SmackDownダニエル・ブライアンのWWE『クラウン・ジュエル』不参加公表!AJスタイルズvs.サモア・ジョー戦に

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 サウジアラビア遠征の『クラウン・ジュエル』まで3日後に迫ったSmackDownが、現地時間10月30日、WWE王者AJスタイルズの地元と言ってもいいアトランタで開催された。注目は「サウジに行きたくない」が一部に漏れていたダニエル・ブライアンの去就。どういう弁明にするのかが大人のファンの注目だった番組回になる。
 1点豪華主義というか、冒頭から先行ということで、AJスタイルズvs.ダニエル・ブライアンのWWE王座戦が実現。放送はCMで途切れるものの30分近くの熱戦を繰り広げたが、軸はブライアンが左膝を場外に飛んだ際に痛めたというセール・スポットから。それから繰り返し左足が攻撃される展開だったので、負傷欠場をオモテ理由にするのかと思いきや、最後にサモア・ジョーが乱入。両雄にコキーナ・クラッチをお見舞いする幕切れに。
 因縁のサモア・ジョーが「まだ終わってない!」との煽りを受けて、前夜のジョン・シナに続き、ペイジGMが変更を認める恰好で、なんかあっさりとAJスタイルズvs.ジョー戦に替わってしまった。新対戦カードの画像が、そんなに時間たってないのに画面(トップ画像)に出てきて、後半でもまた画面にアピールされてたから、準備万全じゃないかという突っ込みはあろう。サウジアラビア人ジャーナリストの殺害事件以降、正直、舞台裏の混乱が面白いという別次元から注視されている『クラウン・ジュエル』は、日本時間11月3日にWWEネットワーク(日本語実況版有り)で生配信される。


 なお、サウジ側もすべてに黙っている訳ではない。そもそも女子革命の一貫として、RAWの原語版実況にはレネー・ヤングが加わっていた次第だが、なんと、超驚きだが、レネー(ディーン・アンブローズ夫人)もサウジに向けて旅立つことが確認された。4月の『グレイテスト・ロイヤルランブル』公演では、女人禁制のリング上どころか、クルーご一行にも女性はご法度で、国王や皇太子との晩餐会にはステファニー・マクマホンでさえ入れなかったとか、番組途中のCMに、サーシャ・バンクスの姿が0.数秒画面に出ただけで問題になったと大騒ぎだったのに、選手ではないとはいえ、レネー女史の実況席参加により、少しずつ状況が変わっていることをアピールする狙いと見られている。

 本誌既報のように一時は$97.69まで上り詰めたWWEの株価だが、火曜日の終値こそ$68.54でニューヨーク証券取引所の売買を終えているものの、安値は$65.60まで落ちている。サウジ遠征後、誰が勝った負けたはどうでもイイが、株価がどうなるかは要注目だろう。

◆ジョーが強襲で新挑戦者に!『クラウン・ジュエル』はAJスタイルズ対ジョーの王座戦に

 PPV『クラウン・ジュエル』で予定されていたSmackDown王座戦、王者AJスタイルズ対ダニエル・ブライアンの一戦が前倒ししてスマックダウンで行われた。AJスタイルズがブライアンを呼び出すと、先週のタッグ戦の誤爆を一度は謝罪するも、実はわざとだったことを告白。これで揉めた2人は「待つ必要はない。今やろう」と王座戦を行うことが決定した。テクニシャン同士の対決は白熱の攻防を展開するも、ブライアンがエア・ゴートを決めると自身の左足を痛めてしまう。AJスタイルズの容赦ない左足への集中攻撃に苦戦するブライアンだったが、ニー・プラス2発から雪崩式のフランケンシュタイナーも決めて反撃。さらにAJスタイルズをイエスロックで捕まえると、三角締めで追いつめたが、AJスタイルズは王者の意地で持ち上げると、最後は強引にスタイルズクラッシュから、(痛めている印象植え付けの)左足にカーフ・クラッシャーを決めて王座防衛を果たした。
 試合後、称え合う両者だったが、そこへ突如サモア・ジョーが乱入。ジョーはAJスタイルズとブライアンをコキーナクラッチの餌食とすると、自身が狙うチャンピオンベルトを掲げた。この強襲によりPPV『クラウン・ジュエル』のスマックダウン王座戦はAJスタイルズ対サモア・ジョーに変更。ジョーは「AJ、俺たちはもう終わったと思ってたのか? これが最終章だ」と挑発した。

◆中邑真輔、キンシャサ2連打でRトゥルースに快勝

 US王者中邑真輔がRトゥルース(withカーメラ)と対戦した。中邑がヒザ攻撃で先制すると、Rトゥルースも中邑をクローズラインで場外に落として、カーメラと共にダンスブレイクを披露。試合の真っ最中だが、RAW班なのにアトランタにニューヨークのスタッテン島出身カーメラちゃん飛来だから、なんでもありは許そう。
 自身のペースに持ち込みたい中邑はスピンキックからRトゥルースをターンバックルに乗せてヒザ攻撃。さらにショートレンジのキンシャサを決めると、続けてコーナーから走り込んで2発目のキンシャサを炸裂。中邑がRトゥルースからピンフォールを奪って快勝した。
 なお、『サバイバー・シリーズ』の仕込みが始まっており、伝統的にRAWとSmackDownの交配カードが実現するPPV大会なので、US王者vs.インターコンチ王者戦が英語実況には聞こえる。ということは、このまま交代がなければ、中邑真輔vs.セス・ロリンズという超黄金カードということになる。

◆オートン、WWEワールドカップ前哨戦で敗戦もRKO3連打で鬱憤晴らす

 PPV『クラウン・ジュエル』で行われるWWEワールドカップ前哨戦としてランディ・オートン&ザ・ミズ、レイ・ミステリオ&ジェフ・ハーディがタッグを組んで対戦した。オートン対ジェフで試合が始まると、ミズはレフリーの死角で邪魔をして、オートンはサミング攻撃を繰り出すなど卑怯な手口でジェフを捕まえた。劣勢となったジェフだったが、ウィスパー・イン・ザ・ウィンドをオートンに繰り出して打開すると、交代したミステリオはジェフと連携攻撃。
 さらにミステリオが619を決めると、交代していたジェフがスワントーンボムを豪快に決めてカウント3。WWEワールドカップ前哨戦でミステリオ&ジェフ組が勝利した。しかし、この結果にイラつくオートンはジェフ、ミステリオ、さらにパートナーのミズにもRKO3連発で沈めて鬱憤を晴らした。

■ WWE SmackDown
日時:2018年10月30日(現地時間)
会場:アメリカ・ジョージア州 アトランタ フィリップス・アリーナ(旧ステートファーム・アリーナ)

<タッグマッチ>
○ジェフ・ハーディ、レイ・ミステリオ
 ピンフォール
●ザ・ミズ、ランディ・オートン

<シングルマッチ>
○中邑真輔
 ピンフォール
●R・トゥルース

<リック・オア・トリート・ストリートファイトマッチ>
○ビッグE
 ピンフォール
●セザーロ

<WWE王座タイトルマッチ>
○AJスタイルズ(王者)
 カーフクラッシャー
●ダニエル・ブライアン(挑戦者)

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