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今週の「マット界舞台裏」は、武藤の長期欠場により両国も満員にならず、窒息寸前の全日プロに迫る!

10.03.25BUTAIURA.jpg 全日本プロレスのエースというより、文字通り大黒柱の武藤敬司が右ヒザの手術で長期欠場を余儀なくされる事態になった。
 全日本プロレスは最大のピンチに見舞われたと言っていいだろう。

 武藤欠場の状態で迎えた春の大一番、3・21両国国技館大会は船木誠勝VS鈴木みのるの金網戦、世界ジュニアヘビー戦カズ・ハヤシVSKAI、三冠ヘビー級戦小島聡VS浜亮太を主要カードとして開催されたが、肝心の客入りは主催者発表で8200人。満員マークが付かなかった通り、1階席、2階席ともにかなり空席が目立った。

 しかも馳浩議員と神取忍議員が関係者と思わしき人物を大勢連れて観戦したり、この日を最後にしばらくリングを離れることを宣言した西村修の母校からも大勢の応援団が来場。彼らが実券で来たのか、招待券で来たのかは分からないが、やや普段の全日本プロレス両国大会の客席とは雰囲気が違ったようだ。

 メーンイベントでは浜亮太が小島を下して三冠ヘビー級を奪取するという快挙を達成したが、武藤の留守を預かる全日プロのエースが、まだデビューして1年4カ月のキャリアしかない浜というのは、全日プロファンもいささか不安だろう。
 浜のパートナーなり、対戦相手に武藤がいてくれれば、また印象もずいぶん違うだろうが・・・

 武藤の長期欠場はそういったはマッチメーク上の問題にとどまらず、再び借金地獄に陥りかねないものだ。ノアの小橋建太や潮崎豪、新日本プロレスの棚橋弘至の欠場と比べても5倍ぐらいダメージの大きいもので、全日プロにとってあまりにも深刻である。

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 某専門誌には、「8年前はどんな状況でも休むことができなかった武藤が、手術に踏み切れるだけの布陣が整ったとみることもできる。いつでもピンチとチャンスは表裏一体だ」という記事が掲載されていたが、確かに3・21両国では浜の三冠ヘビー奪取だけでなく、諏訪魔と河野真幸の新世代同士の試合でもかなり観客を沸かせていた。
 なかなか進まなかった全日プロの世代闘争だが、武藤の欠場によって一気に世代交代が加速するという一面はあるかもしれない。

 だが、武藤の長期欠場の影響はリング上のことだけではない。観客動員にも影響するかもしれないし、そのほかにも様々な影響が出てくるのだ。詳しくは本誌を読んでいただきたいが、“全日プロの呼吸”を止めかねない状況だということは分かってていただきたい。

週刊マット界舞台裏'10年3月25日号

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2010年03月22日 01:26に投稿されたエントリーのページです。

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