[週刊ファイト5月31日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼ケン・片谷『メシとワセダと時々プロレス』㊸
二瓶組長 性誕祭@曙ステーキ
・『屋台村プロレス』、『国際プロレス』、長瀬館長率いる『T.A.M.A.』
・二瓶組の所属レスラー『懲役太郎』と『片谷看守』
・コマンド・ボリショイ、日龍、雫あき、OGの日向あずみ
・29年前のジャパン女子4期生秘話
・日龍選手の恩
・グレート義太夫と『TPG(たけしプロレス軍団)』
・長井秀和の下ネタ、自虐ネタ
・1億円バースデイケーキ
・なべやかん、ポールダンサーのYOZORA、AV女優の夢野まりあ
・二瓶さんの周りにはいつも一流のエンターテイナーが集う
多彩な顔ぶれが集う、二瓶組長の“精誕祭”。グレート義太夫さんとTPG長井秀和さんのトークは、下ネタと自虐ネタ。曙ステーキのステーキ大好き!
特製! 1億円ケーキ! 1割は税金へ(笑)。
5月21日は『喧嘩プロレス二瓶組』二瓶一将組長、53回目のお誕生日です!
毎年、この日の前後には二瓶組長の“性誕祭”なるバースデーパーティーが盛大に行われます。
今年は、二瓶組長がオーナーを務める『曙ステーキ』で、三日間に渡り開催されました。
いつも公私ともにお世話になっている、“自称二瓶組長の舎弟分(笑)”であるオイラも、もちろんお祝いに駆けつけました!
パーティーの詳細をお伝えする前に、ここで二瓶さんとオイラの話を少ししておきたいと思います。
二瓶さんとオイラの一方的な出会いは、およそ23年前まで遡ります。
当時、オイラの地元横浜にあった『屋台村プロレス』で、二瓶さんはプロボクサーの鴨居長太郎選手(懐かしい!)のセコンドを務めていました。
サービス精神旺盛な(笑)二瓶さんは、いつもオイラのテーブルまでやって来て乱闘を繰り広げていたのです。
かすかな記憶の中で、屋台村の試合終了後に二瓶さんとお話しさせていただく機会も何度かあったように思います。
まさか、今日までこんなに長いお付き合いをさせていただくことになるなど、その時は夢にも思っていませんでした。
実は、屋台村で初めて二瓶さんを観た時、すぐにオイラはピンと来たのでした。
そう、リアル“この顔にピンと来たら〇〇〇番”です(笑)!
決して、二瓶さんの見た目で言っているわけではありません。二瓶さん、ごめんなさい(笑)。
オイラは、以前いわゆる“ドッキリもの”のテレビ番組に二瓶さんが出演していたのを覚えていたのです。
内容は、ヤ〇ザ風の男が芸能人にドッキリを仕掛けるというベタなものでした。
これはまさに、二瓶さんのハマリ役です(笑)!
その風貌を生かして(?)タレント活動をされていたこともあったんですね。
でも、実際に二瓶さんを目の前にすると、怖くてその話ができなかったことは言うまでもありません(笑)!
やがて、オイラがプロデビューすると、『国際プロレス』や、長瀬館長率いる『T.A.M.A.』の会場などで二瓶さんにお会いする機会がありました。
その頃にはもう屋台村プロレスは無くなっていましたが、二瓶さんは様々な団体で活躍の場を広げていたのです。
プロレスラーとして、初めて二瓶さんにご挨拶させていただいた時は本当に緊張しました。
だって、あの姿を実際に目の前で見たら、ビビらない人はいないと思いますよ!
そんなイメージとは裏腹に、いつも二瓶さんは我々に優しく接してくださいました。
それどころか、二瓶さんは一部を除きほとんどのレスラーに対して敬語でお話しされるのです。
年齢もプロレスのキャリアも下であるオイラにまで敬語で話されるので恐縮しきりです。
ある時、二瓶さんからこんなお話を聞いたことがあります。
「俺は、ガキの頃からプロレスが大好きだった! プロレスこそが世界最強だと思うし、プロレスラーは偉大だ! だから俺は全てのプロレスラーをリスペクトしているんだ。」
二瓶さんのお気持ちはよく分かるんですが、こちらとしては、かえって恐縮してしまうんですがね(苦笑)。
また、二瓶さんが立ち上げた団体『喧嘩プロレス二瓶組』の興行は、斬新なアイディアとオリジナリティーに溢れ、毎回たくさんのお客さんを動員していました。
ここでは、団体の顔であり、経営者としての二瓶さんの一面を垣間見ることができます。
いつだったか、オイラは『ケン・片谷』としてでなく、あるキャラクターで『喧嘩プロレス二瓶組』にオファーをいただいたことがあります。
二瓶組の所属レスラーの中に、『懲役太郎』という選手がいます。
この選手は、ある刑務所から脱走してきた囚人で、囚人服姿にマスクを着けています。顔を見たら、誰もが知っている凶悪犯であることがバレてしまうので、あえてマスクを被っているそうです。
リングの上でも、極悪ぶりを発揮して暴れまくるのですが、目に余る反則行為があるとセコンド(?)の看守が“ピッ!”と笛を吹きます。すると、それまでの反則をピタッと止め、看守に敬礼をするのです。
PURE-Jのボリショイ・キッド、OGの日向あずみ、『闘真』などで活躍中の日龍と筆者
オイラのキャラクターは、懲役太郎ではなく看守の方です。
『片谷看守』として、当時サムライTVの“インディーのお仕事”の中でも紹介されてしまいました(笑)!
一応、変装はしているのですが、このリングネームではオイラということがバレバレです!
曙ステーキの店内で、偶然にもその試合のDVDを見つけました。
パッケージには、片谷看守の写真も載っています! パッケージ裏の日付は『2007年』と書かれていました。もう10年以上も経つのですねぇ(しみじみ)。
二瓶一将の名前を、一気に世に轟かせたのは、WARに参戦して天龍さんとタッグを組んだ時でしょう。
天龍さんの男気に触れ、試合後控え室で天龍さんと握手しながら号泣していた二瓶さんの姿が印象的でした。
さてさて、すっかり前置きが長くなってしまいましたが、本題に戻りましょう。
ただし、良い子は絶対に読んではいけませんよ(笑)!