ケン・片谷『メシとワセダと時々プロレス』㊺[ファイトクラブ]聖地甲子園へ

[週刊ファイト6月14日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼ケン・片谷『メシとワセダと時々プロレス』㊺
 聖地甲子園へ
・「どうして横浜出身なのに阪神ファンなの?」
・忘れもしない1985年:阪神が21年ぶりの優勝
・岡田彰布のサヨナラホームランでタイガースが勝利
・『学生優待デー』たったの1000円に割引
・”逆三角形”日本一ホームランの出にくい球場・甲子園
・『甲子園カレー(550円)』『ジャンボ焼き鳥(350円)』
・お好み焼きも実際に鉄板で焼いている甲子園グルメ
・巻き返せ!阪神タイガース


 特別な場所、甲子園球場への憧れ~わざわざ甲子園球場へ行く理由~1985年の思い出~セ・パ交流戦開幕~学割デー~甲子園グルメ

5月29日(火)~31日(木)の3日間、阪神甲子園球場へ“遠征”してきました。

甲子園球場は、言わずと知れた高校野球の聖地ですが、オイラにとっては、愛するプロ野球阪神タイガースのホームグランドとしての聖地なのです!

年に数回甲子園球場に訪れますが、野球ファンはもちろん、タイガースファンにとっては特別な場所です。

関東に住んでいても、もちろんタイガースの試合を観ることはできます。しかし、甲子園球場は、数々の魅力に包まれています。

オイラが、わざわざ足繁く甲子園球場に通うのは、今述べた通り、大好きな阪神タイガースの本拠地であるからです。
幼い頃からオイラは大の阪神タイガースファンでした。
人からよく「どうして横浜出身なのに阪神ファンなの?」という質問を受けます。
理由は色々とありますが、先ず「何故横浜に住んでいながら横浜DeNAファンではないのか?」
この答えは簡単で、オイラが野球を見始めた頃は、横浜DeNAの前身大洋ホエールズはまだ川崎(球場)にいたのです。昭和53年、オイラが小学5年生の時に横浜大洋として初めて横浜に球団ができました。
横浜に大洋ファンが増え出したのはそこからで、既に阪神ファンだったオイラが浮気することはありませんでした。

当時は、クラスでは巨人ファンが圧倒的でした。それは大洋が横浜に来てもほとんど影響はありませんでした。
“昭和の小学生”は、たいてい野球帽を被って通学していましたが、そのほとんどは巨人の帽子でした。今でこそ、どこに行っても巨人以外の11球団、さらにはメジャーリーグの帽子など簡単に購入することができますが、そもそも子どもの頃は関東では巨人の帽子しか売っていなかったのです。

そんなクラスメイトに、オイラはどこか反発していました。
阪神が巨人に負けようものなら、それはそれは風当たりが強く、いつも肩身の狭い思いをしていました。
それでも、オイラは阪神ファンを貫きました。根っからのひねくれものであるオイラの性格がモロに出ていたのかもしれませんね(笑)!

当時は、阪神ファンの聖書である『デイリースポーツ』もかろうじて駅売りしているだけでした。コンビニエンスストアもまだない頃でしたので、阪神が勝った翌日は、最寄り駅のKIOSKでデイリースポーツを購入してから学校へ行ったものです。

そんな環境に育ちましたので、オイラにとって阪神タイガースの地元大阪(正式には兵庫県西宮市ですが…)は、いつしか憧れの地となりました。
新幹線で二時間半、飛行機でたった一時間の距離ですが、子どものオイラには、遠い遠い場所でした。

オイラが初めて甲子園球場に行ったのは、忘れもしない1985年9月15日でした。
この年は、阪神が21年ぶりの優勝に沸いた年でした。バース、掛布、岡田、真弓らを中心に打線が大爆発! “阪神フィーバー”は、とどまるところを知らず、社会現象にもなったほどでした。

運命のいたずらか、そのときオイラは高校3年の受験生でした。連日、優勝間近のタイガースが世間を賑わしているというのに、横浜スタジアム、後楽園、神宮といった関東の球場にすら応援に行くことができません。

いよいよタイガースに優勝マジックが出たある日、信じられないことが起きました。父親が、JR主催の『甲子園球場阪神タイガース応援ツアー』に申し込んでくれたのです!
それは、地元新横浜から新幹線に乗り、甲子園球場でデーゲームを観戦して、日帰りするというツアーでした。

「健が生きているうちにもう二度と優勝はしないかもしれないから、一日だけ甲子園に行って来い。」

父親が神様に見えました(笑)!
しかも、その日の試合は今も語り継がれるほどのすごいゲームとなったのです。
対戦チームは中日ドラゴンズ。0-0で迎えた9回裏、早稲田大学の先輩である岡田彰布のサヨナラホームランでタイガースが勝利したのです!
その後、タイガースは見事21年ぶりのリーグ優勝。そして球団創設以来初となる日本一に輝きました!

あれから30年以上が経ち、大人になったオイラはある程度自由に甲子園球場に行くことができるようになりましたが、甲子園球場の“特別感”は、今も昔も全く変わりはありません。

今日からの3連戦は、ソフトバンクホークスとの対戦です。普段、パ・リーグのソフトバンクホークスとセ・リーグの阪神タイガースが対戦することはありませんが、年に一度、『セ・パ交流戦』の時だけ対戦があるのです。

実は、甲子園球場でもオイラにとって嬉しい“特典”があります。
その特典、そして甲子園球場の魅力とは?


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