[週刊ファイト11月16日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼サウジCrown Jewelジョン・シナ負Lポール勝カイリ復帰ローマン保持
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タダシ☆タナカ+シュート活字委員会編
・ベストマッチ賞セス・ロリンズ中東では善玉ドリュー・マッキンタイヤ攻防
・肌露出不可サウジで女子5選手紹介意義とcreativeな段取りは評価
・俳優ストライキ4ヶ月終了おかげでジョン・シナ見れたがソロ・シコア勝
・MizTVエイブラヒム・アル・ハジャージ現地俳優+グレイソン・ウォーラー
・わかっていたローガン・ポールUS王座戴冠!レイ・ミステリオもお仕事
・カイリ・セイン合流Iyo Sky防衛ビアンカ・べレアどうなる#DamageCTRL
・MITB行使出来なかったダミアン・プリースト対コディ・ローズ違和感あり
・サウジでも”Yeah!” LAナイトPLEトリ意義あり ローマン・レインズ防衛
■ WWE Crown Jewel
日時:11月4日(現地時間)
会場:サウジアラビア リアド モハメド・アヴゥード・アリーナ
ベストマッチ賞セス・ロリンズ中東では善玉ドリュー・マッキンタイヤ攻防
<第1試合 世界ヘビー級王座戦>
[王者]○セス・ロリンズ
18分20秒 ペディグリー ⇒ カーブストンプ
[挑戦者]●ドリュー・マッキンタイヤ
―― 全部終わっての結果論、あるいは総括からになりますが、いきなりの第1試合がベストマッチ賞でした。
オフレコ 異論ないなぁ。ローマンの王者と比べるのは無茶になるけど、セス政権だって中邑真輔を二度退けて、実際はハウスショー入れたら数えきれないけど(笑)、長く王座保持しているから、いったんドリューに明け渡して構わないじゃないかもあれば、海外の、しかも『レッスルマニア』よりも大きな予算を現地サウジアラビア観光庁が救出してくれる『クラウン・ジュエル』なんだから、「本戦第1試合が王者交代からだった」というのはインパクトがありニュースにもなる。
―― 第1試合がベストマッチだったというのは、嫁さんのベッキー・リンチがトリッシュ・ストラタスと壮絶な試合やって驚かせた9月2日の『Payback』もそうでした。
▼冒頭ベストマッチ圧巻トリッシュ・ストラタス金網20分ベッキー・リンチ!
オフレコ ちょっと状況は違うけどな。あっちのは期待してなかったのに、いざ蓋をあけてみればビックリという・・・。こっちはこの二人だから、イイ試合やってくれることは織り込み済みだったんだけど、その期待値をも上回ったということ。
―― 確かに。もうこれで終わりかというフィニッシュを予感させる場面が何度もあって、しかしそれでもキックアウトするから、ますます結果はどうなるんだろうと。
オフレコ 大男同士の18分20秒。素晴らしかったと誉めるしかない。ただ、残念なことに公式写真が、こっちが使いたい記憶に残っている場面が選ばれていない。数も少ない。「見る本」なんで、絵からも一進一退の攻防を伝えたいんだけど、HPに行ってみて、「なんじゃ、点数これだけか?」だった。
―― あと、一応ドリューはヒールなんですが、英国遠征や、この中東では明らかなベビーフェイスであり、お客さんのドリューへの声援が凄かったことを書き残す必要があります。
オフレコ だから、余計に面白かったのかもな。日本から見ている我々にせよ、ドリューに感情移入して見ていたから。「勝ってくれよ~」と。
―― さて、この大激闘だから、そりゃダミアン・プリーストがMITB(マネー・イン・ザ・バンク)のブリーフケース持って花道を走ってこないと、かえって「オカシイだろう?」と突っ込まれかねなかったんですが・・・。
オフレコ 客席からフード被った男が現れて、ブリーフケース横取りしてまた客席の方に逃げてしまう。おかげで「キャッシュイン不成立」なんだと。サミ・ゼインなんだけどな(笑)。
―― それもロジックからはオカシイんですけどね。「いつでも戦える」建前なんだから、ブリーフケースを手に持って渡している、渡してはいないは関係ないだろうと思いますけどね(笑)。
肌露出不可サウジで女子5選手紹介意義とcreativeな段取りは評価
<第2試合 女子世界王座5way戦>
[王者]○リア・リプリー
11分05秒 イチバン下になったシェイナをフォール
[挑戦者]●シェイナ・ベイズラー
※他にナイア・ジャックス、ラケル・ロドリゲス、ゾーイ・スターク
オフレコ ロジック云々なら、王座戦の3wayとか5wayはそもそもオカシイ(笑)。要するに王者がフォールされないまま、勝敗に絡まないまま新王者誕生としたい場合か、「結局は防衛でした」かのどちらかしかない。
―― 8週連続RAWのオープニング飾ったJudgement Dayのマミーを、今、ここで負けさせる理由がありません(笑)。
オフレコ サウジ遠征、1つも女子戦はナシから始まって徐々にやり出して、今回は5人まとめて太っちょのサモア系ナイア・ジャックスも、怪力女ラケル・ロドリゲスも生で見ていただきました・・・ということなんだろう。なんも悪くはないが、段取り通りにやった内容やったけど。
―― それにしてもこのカードの公式写真もダメです。Creativeなフィニッシュの絵がない!
まぁWWEネットワークは好きな時間に見れるから、どうか楽しんで下さいとだけにしましょう。
俳優ストライキ4ヶ月終了おかげでジョン・シナ見れたがソロ・シコア勝
<第3試合 シングルマッチ>
●ジョン・シナ
16分10秒 サモアン・スパイク合計11発
○ソロ・シコア
―― そもそも、なんでジョン・シナ様がまたWWEに出るようになったかは、もちろん7月から続いたハリウッドのストライキがあったから。おかげでサウジのWWEファンにせよ、初めて真のスーパースター、ジョン・シナの生身を拝めたんだから、これ以上、なにを期待するのか。
オフレコ ストもなく、惰性で毎週録画にセットしていても、いざ再生してみたらゴルフ中継だったとかのどこかのダメ深夜番組とも違って、盆も正月も休むことなくSmackDown-RAW-NXTと、毎週休まずに新番組をプロデュースしているWWEって、どんだけ凄いのかという・・・。
―― このカードだけはケツが読めなかったとか恥を書いている英語の現地サイトが目に入ったんですが、シナって2018年から、勝敗に絡まなかったりするか、負けるかしか試合やってなくて、これは新世代交代の儀式なんだから、ソロ・シコアがoverするに決まってるじゃないかと思ったんですけど。
現地媒体が有利なんて時代ではなくなったんで、かえって見えてない記者が多いんだなぁと。
オフレコ 日本語実況のABEMA版でどうやったのか不明なんだけど、なんか実況が「2024年の頭にはまたサウジに戻ってくるから、ジョン・シナは最後ではない」みたいなことを言ってたんだけど、それは気になっているんだが、これはやはり”終わり”なんだと思う。
―― それは多分、WWE Experienceとかいうテーマパークというか、記者会見にも使う施設が出来るという話なのでは? そこにシナ様が映画の宣伝兼ねて来ることはありうるでしょうけど。
オフレコ それのことかなぁ? いずれにせよ、サモアン・スパイク3連発、さらに身体を抱え込んでからも(またも公式写真ナシ)トドメの連発やってたから、言い訳の付かない業界用語クリーン・フィニッシュやな。お疲れ様でした。ありがとうシナ!