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アチコチで好評だった『テイクオーバー30回記念』を受けてのテレビ番組、そのリキャップから始まり、キャリオン・クロス w/スカーレットのお出ましから。但しクロスの右腕は吊られており、やはり巨体キース・リーとの激闘で右肩脱臼に。そして王座返上を告げたが「ドゥームズデイはまたやってくる」と。スカーレットが砂時計をまたひっくり返すのであった。TICK TICK TICK
実況のマウロ・ラナーロは家庭の事情でまだ戻れないから、替わって起用されたのは元選手のウェイド・バレットだ。低い声で良く通るしわかりやすい。試合は『テイクオーバー』で王座挑戦権を得たブリザンゴが、米国在住組のインぺリアム（マーセル･バーセル&ファビアン･エイクナー）に挑む。
例によってタイラー・ブリーズが受けて試合を作り、長い脚を使ってファンダンゴが大きく魅せる技を決める。王座移動となり、アクションの掴みはバッチリだ。2006年からWWE契約下にいるファンダンゴだが、なんとこれが初めての戴冠になるという。
予告通りトマソ・チャンパ親父がリング復帰。 ジェイク･アトラスを一方的に痛めつけ、1分足らずで勝利。
手を上げられても、場外でも非情にアトラスを痛ぶり続け、担架に乗せられてもそこからDDTで落とす。今度はヒールなのだ。怖いチャンパが戻ってきた。
女子カードはショッツィ・ブラックハートvs.ミア・イム。シングル戦となって、おや？これはひょっとすると・・・。
ということで序列では格下のショッツィが、ダイビング・セントーンでミアにフォール勝ち。RETRIBUTIONがRAWやSmackDownで暴れだした際、お尻の形からも女子の一人がミアというのはわかっていたが、だからといって黒装束だから最終的に誰とかは決まってはいない。WWEはなんとでも変えてくるにせよキース・リーがRAW入りなので、近年カップルは同じブランドということが多く、これでミアはRAWということになろう。本誌8月27日号の表紙にショッツィを起用して正解だった。ロックンロール娘はNXTユニバースに人気上昇中である。ミアにはおめでとうだ。十分に機は熟している。
空位となったNXT王座を巡り、ウィリアム・リーガル＝コミッショナーがフィン・ベイラー、トマソ・チャンパ、ジョニー・ガルガノ、そしてアダム・コールという、全WWEブランドを見渡しても最強の4名に60分アイアン・マッチを命じる。次週は他スポーツ中継のせいで現地火曜夜なのでNXT Super Tuesdayと命名された。マイナスをいかにプラスに転化してみせるか。キャリオン・クロスの王座返上から、もの凄い最高峰カードが実現する。
試合順も絶妙に、NXTクルーザー級王座もあるんですと。サントス・エスコバがアイゼア”Swerve”スコットを迎え撃ち、ファンタズマの息子が場外で凶器を頭の箇所に入れたマスクをかぶって頭突き。これでズル勝ち防衛である。なんか久しぶりに古典芸を見た気がする。これはアリだろう。
雇用継続となったドレイク・マベリック、そうなると元の引き立て役になるのは仕方ないのかも。シングルプレイヤーとしても出来ることをヒゲ面になって実践中のカイル･オライリーにタップアウト。なおも、アンディスピューティド・エラにボコられるままなところに、キリアン・デインが救出に来たかに見えたが、そのデインにも殴られる憐れなマベリックなのだった。
トリは告知されていた紫雷イオ&リア・リプリー組に、ダコタ・カイと用心棒ラケル・ゴンアレスがタッグで激突。
途中、猛女メルセデス・マルティネスの邪魔が入り、エプロンにいるリアの足をすくって鉄製ステップに打ち付ける危ないspotがあり、ガチで足を痛めたんじゃないかとも思うんだが、いずれにせよこれは前哨戦なんで、大女ラケルがリアをビッグブーツとチョークスラムでフォール。抗争はまだまだ続きます。
■ WWE NXT
日時：8月26日（現地放送時間）
会場：米フロリダ州ウィンターパーク フルセイル大学スタジオ
◆新王者クロスの王座返上で元王者４人による60分アイアンマンNXT王座決定戦
「NXTテイクオーバーXXX」で新NXT王者となったキャリオン・クロスが負傷により王座返上し、次週のNXTで元NXT王者４人による史上初の60分アイアンマンNXT王座決定戦で激突することが発表された。オープニングに登場したクロス w/スカーレットは「俺は王者になるって言っただろ。でも戦いには犠牲が伴う。肩を負傷して王座防衛をすることができなくなった」と王座返上の理由を伝えると王座ベルトと砂時計を置いてリングを後にした。
その後、この状況で登場したウィリアム･リーガルGMは「残念ながらクロスは王座返上をしなければならなくなったが、すばらしい解決方法を考えた」とコメントするとジョニー・ガルガノ、トマソ・チャンパ、フィン・ベイラー、アダム・コールの元NXT王者4人による60分アイアンマンNXT王座決定戦を次週のNXTで行うことを発表した。４ウェイで対戦し、60分内に最も多くの勝利を収めたスーパースターが王者となる。
◆イオ＆リアが想定外の襲撃とラケルの怪力パワーで無念の敗戦
NXT女子王者紫雷イオがリア・リプリーとタッグを組んで因縁のダコタ・カイ＆ラケル・ゴンザレスと対戦した。序盤、リアがラケルとのパワーファイトからヘッドバットを放つと、イオもラケルにハリケーン・ラナ、ダコタにはダブル・ストンプを決めて攻め込んだ。
一時はリアが捕まって苦戦を強いられるも、交代したイオがラケルにダブル・ニー、ダコタに619からスプリングボード・ミサイルキックを叩き込んで反撃。しかし、イオもダコタ＆ラケルの連携技を食らってリアと交代したが、ダコタがレフェリーの注意を引いたことでイオの交代が認められないハプニングが起こると、さらに突如現れたメルセデス・マルティネスが背後からリアを襲撃して試合は大混乱。
最後は残ったイオがラケルに強烈なスピニングスラムを食らうと何とか交代したリアもラケルにビックブーツから強引にチョークスラムを叩き込まれて３カウント。イオ＆リアは想定外の襲撃とラケルの怪力パワーの前に無念の敗戦を喫した。
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’20年09月03日号WWEサンダードーム真夏祭典 前田ノア武藤 Pan中止DEEP RISE 佐山聡