[週刊ファイト6月20日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼記者座談会
事実として今のファンに伝わる元・仕掛け人らの記憶違いの証言
・一部ながら最近の記憶違いを本誌評論家に指摘して頂いた
・新間さんはズケズケ言うタイプなので彼のインタビュー記事とかは面白い
・当時、まだ生まれていなかった東スポ記者が新間さんの記憶違いに気付かなかったのは無理ない
・知らないファンは「ヘェー、佐山サトルって若手の頃からすげぇー強かったんだ」ってなりますからね
アントニオ猪木と新間寿
リング外でも事件が多発した80年代のマット界。その要因や真相が書かれたプロレス・ムック本&単行本が現在も出版されているが、気をつけなければならないのは著者である元・仕掛け人(すなわち証人)たちの記憶違い。それが事実として今のファンに伝わるのは好ましくない。そこで一部ながら最近の記憶違いを本誌評論家に指摘して頂いた。
(*編注 A=『マット界舞台裏』特約記者、B=スポーツ紙記者 C=フリーのべテラン記者)
C 今週1番驚いたのは12日発売の東スポ。1面に80年代初めの初代タイガーマスクのファイト写真数点とアントニオ猪木の顔写真が載っていて、大見出しは「隠された初代タイガーと猪木の真実」。で、リード(前文)を読むと、この日から始まる新間(寿)さんの新連載『悠久のプロレス史』の第1回目。エッ! って思いましたね。
B 1面で新連載をPRするのは極めて異例ですね。よほど強いネタがなかったのか、何らかの事情で急きょ本来の1面記事と差し代えたかのいずれかでしょう。
A 昔のプロレスファンの愛読者を呼び戻すための戦略では?
B いや、この程度の企画で1度離れた読者が戻ってくるほど今の新聞事情は甘くないですよ。
C 2回目からどんな凄いエピソードが披露されるか分からないけれど、初代タイガーに関してはほとんど古い記者なら知ってる話ですね。
A 新間さんはズケズケ言うタイプなので彼のインタビュー記事とかは面白い。ただ、自身の著書やプロレス・ムック本に出尽くしているので、どうしても「また同じ話をしてる」ってなってしまう。大塚直樹氏しかり。
初代タイガーマスクと新間寿
C 初めて読むファンもいるのでそれでも全然かまわないと思います。しかし、新間さんの場合、記憶違いが多々あって・・・。
A 例えば?