プロレス界初“全国大会”怒涛の開幕 九州プロレス・マンデーナイト・バイ!#7


 コロナ自粛で底冷えのイベント業界にあって、不景気どこ吹く風、平日月曜日の夜、仕事帰りのビジネスマンや家族連れでにぎわう毎回満員盛況のプロレス会場が福岡市にあると聞いて、記者は噂の「九州プロレス・マンデーナイトバイ」会場に潜入取材を試みた。


 試合が始まると、声援禁止にも関わらずギラギラとした観客の熱が伝わってくる。
 関東の会場では感じたことのない、かといって関西の熱気とも違う、九州プロレスならではのディープな熱量がリングの上と観客席とから放出され、独特のプロレスエンターテイメント空間を作り上げていた。

■ 九州プロレス「MONDAY NIGHT VAI!#7」グローカル・タッグトーナメント2021〈開幕戦〉
日時:2021年10月4日(月)
会場:福岡・西鉄ホール 観衆185名(満員)

<第4試合 タッグトーナメント一回戦>
◯玄海 & 佐々木日田丸
 15分34秒 玄界灘⇒片エビ固め
●クワイエット・ストーム& ディラン・ジェイムス


 九州代表・玄武會と海外代表ストーム&ジェイムス組の激突!
 互いの威信を賭け死力を尽くした壮絶バトルが展開。
 日田丸はガタイの良いジェイムスにも臆することなくスタイルを曲げず、果敢にサブミッションを仕掛ける。



 互いに譲らず手技出し尽くし迎えた終盤最後の最後に玄海が、本能的に伝家の宝刀玄界灘を発動してクワイエット・ストームを沈め、辛くも準決勝進出を決めた。
 

<第3試合 タッグトーナメント一回戦>
GAINA & ◯のはしたろう
 13分58秒 逆打ち
真霜拳號 & ●梶トマト



 東北代表の友達タッグと、千葉代表2AWの激突。
 GAINA&のはしは、昨日獲ったばかりのUWAタッグのベルトを手に入場。
 2AWは花見の発熱による欠場で、急遽、梶トマトが登場し場内騒然!


 紙一重の闘いを友達タッグが制し、準決勝進出!

<第2試合 タッグトーナメント一回戦>
グルクンマスク & ◯首里ジョー
 15分15秒 拳骨
ビリーケン・キッド & ●アルティメット・スパイダーJr


 沖縄代表・琉球ドラゴンと大阪代表・大阪プロレスの激突。
 復帰戦となるスパイダーは首里ジョーと気合十分のぶつかり合い、ビリーとグルクンはハイスピードなルチャを展開。



 首里ジョーは強烈なスピアーからの拳骨(メーゴーサ)を畳み掛け、スパイダーからカウント3を奪った。

 この日が復帰第1戦となったスパイダー、試合終了後もリングをいとおしむが如く跪く姿に観客は温かい拍手を送った。

<第1試合 タッグトーナメント一回戦>
◯めんたい☆キッド & 野崎広大
 12分49秒 めんたい☆スプラッシュ⇒片エビ固め
●斎藤了&神田裕之
 九州代表めんたい&野崎組が、めんたいの古巣である神戸代表ドラゴンゲートの大先輩と激突!
 めんたい&野崎はベテランコンビに臆せずスピード&パワーの好バランスで試合をリード。


 勝負を決めたのも、めんたい。
スワンダイブミサイルキックから完璧なめんたい☆スプラッシュを決め、大先輩から大金星を奪う。

 全試合終了後、日田丸が「九州ば元気にするバイ!」でしめると、準決勝に勝ち進んだ、GAINA&のはし、めんたい&野崎、グルクン&首里ジョーが次々とリングに上がり、視殺戦を繰り広げた。

 本日の結果を踏まえ、11.1に行われる準決勝は、九州代表・めんたい&野崎組vs.沖縄代表・グルクン&首里ジョー組、九州代表・玄海&日田丸組vs.東北代表・GAINA&のはし組が決定した。

<拡大詳細版は10月8日発売の週刊ファイト(10月14日号)に収録されます>