カロル・セニンスキとマーチン・ヘルドが勝利!豪州ACB88

(C)Absolute Championship Berkut

 6月16日(現地時間)にオーストラリア・ブリスベンで『ACB 88: Brisbane』が開催された。
 このアブソリュート・チャンピオンシップ・ベルクートはロシアの総合格闘技団体。団体名のベルクトはコーカサスで尊敬されている鷲の名前から取っている。2012年から精力的に大会を開催してきたMMA団体で、ロシア人同士だけではなく、ロシア勢が(ロシアから見て)海外勢と対戦するカードも多く組まれる国際的な大会だった。しかし、最近はチアゴ・シウバ、ポール・ブエンテロ、マイク・カイルという世界的に有名な元UFCファイターと契約し、ロシア対世界ではなく、ワールドワイドなMMA団体となり、世界各国での大会開催を発表。2017年1月には遂にアメリカ進出も果たした。そして現在、ACBはロシアを本拠地としながら、全世界で大会を開催している。
 今大会はなんとオーストラリア大会で、メインは本来、元ACBライトヘビー級王者であり、UFCでも活躍したチアゴ・シウバと元UFC戦士で、リリースされ、ACB初登場となるクリス・カモージの対戦だった。しかし、シウバのビザの問題で豪州入り出来ずカード消滅。急遽、セミファイナルで組まれていた元UFC戦士で、Venator FC王者でもあったルーク・バーネットが、ポーランドのカロル・セニンスキと対戦するカードがメインに抜擢された。下馬評はやはり実績のあるバーネットとなっている。試合はスタンドで一進一退の攻防となったが、3Rに、バーネットのキックを捕らえて倒してグランドで上から攻めたセニンスキが僅差で判定勝ち。下馬評を覆して、メインでセニンスキが大物バーネットから勝利した。
 また、セミファイナルでは、元UFC、元ベラトールのポーランド足関王マーチン・ヘルドのACB移籍デビュー戦が組まれた。対戦相手は地元オーストラリアのカラン・ポッターだが、ヘルドは1Rから、テイクダウンを奪うと電光石火のヒールフック。これががっちり極まりポッダーがタップ。ヘルドが一本勝ちで満点のACBデビューを飾った。

■ ACB 88: Brisbane
日時:2018年6月16日(現地時間)
会場:オーストラリア・ブリスベン チャンドラー・アリーナ

<ライトヘビー級>
○カロル・セニンスキ(ポーランド)
 判定 
●ルーク・バーネット(英国)

<ライト級>
○マーチン・ヘルド(ポーランド)
 1R 1分09秒 ヒールフック
●カラン・ポッター(豪州)

<ミドル級>
○ホドウフォ・ヴィエイラ(ブラジル)
 1R 3分51秒 リアネイキドチョーク
●ジェイコブ・ホリマンタグ(豪州)

<ヘビー級>
○タナー・ボザー(カナダ)
 判定 3-0
●チェイス・ゴームリー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
○アダム・タウンゼント(米国)
 判定 3-0
●キーラン・ジョブリン(豪州)

<フェザー級>
○フランツ・スリオア(スウェーデン)
 判定 3-0
●エイドリアン・ディアズ(米国)

<バンタム級>
○カイル・レジェス(グアム)
 2R 2分13秒 リアネイキドチョーク
●トレント・ガードハム(英国)