[週刊ファイト09月11日]期間 [ファイトクラブ]公開中
1年に一度あるかないかのディアナ関西興行。その京都大会を取材。全女レジェンド、引退間近のフリー選手、若い力、そしてウナギ・サヤカ&梅咲遥のちょぶきと豪華メンバーの熱戦を漏れなく網羅、そして大会考察!
▼ディアナ ちょぶき(ウナギ&梅咲)勝利者賞に歓喜 J横田新人への洗礼
photo & text by 西尾智幸
・動ける53歳Himiko
・危険すぎる台湾からの新人
・ジャガーがゴングと同時に「豹変」
・ブランキー真帆がそこに入る意味
・引退間近世羅りさ&本間多恵
・期待できる美蘭の将来性
・ウナギ・サヤカ&梅咲遥ちょぶき解散
・全女の遺伝子は今も生きている
ディアナ ちょぶき(ウナギ&梅咲)勝利者賞に歓喜 J横田新人への洗礼
■ ワールド女子プロレス・ディアナ 京都大会
日時:2025年8月31日(日) 17時開始
場所:ヒューリックホール京都
観衆:187人

この日の京都は、気温39度予想! 8月最後の日、夏の終わりだというのに、全く夏は終わろうとしていない。少し歩くだけで汗が止まらず、喉が渇いてくる。
今年は、蚊もこの暑さで減少しているという。確かに、今年は2回しか刺されていない。
そんな、暑い室外と同じくらいの熱戦が、ここヒューリックホール京都で行われた。
ディアナの興行は関東が中心で、関西には年に1度くればいいほう。記者自身もディアナを生で観るのは初めてだが、京都の地方大会にしては、いいメンバーが揃ったのではないだろか。
動ける53歳Himiko 未完 成過ぎる新人 ジャガーなのに「豹変」
今回は大会の流れ通り、第1試合からお届けしよう。試合結果だけではなく、ディアナを知って頂くという意味でも、分かりやすく書いていきたい。
<第1試合 タッグマッチ20分1本勝負>
○羽多乃ナナミ 香藤満月
13分45秒 ノーザンライト・スープレックス・ホールド
●Himiko デビー・カイテル

オープニングマッチは、ディアナ所属選手によるタッグ戦からスタート!
まず、Himiko53歳。年齢だけで見ると大ベテランだが、デビューは2022年1月、50歳を目前にしてのデビューは、日本の女子プロ界では初ではないか。しかも、デビュー戦はあのジャガー横田とのシングル戦と期待値が高い。
同団体の美蘭が今16歳で同年3月デビュー。つまり、37歳差の年齢でありながら同期である。
デビューした時、話題になったし、勿論存在は知っていたが、ファイトを観るのは初めて。
試合を観てびっくりしたのは、娘以上の年齢差の若い選手相手に、普通に渡り合っていた事。
元々、クラッシュ・ギャルズに憧れて全女の入門テストも受けたが、小柄な事もあり合格とはなからかったようだ。
さすが、全女からの流れを汲んでいるディアナだなと思ったのは、数合わせの第1試合ではなく、しっかり見応えのある闘いであった事。
デビー・カイテルは、海外で既にデビューしていたが、日本のプロレスを学びたいと、わざわざ来日し、代表のである井上京子に直訴。そして、ディアナ所属で闘っている。これは、たまたまテレ東の「YOUは何しに日本へ?」で密着取材されている。
羽多乃ナナミ、香藤満月も自身の体格を生かした闘いをしている。第1試合から、ノーザンライトを決めるのは、なかなかである。
あと、どうでもいい話しかもだが、香藤満月は新技で、「満月ポン」というネーミングがあったら面白いと思ったが、これは関西人以外に馴染みは少ないか?(笑)。
<第2試合 シングルマッチ15分1本勝負>
○沙恵
7分30秒 ビッグブーツ⇒体固め
●クームー

正直、こちらも違う意味でびっくりした。クームーは台湾出身で170cmという高身長だが、プロレスラーとは思えない華奢さ。大丈夫かなと思いつつ、試合がスタート。沙恵のリードで試合は進められていくが、どうも元気も覇気もなく、技も失敗が多い。スピンキックを出すも、当て感がなく、脚ではなくおしりが当たってしまうし、逆エビ固めも沙恵も体重に耐えきれなかったのか、一度目は即崩れてしまった。投げられても、受け身が下手で観ていてヒヤヒヤした。
最後は、ビックブーツ一発で沈んだが、怪我をしてからでは遅いので、ぜひ京子さん! もう少し鍛えてあげて下さい。
<第3試合 タッグマッチ20分1本勝負>
●ブランキー真帆 井上京子
10分58秒 浴びせ蹴り⇒体固め
○ジャガー横田 佐藤綾子

ジャガー横田1977年デビューでキャリア約48年、井上京子1988年デビューでキャリア約37年、佐藤綾子2001年デビューでキャリア約24年。そして、ブランキー真帆2023年デビューでキャリア約2年…。この全女から闘っているレジェンド達の中に、キャリア2年足らずの真帆がいる事に違和感でもあるが、でも何かの期待感もなければ、このメンツには入れて貰えないだろう。
真帆は、幾度も本誌サイトでもお伝えしているが、記者の営む店で「格闘イベントBACHI×BACHI」というマットプロレスながら、平成のUWFを彷彿させる、まさにバチバチのファイトを男子レスラーである道端剛史と1年4か月に渡り、毎月闘い続けた(2か月間はケガで中断したが)。
ビジュアルいいし、クレバー。キックボクシングベースの蹴りはシャープだし、最近は技のバリエーションも増えてきた。
井上京子とは、今年の3月にCandyプロレスのリングで対峙している。
そして、今回は心強いパートナー。しかし、相手は、女子プロ界最古参のジャガー横田!
しかも、ベテランにありがちな、膝や腰に爆弾を抱えているとも聞かない。
試合開始とともに、いきなり横田は真帆を場外へ落とし、何度も鉄柱攻撃。更に、リング上では佐藤がスリーパー。そして、横田がDDTから、鬼の形相で「◯ね、◯ね」を連呼し、ロープを使ったサミング。ダウンした真帆を起こしてコブラツイストと、とっておきの洗礼を受ける。
再び、佐藤に代わると、背後から両腕を掴んで頭部を蹴る荒業。そして、ダブルアームスープレックスで投げ飛ばす。ここまで、完全に狙われている真帆。しかし、これで終わる訳にはいかない。

得意の蹴りからエルボーで佐藤に反撃。そして、スリング・ブレイド。ここでやっと京子にタッチ。ラリアットで佐藤をぶっ飛ばす。佐藤がコーナーからのミサイルキックを狙うが、それをかわすと雪崩式ブレーンバスターなどで激しく攻める。佐藤も低空のジャーマンスープレックスを繰り出すも決定打にはならず。代わった横田にもラリアットの連打からパワーボムを狙うが、フランケンシュタイナーで切り返される。しかし、シットダウン式のパワーボムは成功。そのまま、真帆に代わり、最近フィニッシュに多用いているコーナーからのフロッグスプラッシュを仕掛けるもあっさりかわされてしまう。
それでも、丸め込み、ハイキック、ランニングニーと畳みかけるも、ジャガー横田の壁は厚い。佐藤とのダブルブレーンバスターで投げられた。
京子も、2人掛かりでイス、おぼん攻撃を食らい排除されると、最後は横田の浴びせ蹴り、さらにコーナー2段目からの浴びせ蹴りを繰り出し、しっかりとトドメを刺した。


引退カウントダウンの2選手登場 美蘭の将来性に期待 ちょぶき解散