RAWドラフト会議ベッキー移籍!ゴーバー顔見世-シャーロットBブレア

©2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.

■ WWE RAW
日時:10月4日(現地時間)
会場:米テネシー州ナッシュビル ブリヂストン・アリーナ


 先行したSmackDownの方でシャーロット移籍だったから、こりゃRAWにベッキー・リンチなんだろうとは、ある程度フォローしているユニバースにはお見通しである。「視聴者のインテリジェンスを軽視してはいけない」とはよく使われる格言でもあるが、今宵のRAWはそのベッキーからで、「皆さんわかっていると思うが・・・」と、正式な発表ある前に自分で言ってるは良いことだ。ただ、専門媒体的にはリッジ・ホランドや、恐らく本物の中国人女子選手もいますというアピールが必要と考えたのかザイア・リーがNXTから昇格というのがニュースになる。

 “ザ・マン”ことSD女子王者ベッキー・リンチがPPV「クラウン・ジュエル」を前に試合中のビアンカ・ブレアを襲撃すると“ボス”サーシャ・バンクスも襲撃に現れてベッキーをバックスタバーでKOした。ロウ・オープニングに登場したベッキーが自身でRAW移籍を予想して「再び2冠になる時がきた」とRAW女子王者シャーロットを挑発すると、そこへシャーロットやビアンカが現れて舌戦を展開した。ベッキーは「2人は対戦してないじゃない。何か起こるかしら」とシャーロットとビアンカの対戦を提案すると2人の対戦が決定した。


 ドラフト発表を軸に合間にというか、いずれも短いTVマッチが挿入されていくのだが、このところ再浮上しているジェフ・ハーディがダミアン・プリーストのUS王座に挑戦と言われても、ここで王座交代なんか考えられないのだが・・・。スワントーン・ボムが綺麗に決まってフォールの体制になると、そこを裏返してダミアンが3カウント取ると。ただ、負けた方のジェフにインタビューアーが話を聞くのだから、どういうことかと思っていると。

 なるほど、ここに本誌注目のオースチン・セオリーを投入。最初は「ファンだった、一緒に写真撮ってくれ」とやってるんだが、どうなるかは説明するまでもない。まぁ今のジェフの役割でしょう。
 ちなみにバックステージ・セグメントだから公式写真ないが、戻ってきたランディ・オートンとリドルのセグメントで、リドルの発言箇所、音声がピーではなく(建前上は生中継なんだが)消されていた。危ないリドルである(笑)。


 壊し屋としてシェイナ・ベイズラーはTVに出てくるが、壊されたというアングル進行のナイア・ジャックスは長期休養なんだそうだ。ただ、このところ出番のなかったディナ・ブルックはどうなんだと思っていたら、出てきてすぐに切り札クラッチで締め落とされるという・・・。そこへドゥドロップが出てくると。この二人はスターダムのツアーで一緒でしたから。


 先週が一応の体裁がシングル戦だったので、今回はウンベルト・カリーヨ&エンジェル・ガザの血縁組と、無理やり中東組のマンスール&ムスタファ・アリのタッグ戦になり、またもアリがフォールガイです。

◆WWEドラフトでIC王者中邑真輔SD残留!“東京五輪レスリング金”ゲイブル・スティーブソンRAW所属

 WWE2大ブランドの間で2回に渡って、さらにWWWE特番のトークショー番組で追加発表という形態を2021年版の特徴として実施される「WWEドラフト」2日目がRAWで開催され、IC王者中邑真輔はSmackDown残留、“東京五輪レスリング金メダリスト”ゲイブル・スティーブソンはRAWに指名された。
 WWEオフィシャルのアダム・ピアース&ソーニャ・デヴィルが登場すると、WWEドラフト・ラウンド1としてロウがSD女子王者ベッキー・リンチ(移籍)、ボビー・ラシュリー、スマックダウンがウーソズ、サーシャ・バンクスを指名した。その後も番組ではラウンド6までドラフト結果が発表され、RAWはセス・ロリンズ(移籍)、US王者ダミアン・プリースト、AJスタイルズ&オモス、ケビン・オーエンズ(移籍)、ストリート・プロフィッツ(移籍)、フィン・ベイラー(移籍)、キャリオン・クロス、アレクサ・ブリス、カーメラ、“東京五輪レスリング金メダリスト”ゲイブル・スティーブソンを指名。さらにスマックダウンはIC王者中邑真輔&リック・ブーグス(解説席が一緒に踊ってくれるパット・マカフィーですから)、シェイマス(移籍)、シェイナ・ベイズラー(移籍)、ザイア・リー(昇格)、バイキング・レイダース(移籍)、リコシェ(移籍)、エンジェル・ガザ&ウンベルト・カリーヨ(移籍)、セザーロ、リッジ・ホランド(昇格)、サミ・ゼインを指名した。

WWEドラフト結果(2日目:ロウで実施)
ロウ:
ベッキー・リンチ、ボビー・ラシュリー、セス・ロリンズ、ダミアン・プリースト、AJスタイルズ&オモス、ケビン・オーエンズ、ストリート・プロフィッツ、フィン・ベイラー、カリオン・クロス、アレクサ・ブリス、カーメラ、ゲイブル・スティーブソン

スマックダウン:
ウーソズ、サーシャ・バンクス、中邑真輔&リック・ブーグス、シェイマス、シェイナ・ベイズラー、ザイア・リー、バイキング・レイダース、リコシェ、ウンベルト・カリーヨ&エンジェル・ガルザ、セザーロ、リッジ・ホランド、サミ・ゼイン

WWEドラフト追加発表
ロウ:
戸澤陽、ナイア・ジャックス、ジョン・モリソン、レジー、Rトゥルース、ドゥドロップ、Tバー、アポロ・クルーズ&コマンダー・アジーズ、オーティス&チャド・ゲイブル、ゼリーナ・ベガ、ドレイク・マーベリック

スマックダウン:
トニー・ストーム、ドリュー・グラック、メイス、ムスタファ・アリ、マンスール、アリーヤ

WWEドラフト結果(1日目:スマックダウンで実施)
ロウ:
ビッグE、ビアンカ ・ブレア、ランディ・オートン&リドル、エッジ、リア・リプリー&ニッキーASH、キース”ベアキャット”リー、レイ&ドミニク・ミステリオ、オースティン・セオリー

スマックダウン:
ローマン・レインズ、シャーロット・フレアー、ドリュー・マッキンタイア、コフィ・キングストン&エグザビア・ウッズ、ハッピー・コービン&マッドキャップ・モス、ヒット・ロウ、ナオミ、ジェフ・ハーディ

◆ビッグEとマッキンタイアのWWE王座戦がPPV「クラウン・ジュエル」で決定

 王者ビッグEとドリュー・マッキンタイアのWWE王座戦がPPV「クラウン・ジュエル」で決定した。王者ビッグEがリングに登場すると「俺はボビー・ラシュリーを下してWWE王者であることを証明したぞ! そして次の挑戦者としてマッキンタイアが現れた」と先週のWWE王座スチールケージ戦に言及してマッキンタイアを呼び込んだ。するとマッキンタイアは「ビッグEは王者に相応しい男だ。WWE王座に挑戦したい」と王座戦を要求したが、話を遮るように現れたドルフ・ジグラー&ボビー・ルードが2人を挑発してタッグ戦へと移行した。

 試合は白熱の攻防を展開したが、終盤にビッグEが捕まえたジグラーにビッグエンディングを狙うと、マッキンタイアが勝手に交代してジグラーをクレイモアで沈めて3カウント。試合後にはビッグEが襲撃してきたルードをビッグエンディングで蹴散らすと「クラウン・ジュエルで一騎打ちだ!」とマッキンタイアの王座挑戦を受諾して2人のWWE王座戦が決定した。ビッグE vs. マッキンタイアのWWE王座戦が行われるPPV「クラウン・ジュエル」は日本時間10月22日にWWEネットワークで配信される。

◆“忍者”戸澤陽が24/7王座戦を要求もオーエンズのスタナーで撃沈

 “忍者”戸澤陽がケビン・オーエンズのマイクを奪って24/7王座戦を要求するとオーエンズのスタナーを食らって一撃KOされた。WWEドラフト・ラウンド3でオーエンズのロウ移籍が発表されるとオーエンズがリングに登場したが、突如現れた戸澤がオーエンズのマイクを奪うと「邪魔して申し訳ない。オーエンズのロウ復帰を歓迎するぞ」と言い訳をしながら「オーエンズではなくて、今すぐレジーと24/7王座をかけて対戦したい。カモーン!」とレジーを呼び込んだ。戸澤はレジーを待ちながら臨戦態勢に入ったが、背後からオーエンズのスタナーを食らって一撃KO。その後、戸澤は「RAW復帰を歓迎したかっただけなのに」と自身のツイッターに投稿した。


 いつものSmackDown-RAWに戻って、PPVまで見てないお茶の間向きに再戦だの焼き直しだのを繰り返すと。ニッキーA.S.H.&リア・リプリーがターミナ&ナタリアに女子タッグ王座防衛なんですが、印象には残りません。

◆ゴールドバーグとボビー・ラシュリーのノー・ホールズ・バード戦がPPV「クラウン・ジュエル」で決定

 “超人類”ゴールドバーグとボビー・ラシュリーのノー・ホールズ・バード戦(NHB戦)がPPV「クラウン・ジュエル」で決定した。ゴールドバーグがリングに登場すると「わざと俺の息子に攻撃しただろ。お前の首を折ってやる」とサマースラムで対戦したラシュリーを挑発。するとステージに現れたラシュリーは「お前の息子の件は誤解だ。クラウン・ジュエルで対戦してやるがNHB戦が条件だぞ。息子も連れてこいよ」と言うとこれにゴールドバーグは「それはありがたい。NHB戦ならお前を殺すことができる。次はお前だ!お前は死ぬことになる」と激しく挑発した。
 続けてラシュリーが「誰かが背後から襲い掛かるかもしれないから気をつけるんだな」と忠告するとゴールドバーグは背後から襲撃してきたハートビジネスのシェルトン・ベンジャミン&セドリック・アレキサンダーを振り払い、最後はベンジャミンにスピアーを叩き込んで雄叫びを上げた。ゴールドバーグ vs. ラシュリーのNHB戦が行われるPPV「クラウン・ジュエル」は日本時間10月22日にWWEネットワークで配信される。


 よく意図がわからないまま、MVPがケガで休みのため急遽復活のハートビジネスが、ニューデイにやられるカードも挿入。まぁゼイビア・ウッズが目立っていたので良しとするか。


 ストリート・プロフィッツは別れるずに済んだと言うんだけど・・・本誌指摘の通りアンジェロ・ドーキンスが司令塔なんだって。「ナッシュビル!」と叫んで会場客に媚びを売ってました。そこに会場にも出てきた(試合はしない)ランディ・オートン&リドル、AJスタイル&オモスも出てきて、ようやく次回にオートンvs.オモス戦だそうで。

 AJにRKO見舞ってましたけど、木偶の坊のオモスをどうキャリーするのか。

◆王者ベッキーと“ボス”サーシャがPPV「クラウン・ジュエル」を前に怒涛の襲撃

 メイン戦となった試合ではビアンカがドロップキックやバーディカル・スープレックス、シャーロットがチョップ連打やクローズラインで攻め込んで互角の攻防を展開。終盤に大技の攻防となるとシャーロットがナチュラル・セレクションやスピアーを叩き込むも決定打とはならず、ビアンカがKODをシャーロットに決めたが、突如ベッキーがビアンカをリングから引きずり出すとそのまま鉄製ステップに叩きつけて試合は反則裁定に。

 さらにベッキーがエクスプロイダーからマンハンドルスラムでビアンカをKOすると今度はサーシャが襲撃に現れてベッキーとビアンカにダブル・ニー弾。続けてサーシャはベッキーに止めのバックスタバーを叩き込むと倒れた王者を見降ろして勝ち誇った。ベッキー vs. ビアンカ vs. サーシャのスマックダウン女子王座トリプルスレット戦が行われるPPV「クラウン・ジュエル」は日本時間10月22日にWWEネットワークで配信される。


 なお、WWEネットワーク特番RAWトークにてその他のブランド分けも発表。そもそも特別契約でたまにしか出てこないブロック・レスナーやゴールドバークがフリーエージェントという扱いなのは当然として、現在ケガしているベイリーやアスカもまたこの扱いとなっている。


※月額999円ファイトクラブで読む(クレジットカード、銀行振込対応)
▼Legends of the Ring志田光、元ラナ/アイコニックス、AEW/Impact勢

[ファイトクラブ]Legends of the Ring志田光、元ラナ/アイコニックス、AEW/Impact勢

▼MLWナショナル無差別級王者Aハマーストーン世界王者ファトゥ倒し二冠

[ファイトクラブ]MLWナショナル無差別級王者Aハマーストーン世界王者ファトゥ倒し二冠

※500円電子書籍e-bookで読む(カード決済ダウンロード即刻、銀行振込対応)
’21年10月14日号オカダG1 中嶋勝彦N1 独占MLW がむしゃら九州プロ AEW2年 RIZIN配信