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小川直也はプロレスを辞めるのか? 脳内改造と『ジャンボ鶴田☆三度目の夢』

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7月15日合格発表時撮影

 七月十七日の東京スポーツで、「小川直也、筑波大学大学院合格」という記事が発表されると、ネット上では小川直也がプロレスを辞めるという話題で盛り上がっていた。
 パソコンを前にして、私は一人で笑っていた。「何も知らない人たちって、本当に想像だけで話すもんだな」と……。
 大学院生になるからプロレスを辞めるという図式は、小川には全く当てはまらない。
 
 プロレスラー、小川道場の経営、大学院生と――自ら「三足のわらじ」と言っているが、大学院とは学ぶ場であるとともに、自ら研究していく場でもある。小川の求める研究フィールドは道場であり、リングである。生活の場が研究―フィールドであり、「辞める、辞めない」の発想すら、小川の頭の中にはない。
 そもそも大学院とは、大学と違い取得単位数も少ない。わざわざプロレスを辞めるほどの負担もない。
 田村亮子の二足のわらじ(柔道強化選手と国会議員)に比べれば、小川の三足のわらじのほうが、両立可能であろう。

「小川直也がプロレスを辞める」という噂が流れる背景には、「小川は何を求めているのか」という疑問があるからだろう。
「小川は何を求めているのか?」
 新日本プロレスのリングで橋本真也と激戦を交わしていた当時、小川は肉体改造を成し遂げた。想像を絶するほどの減量を自らに課し、キックボクサーのような体形に改造をした後の小川は、明らかに生まれ変わっていた。
 そして、二〇一〇年七月。次に小川が求めたもの……それは、「脳内改造」。
「俺も四〇歳過ぎたし、そろそろプロレスや柔道に恩返ししないとな…」
 この言葉の底に秘めた……ジャンボ鶴田の後を追う小川直也。志半ばで亡くなった鶴田さんの成し遂げなかった事を、必ずやってくれることだろう。
 低迷するプロレス界の未来は、数年後の小川の行動にかかっていると言っても、過言ではない。
                                 高尾淳
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ジャンボ鶴田☆三度目の夢