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佐竹雅昭のベストバウト

「怪獣王子」「地上最強のオタク」など明らかにアダ名に名前負けしていた感のある佐竹雅昭であるが、個人的には大変好きな選手だった。私が彼のベストバウトと考えているのは、94年のK1準決勝におけるブランコ・シカティック戦だ。

前年の第一回K1GPの優勝者であり、前年にはKO負けを喫したシカティックに対して圧倒的不利の予想された佐竹。実際入場から見るからにガチガチ。「こら勝てんわ」と誰もが思った通り、シカティック有利で試合は進む。そしてついに一発いいのをアゴにもらう佐竹。

とその時、佐竹がニヤリと笑った。
「何や、倒されへんやないか」
私にはその笑みはそう見えた。

そしてその瞬間から、佐竹の動きに硬さが消えた。佐竹の反撃が開始され、互角の戦いを演じる佐竹。そしてついに判定勝ちをもぎ取った(いやちょっとホームタウン・デシジョン臭かったけど……まあ延長戦やったらたぶん佐竹負けてたし)。

佐竹の人間臭い笑いにすっかり魅了されてしまった私であるが、その後の泣かず飛ばずぶりもご周知の通り。だけどそんなヘタレぶりも含めて、今でも好きな選手の一人である。

山口敏太郎事務所 すぎたとおる

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2007年12月21日 11:27に投稿されたエントリーのページです。

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