・シャーク(RJPW)
vs.【挑戦者】佐藤光留(パンクラスMISSION)

リアルダークを裏切ったタイガー・シャークが6月、望月に勝ってIJ王者になった。
その防衛戦(対HIROKI)にも勝って、完全に一人立ちしたといってもいいだろうか。
しかし、会見で折原が「IJベルトにも顔を出していく」と言うと、席上の端にいたシャークの目がサッと変わった。すぐに「ふん、勝手なことを」と折原に話をあわせず「この間、HIROKIとやって彼が持っているものはあれが全てだと思っている。(8・25天龍プロジェクトのHIROKIとの防衛戦にも)負ける気がしない。これは自信です」とハッキリとした口調でわが道を貫くと主張した。その言葉通り、しっかりと防衛した。シャークはメビウス9・6新宿大会でもドクロマンズ1号相手に見事防衛。僅か2日後ではあるが、佐藤光留戦が選手権試合に決まった。早くも5度目の防衛戦となった。シャークのこの勢いはまだまだおさまらないだろう。
着々と王者の実績を積んでいくシャーク。今回の対戦相手佐藤光留には納得できる勝ち方をしなければならない。
「佐藤選手との試合は自分の根底の部分が出てくるはず」と覚悟を見せつけた。
 さて折原のこと。あれほど裏切りを怒っていたくせに「(シャークがリアルダークに)帰ってくるなら、迎え入れる」と巧みにシャークの心を揺さぶる。折原の真意はどこにあるのか? うざい折原の誘いをはねつけるためにも佐藤との一戦にはなんとしても勝たねばならない。シャーク、正念場の一戦だ。

タッグだが間下の対抗心メラメラ!
<第一試合 タッグマッチ 30分1本勝負>
山本裕次郎(チーム太田章)&間下隼人(RJPW)
vs.
三州ツバ吉(バンプマン)&斎藤彰文(RJPW)

第一試合は当初、お馴染みの間下隼人と斎藤彰文の一騎打ちとなっていたが、タッグに変更された。もともと間下と斎藤は遠く離れていても火花が飛び散るほど対抗心が燃えさかっているが、その激しさは会見のコメントでも十分に伝わった。
間下が言った。「前回、斎藤とやって顔面蹴りで失神して、気づいたら3試合目だった。同じ事をやり返したい」。え、それって、去年の12月のことじゃないか! 当初はシングルの予定だったから、そういうコメントをしたのだが、それにしても昨年の恨みをまだ引きずっていたとは驚く。これに対し、斎藤は「(間下に対する)恨みはない。結果的にいままでの練習の成果が出せればいい」といたってクールに言うものだから、間下の対抗心をさらに煽った。
そんな間下がチーム太田章の期待の若手でキック、関節技、レスリングとオールマイティーの山本裕次郎と組み、一方の斎藤は柔術、柔道、空手をベースに持った歴戦の三州ツバ吉と組み、闘争心は最高潮。第一試合のインパクトはリアルジャパンらしく激しい!


チケット VIP席12,000円、RS席8000円、A席6000円、B席5000円
チケット発売所 e+(イープラス)(パソコン&携帯)、ファミリーマート、チケットぴあ、ローソンチケット、CNプレイガイド、後楽園ホールほか。
■お問合せ  KIAI PROJECT リアルジャパン事務局 03−3833−3662

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2010年09月07日 03:56に投稿されたエントリーのページです。

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