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史上空前のイベントとなった『レッスルマニア26』にてショーン・マイケルズが引退!

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(C)2010 World Wrestling Entertainment, Inc. All Rights Reserved

 3月28日(現地時間)アリゾナ州グレンデールのユニバーシティ・オブ・フェニックス・スタジアムで開催された世界最大のプロレスの祭典『レッスルマニア26』は大いに盛り上がり、観客動員数72,219人の特大満員となった。

 この数字は同会場の動員記録を更新、2008年に同会場で行われた第42回スーパーボウルの動員記録(71,101人)を塗り替える結果となっている。また580万USドル(約5億2200万円)の興行収益は、2009年10月20日のU2のコンサートでの収益:490万USドルを抜いて、同会場の興行収益記録を大幅に更新してしまった。

 試合順は直前まで公表されなかったが、メインにはなんと、アンダーテイカーとショーン・マイケルズの連勝記録とキャリアを賭けた一戦をもってきた。
 WWE、世界ヘビー級の両王座のタイトルマッチを押しのけてメインという事で、過去のレッスルマニアでタイトルマッチがメインで無かったのは、第一回大会(メインはハルク・ホーガン、ミスターTvs.ロディー・パイパー、ポール・オンドーフ、レフリーはモハメド・アリ)と第八回大会(メインは、ハルク・ホーガンvs.シッド・ジャスティス(ビジャス))の2回位のことだ。
 WWEはエンターテイメントプロレスとされているが、タイトルの権威は大切にしており、過去の祭典ではマイク・タイソン、ドナルド・トランプなど有名人が参戦しても、メインはタイトルマッチで締めていた。

 マイケルズの引退がかかっているにしても、テイカーとマイケルズには、アメリカンプロレスの象徴であるハルク・ホーガンに並ぶ評価が与えられたと言えるだろう。

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(C)2010 World Wrestling Entertainment, Inc. All Rights Reserved

 それだけのお膳立てによる試合も、期待に違わぬ白熱した勝負を見せてくれた。まず、マイケルズがテイカーに向かって、テイカーの十八番、喉元を掻き切るゼスチャーをして、テイカーが激怒する場面から壮大なる叙事詩が幕を開ける。しかし、試合序盤にはテイカーがオールドスクールを失敗、膝を庇ってのことで、ベテランで満身創痍のテイカーだけに、試合成立出来るか心配されたが、試合巧者の両者だけあり名勝負を成立させてくれた。

 非情にもテイカーの膝を狙って、四の字などで攻撃するマイケルズに、テイカーも場外でツームストン! マイケルズを失神に追い込む。そして祭典ではお馴染みの実況席破壊スポットはなんと、マイケルズが実況席のテイカーに向かってトップロープからムーンサルトで突っ込むという過激なダイブで、実況席は完全破壊された。これには観客も「This is awesome(素晴らしい、恐れ多い)」と大コール。

 最後はツームストン、スイート・チン・ミュージックと双方が必殺技を出し合った上、力を出し尽くしたマイケルズが膝立ちのまま、喉元掻き切るゼスチャーで自分の介錯をテイカーに頼むかの様な状況に…。プロレスリングは「美学」であることを体現する究極のクライマックス!
 そのマイケルズの意を受けたテイカーが、そして最後のツームストンを決めて勝利となった。なんと24分間の大熱戦だ。男同士、戦いの中から友情が生まれたという感動的な結末であった。

 会場の画面にはテイカーのレッスルマニア連勝記録として「18-0」の文字が浮かび、激闘を終えた2人が抱き合い、握手を交わし、そして会場からは大「HBK」コールが巻き起こる。
 因縁や遺恨などない、最高の名勝負で今年の祭典は幕を閉じた、感動的なフィナーレだった。

WWE日本語公式ウェブサイト
WWEモバイル

【日本での放送予定】
◎3月28日開催 WWE「レッスルマニア26」は以下のスケジュールで放送予定
●スカパー!、スカパーe2! 4月8日(木)初回放送〜
●J:COM、iTSCOM 4月9日(金)〜 VOD配信
※放送に関する情報はJ SPORTSホームページ
または J SPORTSカスタマーセンター(03-5500-3488 10:00〜18:00)まで

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2010年03月29日 17:54に投稿されたエントリーのページです。

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