UFCファイトナイト・ユーティカ!モラエスがリベラを33秒でKO!ニューヨーク出身のガレスピーは無傷の12連勝

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 現地時間6月1日(金)にアメリカ・ニューヨーク州ユーティカにあるアディロンダック・バンク・センターにて『UFCファイトナイト・ユーティカ』が開催された。

 バンタム級ランキング4位につけるジミー・リベラ(アメリカ 21勝1敗)と同5位のマルロン・モラエス(ブラジル 20勝5敗1分)が対戦したメインイベントは一瞬の決着を見る展開となり、試合開始直後にモラエスが左のハイキックでリベラをダウンさせ、パウンドを浴びせたところでレフェリーの制止が入って試合終了。リベラをわずか33秒で沈めたモラエスがノックアウト勝利をマークした。勝ったモラエスはオクタゴンインタビューでタイトル挑戦をアピールしており、「ベルトがほしい」と繰り返し主張している。

 次回、UFCはシカゴにあるユナイテッド・センターにて、日本時間6月10日(日)にUFC 225を開催する。メインイベントはミドル級タイトルマッチが組まれ、ロバート・ウィテカーとヨエル・ロメロが対戦する予定。さらにセミメインイベントではハファエル・ドス・アンジョスとコルビー・コビントンによるウェルター級暫定王座決定戦が行われるほか、元女子バンタム級王者のホリー・ホルムがミーガン・アンダーソンを迎え撃つ女子フェザー級マッチや、WWEのスーパースターだったCMパンクがマイク・ジャクソンを相手に2度目のUFC戦に挑むなど、大注目のカードが多数予定されている。

■ UFCファイトナイト・ユーティカ
日時:6月1日(現地時間)
会場:アメリカ・ニューヨーク州ユーティカ アディロンダック・バンク・センター

<メインイベント バンタム級マッチ 5分5ラウンド>
○マルロン・モラエス
  1ラウンド(0分33秒)KO
●ジミー・リベラ

勝者マルロン・モラエスのコメント

「ゲームプランは試合に臨んで自分が持っているものすべてを出し切ってスキルを示すことだった。相手を困惑させられたし、試合の序盤に捕まえられたから、うまくできたと思う。よく見ていたら、最初に足蹴りを食らわせて、そこからヘッドキックを組み立てていったのが分かると思う。また試合に挑むのが楽しみだし、この階級の頂点に上り詰めていくのを楽しみにしている」

【メインカード】
<ライト級マッチ 5分3ラウンド>
○グレゴール・ガレスピー
 2ラウンド(4分06秒)サブミッション(肩固め)
●ヴィンス・ピシェル

勝者グレゴール・ガレスピーのコメント

「指名はしない。それは俺らしくない。今、考えているのは明日の釣りと明後日の釣りのことだ。来週、トレーニングパートナーがマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)で試合をするから、俺も行ってサポートする予定だけど、それまでは釣りをするつもり。それに連勝記録のことも心配していない。負けたらその連勝に何の意味があるんだ? 次の試合はMSGじゃないかと言う人がいるけど、俺は地元から離れたところで試合をしたい。トレーニングパートナーたちとホテルに泊まるのがいいんだ。正しい考え方を持てるし、とにかく楽しくてチームになれる。だから、この次がどうなるかは分からないけど、まずは釣り、それは間違いない」

<ヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○ウォルト・ハリス
 2ラウンド(4分59秒)TKO
●ダニエル・スピッツ

勝者ウォルト・ハリスのコメント

(コメントなし)

<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
○ベン・サンダース
 1ラウンド(1分56秒)TKO
●ジェイク・エレンバーガー

勝者ベン・サンダースのコメント

「今回の試合はこれまで戦った大半の試合よりもリラックしていけた。2連敗中のプレッシャーについてはいろんな人が教えてくれたけど、俺はレアなタイプでね。これで道が閉ざされるわけじゃないと自分に言い続けた。自分のやっていることで生活できていることに心から感謝しているし、今回の試合序盤には子供の頃の気持ちを思い出した。リラックスして戦えたし、こうして笑っていられる。2007年のジ・アルティメット・ファイター(TUF)に戻ったような感じだ。キラーBの復活だぜ!」

<フェザー級マッチ 5分3ラウンド>
○フリオ・アルセ
 3ラウンド(2分55秒)サブミッション(リアネイキドチョーク)
●ダニエル・テイムル

勝者フリオ・アルセのコメント

「今はルーキーの気分で成長中だ。モンスターぞろいの階級でスタートしたばかりだし、このまま続けて次の対戦相手と戦うのを楽しみにしている。こういう試合ができると次のコマに進める気がする。まずはコンテンダーシリーズで勝つことに集中し、それからボストンでダン・イゲと戦ってきたけど、今回の勝利で実際に俺の存在を知らしめられたと思う。俺はニューヨーク出身。ベイサイドのクイーンズエリアにいる。マディソン・スクエア・ガーデンでボクシングをする前にはキックボクシングでもその舞台に立ったことがあるから、ニューヨークでMMAの試合もできたなんて最高だ。できればUFCがまたこの街に帰って来る時には自分もカードにいられるようにしたい。地元で戦いたいからね」

<ライトヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○サム・アルビー
 判定2-1(28-29、28-29、29-28)
●ジアン・ヴィランテ

勝者サム・アルビーのコメント

「接戦の試合だったのは分かっていたし、3ラウンドとも自分が勝ったと思ったけど、ジャッジは違う風に見ていたらしい。何とかフィニッシュしようとしたけど、しっかりプレッシャーをかけきれなかった。試合の終盤にかけて相手がゲームプランを変えてきたから、序盤の対応と同じようにはいけなくなった。次はコーリー・アンダーソンとやりたい。ランキングを見てみたんだ。今の自分がいる場所を考えると、彼との対戦がいいんじゃないかと思ってね。レスリング経験者だし、ペースをプッシュするタイプ。ウィスコンシン出身、というか少なくともそこで学校には行っているみたいだから、エキサイティングな試合ができるんじゃないかな。金にならない試合ばかりずっとやってきたから、かなり試合をこなさないといけなかったし、今はもうちょっとしたクセになっている感じさ。これをやるのが好き。1年に6試合は最多記録タイだし、セラーニよりも2カ月早く達成した。その間に足首を骨折していたにもかかわらず、だ。とにかく誰よりも多くの試合を戦いたい」

【プレリム】
<女子フライ級マッチ 5分3ラウンド>
○シジャラ・ユーバンクス
 判定3-0(29-28、30-27、30-27)
●ローレン・マーフィー

勝者シジャラ・ユーバンクスのコメント

「何度も何度も言ってきたけど、12月に計量に失敗したことは自分のキャリアにとって一番の出来事だった。それからは何もかも真剣に取り組まないといけなかった。その時点までも自分はプロのファイターだと思っていたけど、そこにはギャップも穴もあったと思う。鍛錬もコンディショニングも栄養管理も足りていなかったし、時間をかけてすべてを見直さないといけなくなった。UFCパフォーマンス・インスティテュートに行ってクリント(ワッテンバーグ)、ダンカン(フレンチ)、フォレスト(グリフィン)など、そこにいる最高の人たち全員と取り組んだ。彼らに私の体をテストしてもらい、カロリーが燃焼する流れとか、代謝の仕方とかを見てもらったの。本当にたくさんのことを学んだし、今日ご覧になった通り、私はより優れたファイターになった。人生で一番の調子だと思うし、もっともっと良くなると思っている。ワレンチナとニコがもうすぐ試合する予定なのは知っているし、ニコが今どうしているのか分からないけど、今は自分より上位にいるのが誰か分からない。この階級は荒れ地みたいなものだし、今は開拓されている感じね。トップ5の人たちはすでにマッチアップしているはずだから、私がタイトル挑戦権を手に入れられない理由はないと思う。いいパフォーマンスを発揮できたし、体重を作れることも証明したから、ワレンチナ以外にタイトル挑戦権を得られるのは私しかいないんじゃないかしら」

<ライト級マッチ 5分3ラウンド>
○ダビッド・テイムル
 判定3-0(27-30、27-30、28-29)
●ニック・レンツ

勝者ダビッド・テイムルのコメント

「自分のパフォーマンスにはかなり満足している。UFCではこれで5勝0敗だ。オクタゴンで披露したのが俺のゲームプランだったし、やり遂げた。UFCに呼ばれたらすぐにでもまた試合する。今日、相手を用意してくれるなら、喜んでもう1試合するよ」

<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
○ベラル・ムハマッド
 判定3-0(30-27、30-27、30-27)
●チャンス・レンカンター

勝者ベラル・ムハマッドのコメント

「まさに1週間前に対戦相手が変わり、ニコ(プライス)みたいなオーソドックスの相手から、4連勝中の長身のサウスポーになった。準備しないといけなかった時間でもっとうまくなれたと思うし、試合のたびに成長している。誰が相手になろうと関係なく、試合には自信をもって臨めている。ケガがないから、すぐに試合に戻りたい。できればランキング入りしている誰かが俺との試合にOKを出してくれたらいいんだけどね。日中に飲み食いできなかったラマダン(約1カ月に渡り日中の飲食を立つイスラム教徒の義務のひとつ)中のトレーニングもへっちゃらだった。俺より上位のランカーたちはみんなが俺を恐れている。俺との試合を断り続けているのさ。これで4連勝だから、ランカーだって俺との試合をそう長くは断れないはずだ」

<ライト級マッチ 5分3ラウンド>
○デスモンド・グリーン
 判定3-0(30-27、30-27、29-27)
●グレイゾン・チバウ

勝者デスモンド・グリーンのコメント

「今回の試合にプレッシャーが一切なかったと言えばウソになるけど、そんなにたくさんのプレッシャーがあったわけじゃない。俺が負けた2試合は疑問が残るし、国外での試合だったことも言い訳にはならないけど、判定の行方がどうなるかは分からないから。ただ、俺に勝利が必要だったのは間違いないし、高名なチバウが相手だったから、手始めにはいいと思ったし、ここからスタートするにはいいと考えた。個人的にはイチかバチかだったんだ。最初の試合はフェザー級でトップ5のジョシュ・エメットを打ち負かし、その後、トップ20ファイターを相手に不可解な黒星があって、次の試合も自分の力がどの程度かを示せるようにトップ20の誰かとやりたかった。今回の試合はバージニアからばあさんが飛行機に乗って来てくれたし、メリーランドのおばさんたちは車で、高校時代の友達はカリフォルニアから飛行機で来てくれているから、今日はアフターパーティーだ。もし負けていたらきっと申し訳なくてたまらない夜になっていただろうね」

【アーリープレリム】
<バンタム級マッチ 5分3ラウンド>
○ナサニエル・ウッド
2ラウンド(2分18秒)サブミッション(ダースチョーク)
●ジョニー・エドゥアルド

勝者ナサニエル・ウッドのコメント

「ちょこちょこ打ち込んできてちょっとイライラさせられたけど、問題はなかったし、試合に集中していた。自分のやりたいようにやるには相手の心を乱さないといけないからな。俺には打撃だけだなんて言う人もいるけど、グラウンドゲームだってうまいんだ。柔術を仕掛けたらすぐに相手がテイクダウンを狙ってきたから、相手は俺ともう撃ち合いたくないんだなと確信した。そこからダースチョークを決めにいって一本勝ちさ。今は目が言えるのを待って、この美貌を保たないとね。マネジャーとUFCが戻れと言えばすぐに交渉に応じるけれど、まずは待望の休みを、1カ月か2カ月、取れればいいなと思っている」

<フライ級マッチ 5分3ラウンド>
○ホセ・トーレス
2ラウンド(2分55秒)TKO
●ジャレッド・ブルックス

勝者ホセ・トーレスのコメント

「今回の相手については一度も心配になったことはないけど、デビューってことに関しては気になっていたのは間違いない。UFCの舞台だし、照明もそう。実際、本番になってライトが自分に当たっているのがわかったし、予想していたよりもかなり暑かったから、コーチにそう伝えたんだ。第1ラウンドはそれに対応していたけど、覚醒しないといけなかったし、パンチを当てて、出し抜いていかないといけない。第2ラウンドでは確かに相手が自爆してしまったけど、俺の動きはよくなっていたし、かなり前に出られるようになっていた。あの体勢に入った時、相手がスラムを狙ってくるだろうなと思ったから、こっちも対抗してやろうと思ったらこうなったわけさ。相手が肩と頭から落ちていって自分で自分をノックアウトした。直前で決まった試合だけど、相手がジャレッド・ブルックスだろうとセルジオ・ペティスだろうと、ジョセフ・ベナビデスでも、世界一のデメトリアス・ジョンソンでも、誰が相手でも覚悟はできていた。自分が世界で一番のフライ級ファイターになれると信じている。自分の力を証明したいから、俺がもたらす興奮具合を見てUFCが出世コースを望むなら、俺の準備はバッチリだ。俺はフライ級のジャスティン・ゲイジーさ」