[週刊ファイト6月28日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼笑顔の後楽園! WWE紫雷イオのスターダム最終試合は札止め
photo & text by TERUZ
・壮行試合で後楽園北側をびっしり埋めたイオ スターダム旅立つ!
・近年の国内女子プロプロレスを牽引したイオ「世界に旅立ちます!」
■スターダム『Goddesses of Destiny2018』
日時:6月17日(日)
開場:後楽園ホール(観衆1571人=超満員札止め)
スターダム退団を発表済みの紫雷イオが6月17日、後楽園ホールでスターダムラストマッチを闘った。
イオは岩谷麻優とのタッグ「サンダーロック」を1年7か月ぶりに復活させ、「大江戸隊」の花月&葉月とタッグ戦。ピンチには「イーオッ、イーオッ」の大コールが何度も発生した。リング内では、餞別とばかりに全選手からトレイン攻撃を食らう。リング外に戦場を移せば、東側表示の鉄板に額をぶつけられた一方で、南側中段入場口からムーンサルトアタックを敢行するなどラスト後楽園を堪能するかのようでもあった。
試合は岩谷が25分45秒、飛龍原爆固めで花月をフォール。壮行試合を勝利で飾ったイオは、岩谷、ロッシー小川社長、母・理代さん、姉・あね子さんから花束を贈られる。しかし、涙を流すことはなかった。イオは「リング上では絶対に泣かないと決めてプロレスをやってきました。1人になると泣いていましたが、そうすることでみなさんの笑顔を手に入れました。みなさんの笑顔を持って世界へ飛び立ちます。でも、リングはつながっていると思ってるんで」とマイク。
17日夜から後楽園3連戦となる新日本プロレスから要請があったのか、大きめの新日本のリングでスターダム勢はファイト。北側席開放のうえで超満員となったこの日、スターダムは後楽園での集客レコードを記録した。メインでは渡辺桃がジャングル叫女を下してワンダー・オブ・スターダム王座の初防衛に成功。団体としてはトップ選手の退団は苦しいところだが、次世代選手たちも随所でアピール。新生スターダムの担い手を虎視眈々と狙う姿勢に溢れていた。
イオは明言はしなかったものの、世界最大のプロレス団体WWE入りが確実視されている。