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北岡悟が五味隆典をタップさせ、戦極ライト級初代チャンピオンに!

 北岡悟がついにベルトを巻いた。1R1分41秒に伝家の宝刀アキレス腱固めを五味隆典に極めた。これでライト級トーナメント決勝の横田一則戦を除いて戦極ではすべて一本勝ちでの勝利。ニュースターの誕生である。

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日本レスリング協会福田富昭会長の認定宣言。横綱・朝青龍と石井慧も最前列で見守る。

 北岡は記者会見で「最終的に組めればいいと思っていたけれど、スタンドを長くやるつもりはなかった。五味は組みつくことに警戒していたが、向こうが組んでくれた」と言う。五味がバックへ回るが、北岡はアームロックに切り返しグラウンドへ。
 大晦日のDynamite!!で青木真也のセコンドについていたが、誘い水で獲るところが似ているとも言う。エディ・アルバレスに投げられても問題なかったのと同じだと分析してみせた。

 リング上では、「お客さんは五味選手が本気じゃなかったとか、100%じゃなかったと思うんですよ。だから俺、もう1回、五味選手とやりたいです! 五味選手はトーナメントの勝者の挑戦を受けてくれたので、今度は僕が五味選手の挑戦を受ける。初防衛戦の相手は五味選手とやりたいです!」とアピールしたが、五味選手との試合後の会話はかみ合ってなかったとも言う。調印式の席で「五味選手は嫌い!」との発言が出たが、「憎いのではなく、(このように)会話がかみ合ってない」のが原因らしい。五味選手は「今日は2回極められたから負けだ」と、リング上で答えたそうだ。

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 「嬉しい気持ちと不思議な気持ちが半々。周りの皆が喜んでくれるのが嬉しい」とも話す。「五味がやってきたことの何らかの役割は担う」とは答えたが、エースだ、大黒柱だといった声には、「パンクラスを背負うだけで十分」とも本音をのぞかせる。
 記者の質問に答えて、「8月、10月に比べたら減量は旨く行った」という。「コンディションは最高だった」そうで、「光岡(映二)がセルゲイ(ゴリアエフ)に勝ったからって、一年苦労して下さい」とも。今度は『Road to Kitaoka』なんだそうだ。
 「ライト級のトップ10に入ったとは思わない」と、謙虚でもあった。もっとも、「ただし、誰とやっても勝てる可能性はある」とも自信をのぞかせる。


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 一方の五味選手は、当初は「足が悪いから記者会見には出てこない」との発表だったのに、一番最後になって「北岡選手に祝福する意味で、誤解ないように来た」と、インタビュースペースに足を引きづって現れた。
 記者が「誤解ないようにとはどういう意味か?」と尋ねたら、「彼が(業界のことを)何も考えてないと、そういう感性でとらえて欲しくない。ファンを沸かせた選手が引っ張っていくんだから・・・」と、試合直前までの舌戦を振り返った。「彼はのびのびとやっているが、自分は勝手が違う。2年間ジムの運営があったから、トレーニングに専念できなかった」とも述べた。

 「GRABAKAにも行って、テイクダウンされてからの逃げ方も練習してきたというが、アキレス一度目で音が鳴るくらいで、二度目で痛みがあったのでタップした」と正直だ。「タップはしたくないけど、そういう競技じゃないんで」と答えたのが印象的だった。

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 「北岡は強かったなぁ」と、素直に試合を振り返っている。「過去のトレーニングの貯金でやらないようにフィジカルを元に戻すことが肝心。トップレベルのトレーニングに戻りたい」とも。復帰の時期について「あとは気持ちの整理だけ」と言うが、長期休養を匂わせてもいる。

 どうなる五味隆典! 格闘技はどこまでも残酷だ。

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2009年01月05日 03:05に投稿されたエントリーのページです。

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