WPMF世界王者・福田海斗、ラジャで宿敵にリベンジ!4・8(水)ラジャダムナンスタジアム

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 WPMF世界フライ級王者で現役高校生ファイターの福田海斗が4/8(水)のラジャダムナンスタジアム興行「スック ワンキントーン」に出場、過去2度負けている宿敵セーンチャンチャイを相手に大接戦の末判定で勝利しリベンジに成功、現在のラジャダムナンスタジアム・フライ級10位から9位へとランキングを上げた。

 福田・セーンチャインチャイとも、ラジャプロモーター・キントーン氏の興行においては常連選手。ともにギャンブラーからの信頼もある両選手であるが、過去2度セーンチャンチャイが勝っていることもあって、試合前はセーンチャンチャイ勝利を支持する関係者が圧倒的に多く、福田にとっては厳しい戦いが予想された。

 序盤、いつものようにゆったりとしたリズムで出方をうかがう福田。セーンチャンチャイはそんな福田を狙ってか、いきなり組んでヒジを見舞う。それでも冷静に対処し右ローを当てる福田。第2ラウンドもセーンチャンチャイの攻めが速く、パンチ・ミドルのコンビネーション。手数では圧倒的にセーンチャンチャイ有利だが、福田は下がることなくプレッシャーをかけ、要所要所でタイミングよく前蹴りや右ストレート。このラウンド終了時で5-1と賭け率ではやはりセーンチャンチャイがリード。
第3ラウンド、さらにプレッシャーをかける福田はセーンチャンチャイの左ミドルをかわして右ミドル、首相撲へと持ち込む。中盤、ヒジで踏み込んだセーンチャンチャイに対し福田はカウンターに左縦ヒジ!これがクリーンヒットしロープ際でグラつくセーンチャンチャイ。福田はすかさずパンチ・ヒザで攻め込む。それでも下がりながらも左ミドルを連打し地力を見せるセーンチャンチャイ。福田有利のラウンドかと思われたが、セーンチャンチャイのリードは変わらず。
 勝負となる第4ラウンド、セ-ンチャンチャイが意地を見せ左ミドルを連打、首相撲から福田を振り回し、コカすことに成功。さらに福田のバランスを崩してヒザ!ムエタイでは非常にポイントになる攻撃だ。序盤劣勢であった福田だが、ラウンド後半今度は福田が首相撲からサイドに回り込んで大きく鋭いヒザ、そしてワンツーからヒザのコンビネーション。セーンチャンチャイは徐々にロープを背追う場面が多くなり、福田有利を印象付ける。ようやくこのラウンドで賭け率がイーブンとなり、勝敗は最終ラウンドの攻防で決まるチンダムとなった。

 その最終ラウンド、セーンチャンチャイが左ミドルで先制するも福田のカウンターの前蹴りで吹っ飛ぶ。それでもミドルを蹴り続けるセーンチャンチャイだが、福田の首相撲に捕まり顔が上がる。福田はいい体勢を作り鋭い左ヒザ!最後はセコンドに指示通り深追いせず、勝利を確信して距離を取る。最後までもつれ込む大接戦であったが、レフェリーは福田の手を挙げ、判定勝利となった。

 宿敵を相手にリベンジ成功した福田、WPMF世界王座戴冠後の初試合であったが、その名に恥じない戦いを見せてくれた。関係者やギャンブラーの評価も高く、翌日のムエタイ専門誌「ムエ・サイアム」でも大きく取り上げられた。
また、最新のラジャダムナンスタジアムランキングでは、福田はフライ級9位にランクアップ。過去日本人選手の軽量級ランキング入りで10位より上位の例はほとんどなく、快挙といえるだろう。

 16歳の若武者がこのまま成長を続けどこまでたどり着くのか、未知の領域に入った福田の活躍に期待が集まる。

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