全日本プロレス横浜文体激闘! 宮原健斗三冠死守で20代に別れ「最高です!!」

 全日本プロレス『EXCITE SERIES』が2・24横浜文化体育館で最終戦を迎え、メインイベントで至宝の三冠王者・宮原健斗が挑戦者・諏訪魔を30分超の激闘で振り切り、2度目の防衛でシリーズを締めくくった。
 宮原はこの日も三冠王者ながら先に入場の健斗スタイルで、後から登場の挑戦者・諏訪魔と館内の声援を分けあう。
 試合は場外花道まで使った一進一退の攻防で、30分を越える激闘となったが、最後はシャットダウンスープックスホールドが炸裂し、宮原健斗が三冠王者として30歳の誕生日を迎える事になった。
 諏訪魔に声援を贈っていたファンも、健斗劇場が始まると「最高! 」とコール&レスポンスで盛り上がる全日本プロレス流の一体感に包まれる。
 さらに
「次の挑戦者は誰がいいですか?」
に客席から思い思いの名前が上がる中、第5試合でディラン・ジェイムスを下した野村直矢が登場して挑戦をアピールすると、
「待ってた! 」
と、快諾しての大団円となった。
 宮原健斗が今のパフォーマンスを始めた頃は賛否両論合ったが、やり続ける勇気ですっかり定着、大会終了後のサイン会の列も会場の外まで伸びる大人気。
 馬場さんの追悼興行では棚橋弘至を相手に一歩も引かないどころか風格さえ感じさせる堂々とした試合ぶりで魅せた宮原健斗、全日本プロレスも当面はこの30歳になったばかりの王者を中心に進んでいきそうだ。

■ 全日本プロレス 2019 EXCITE SERIES最終戦
日時:2月24日(日) 開始15:00
会場:神奈川・横浜文化体育館
観衆:2109人(=主催者発表)

<メインイベント 三冠ヘビー級選手権試合>
[王者]〇宮原健斗
 32分29秒 シャットダウンスープックスホールド
[挑戦者]●諏訪魔
※第62代王者宮原健斗、2度目の防衛に成功。

<第7試合 世界タッグ選手権試合>
[王者組]関本大介 〇岡林裕二
 29分06秒 ゴーレムスプラッシュ⇒片エビ固め
[挑戦者]●ジェイク・リー 崔領二
※第84代王者初防衛戦に成功


<第6試合 2019 Jr. BATTLE OF GLORY優勝決定戦>
[Aブロック1位]〇岩本煌史
 14分59秒 孤高の芸術⇒片エビ固め
[Bブロック1位]●吉岡世起(#STRONGHEARTS)

<第5試合 シングルマッチ>
〇野村直矢
 10分48秒 マキシマム⇒片エビ固め
●ディラン・ジェイムス

<第4試合 The Bal presents スペシャル6人タッグマッチ>
石川修司 〇青柳優馬 KAI
 14分16秒 ジャックナイフ式エビ固め
ゼウス ●ヨシタツ 吉江豊

<第3試合 渕正信デビュー45周年記念 Vol.2スペシャルタッグマッチ>
〇渕正信 大森隆男
 9分35秒 首固め
秋山準 ●百田光雄

<第2試合 2019 Jr. BATTLE OF GLORY スペシャル10人タッグマッチ>
青木篤志 Bめんそーれ ●佐藤光留 B・タイガーⅦ 力
 8分20秒 エンドスワルツ
丸山敦 岡田佑介 TAJIRI 〇鈴木鼓太郎 F・アキラ

<タッグマッチ>
〇西村修 大森北斗
 8分22秒 足4の字固め
ギアニー・ヴァレッタ ●青柳亮生

◎大会詳報は電子書籍版『週刊ファイト』3月7日号に掲載予定

 なお、休憩中に2019 Champion Carnivalの日程と出場選手が発表された。秋山準社長は「三冠戦の結果で今後の方向性が見えてくる」と語っており、Aブロックは三冠王者・宮原健斗包囲網が予想される。
 至宝を抱いて30代に入り、健斗時代を築こうというところではあるが、北は北海道から南は九州福岡までの過酷な全18戦と8人の実力者が手ぐすね引いて待ち受ける茨の道を走り抜ける事になりそうだ。
 一方Bブロックは、一度の優勝と三度の準優勝を誇る、唯一の優勝経験者・諏訪魔が三冠奪還に失敗しており、一歩後退、次期三冠挑戦者の野村直矢が居るとはいえ、本命不在の混沌とした星の奪い合いが予想される。

■ 全日本プロレス 2019 Champion Carnival

≪出場者≫

【Aブロック】
◆宮原健斗(6年連続6度目の出場/2018年準優勝/現三冠ヘビー級王者)
◆ゼウス(6年連続6度目の出場/2016年準優勝)
◆石川修司(3年連続3度目の出場/2017年優勝)
◆青柳優馬(初出場/現アジアタッグ王者)
◆崔 領ニ(4年連続4度目の出場)
◆真霜拳號(2年ぶり4度目の出場)
◆ディラン・ジェイムス(2年連続2度目の出場)
◆ギアニー・ヴァレッタ(初出場)
◆岡林裕二(7年ぶり2度目の出場/現世界タッグ王者)

【Bブロック】
◆諏訪魔(3年連続14度目の出場/2008年優勝/2006.2012.2015年準優勝)
◆野村直矢(4年連続4度目の出場/現アジアタッグ王者)
◆ジェイク・リー(2年ぶり3度目の出場)
◆ジョー・ドーリング(3年連続9度目の出場/2017年準優勝)
◆ヨシタツ(2年連続2度目の出場)
◆橋本大地(2年ぶり2度目の出場)  
◆サム・アドニス(初出場)
◆ジョエル・レッドマン(初来日初出場)
◆吉田隆司(初出場/現オープン・ザ・トライアングルゲート王者)

『2019 Champion Carnival』日程

4月4日(木) 18:30 東京・後楽園ホール【開幕戦】

4月6日(土) 18:00 千葉・木更津市民会館(中ホール)

4月7日(日) 18:00 愛知・名古屋国際会議場

4月9日(火) 18:30 島根・くにびきメッセ 多目的ホール(松江)

4月10日(水) 18:30 広島・JMSアステールプラザ 多目的スタジオ

4月11日(木) 18:30 福岡・アクロス福岡 イベントホール

4月13日(土) 17:00 大阪・エディオンアリーナ大阪 第2競技場

4月14日(日) 17:00 大阪・エディオンアリーナ大阪 第2競技場

4月15日(月) 18:30 石川・金沢流通会館

4月16日(火) 18:30 静岡・アクトシティ浜松

4月17日(水) 19:00 東京・新木場1stRING

4月20日(土) 17:00 北海道・ホテルエミシア札幌(新札幌)

4月21日(日) 14:00 北海道・ホテルエミシア札幌(新札幌)

4月23日(火) 18:30 宮城・仙台PIT

4月24日(水) 18:30 新潟・アオーレ長岡

4月25日(木) 18:30 東京・後楽園ホール

4月28日(日) 18:30 東京・後楽園ホール

4月29日(月・祝)18:30 東京・後楽園ホール【優勝決定戦】


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