12日、KNOCK OUTが会見を開き、「KING OF KNOCK OUT初代フライ級王座決定トーナメント」の組合せが発表された。また、6月8日の後楽園ホール大会で激突する江幡塁、小笠原瑛作の会見も行われた。
江幡 本日はお呼びいただきありがとうございます。昔から小笠原瑛作くんからは試合をしたいというコメントを記事などで見ていました。僕も試合を見ていて、凄くアグレッシブな選手ですし、試合をすることで盛り上げることができるんじゃないかと思っている選手でしたので、今回試合が決まって凄くワクワクしています。
小笠原 これまでずっと交わることなかった江幡選手なので、ファンの皆様も見たかったカードでしょうし、僕も江幡さんと戦いたいと思っていたので、しっかり盛り上げられる自信もありますし、試合を楽しみにして頂ければと思います。
―― お互いが対戦するのではないかと意識をし始めたのはいつ頃からですか?
江幡 記事を見たときには、僕自身はムエタイのタイトルを獲ることに向けて精進していたので、あまり考えていなかったのですが、1年前くらいの記事を見て対戦してみたいなと。KNOCK OUTができて、見る機会がどんどん増えてきたので、実際に戦ってみたいなと思いました。
小笠原 僕はKNOCK OUTができて、江幡さんが参戦してからこれは交わる事はあるだろうなと思っていましたね。
―― この試合は非常にリスクが高い、勝ったほうが総取りするような試合ですが
江幡 こういう試合を望んでいたというか、僕自身もキックボクシングを盛り上げるために、打倒ムエタイを掲げてきましたけど、日本発祥のキックボクシングで、キックボクシングを盛り上げるにはこういう一戦一戦が重要になってくると思うので、望んでいた試合になったなと感じています。
小笠原 日本人で戦う相手が限られてきたので、逃げていても仕方ないし、ファンの人が見たいカードを組んでくれてワクワクしていますね。
―― 小笠原選手が話していた日本のトップである那須川選手についてはどう思っていますか?
江幡 那須川選手も含め、キックボクシングを盛り上げることができる選手が揃っているので、日本で戦う楽しみがたくさんあるなという感じですね。
小笠原 僕も天心の名前をKNOCK OUTでずっと出させてもらっているんですけど、戦う前に僕がコケちゃった試合もしているので、今回勝って機会があれば戦いたいなと。戦う相手が日本人だと限られてしまっているので。
―― 現時点で何Rくらいにクライマックスになると考えていますか?
江幡 (小笠原選手は)1Rからアグレッシブに来る選手ですので、早ければ1Rであるんじゃないのかなというくらいアグレッシブに来てくれるので、そう考えています。
小笠原 僕も江幡さんも逃げるタイプではないですし、僕も逃げるつもりはないので、早い段階で決着が付くこともありえるかと思います。
―― 江幡選手はこの前の小笠原選手のREBELSの試合は見ましたか?
江幡 上手いタイ人を相手に、上手く自分のリズムを突き通す。激しさは前の試合から感じていましたが、勢いを保ったままこの試合に臨めるよう試合を終わらせてくれたんじゃないかと思います。
―― 自分が相手よりどこが勝っていると自信を持っていますか?
江幡 相手はスピードアクターと呼ばれている小笠原選手ですが、自分もパワーとスピードには自信を持っているので、試合をしたらどちらが勝っているのか分かるんじゃないかなと思います。
小笠原 戦ってみないと分からないところがありますが、僕もスピード・技術・パワーでは負けていないと思っています。
■ KNOCK OUT 2018 SURVIVAL DAYS
日時:6月8日(金)
会場:後楽園ホール
【決定対戦カード】
<一回戦Aブロック>
仲山大雅(RIOTジム/RKAフライ級王者)
vs.
山田航暉(キング・ムエ/WMC日本スーパーフライ級王者)
仲山 強豪揃いで、とても強い選手が集まっていますが、しっかり全て勝って沖縄にベルトを持ち帰りたいと思います。
山田 5月3日の大阪大会で高坂選手に勝利してトーナメントに出場します。決まった時は凄く嬉しくてモチベーションも凄く上がりました。他の7選手と比べても僕は一番テクニックがあると思うので、テクニックで勝負したいところですが、打ち合ってKNOCK OUTらしく戦いたいと思います。
<一回戦Bブロック>
石川直樹(治政館/新日本キックフライ級王者)
vs.
タネヨシホ(直心会/WBCムエタイ日本統一フライ級王者)
タネ 5月の大阪大会で良い勝ち方ができたので、試合間隔が1ヶ月しか空いていなくて調子良いので、1回戦目を勝って、準決勝で能登選手か大崎選手のどちらが来ても倒せるようにしっかり練習したいと思います。
石川 子供の頃からキックボクシングをやっている10代、20才そこらの若い選手たちを、26才でキックを始めた自分が勝って、必ず優勝したいと思っています。
<70kg契約 3分5R>
T-98 vs. 菊野克紀
▼菊野克紀KNOCK OUT参戦!6・8後楽園大会T-98と異色対決!
―― 出場各選手にお聞きたいのですが、トーナメントの組み合わせを見てどこがクライマックスになると思っているでしょうか?
石井 1回戦目から山だと思っています。絶対に負けられない相手ですし、トーナメント(勝っても)あと2試合ありますが、どこが山かというのは気にせず、全てが大一番だと思って戦います。
政所 石井一成選手が山かなと思います。1回戦を勝てば、あとは倒して優勝すると思います。
仲山 僕はムエタイが好きなので山田選手を一番評価していて、全選手が凄い強豪ですが、まずは一回戦目を考えています。
山田 僕も全てが山だと思っていますが、反対ブロックの新日本キックの王者、石川直樹選手と決勝で当たったら良いなと思います。僕が得意な首相撲、石川選手が得意な首相撲と肘を決勝でバチバチやりあえたら良いなと思います。
大崎 僕は全試合が山場だと思っています。せっかく頂けたチャンスで絶対優勝しようと思っているので、全て落とせない試合です。
能登 1回戦目の大崎選手が山場だと思っています。必ず打ち合いになって面白い試合のなると思うので、自分でも楽しみですね。
タネ 僕は大崎選手がルンピニーで8連続KOしていて、メッチャ強いと思うので、そこが山場かなと思います。決勝で誰が勝ち残るか分からないですが、その相手と打ちあって倒したいと思います。
石川 自分は去年初めて(両国)国技館に試合を見に行って、いつかこのデッカイ会場で試合をしたいと思っていて、そこに出られるかもしれないチャンスを頂けたので、決勝が一番の山場だと思っています。
―― これだけは他の選手に絶対負けないと思うところは?
石井 スピードは誰にも負けないと思います。
政所 気持ちだけは絶対負けない、絶対に何があっても折れないので、最後まで面白い試合になると思います。
仲山 パワーと試合中の勘が一番だと思っています。
山田 僕は昔からタイで試合をしてきたので、ムエタイスタイルのテクニック、ラウンドを重ねるごとに当たっていくスピードやパワーは自分が一番だと思います。
大崎 気持ちの部分と、パンチのパワーとテクニックでは誰にも負けません。
能登 この中で一番パンチが強いと思っています。気持ちでは絶対に負けません。
タネ この中で18歳は自分だけで、伸び代がある。スタミナ配分関係なしに3分5R戦えるスタミナを付けたいと思っている。
石川 3分5R全部組んでも、無くならないスタミナと気持ちの強さは絶対に負けないと思っています。
―― 1回戦の相手の印象と、どのように勝つイメージがあるでしょうか。
石井 政所選手と一回対戦しているんですけど、凄くステップが上手くて。この前は3Rでしたが、今回は5Rなのでフルに戦っても良いし、もしくは早く終わらせても良いし、どんな戦いになるにせよ僕は1R目からガンガン行くので、皆さん見ていてください。
政所 スピードがある選手だなと前戦った時に思いました。試合を見た時にアグレッシブになっていて、対戦した時は半年前で変わっていると思うので、しっかり試合の中でそれに対応して倒していければと思います。
仲山 山田選手はムエタイの技術がズバ抜けていると思うので、しっかり沖縄でタイ人トレーナーや会長と練習を積んで、その中で穴を見つけて倒したいと思います。
山田 仲山選手はこの8名の中で唯一のサウスポーの選手です。僕は25戦やっていて、3分の1がサウスポーが相手で、苦手ということはなく逆にやりやすいと思っています。
大崎 能登選手はパンチが凄く強い選手で、僕もパンチが得意なので、試合はパンチの打ち合いになると思います。その中で自分の攻撃を当てて、相手の攻撃を貰わないように練習していきます。
能登 大崎選手はパンチも強いですけど、蹴りも首相撲も上手いので、自分が先にパンチを当てて倒そうと思っています。
タネ 石川選手は首相撲が得意みたいですけど、僕は打ち合う方が好きなので、組まれる前にパンチでも肘でも倒そうかなと思っています。
石川 パンチでガンガン来てくれた方が組みやすいので戦いやすいかなと思っています。楽しみです。
―― 仲山選手に質問ですが、マサ佐藤選手が沖縄で戦っていますが、沖縄勢でダブル制覇のような目標はあるでしょうか?
仲山 それは凄く強く思っています。沖縄自体がキックボクシングがまだ盛んではないので、階級は違うんですけど、マサ佐藤選手と一緒にKNOCK OUTでタイトルを取ってアピールしていきたいなと思っています。
―― 初参戦の選手は、今までKNOCK OUTで同じ階級の選手が活躍しているのを見てどう感じていましたか?
政所 今まで戦ったことがないルールの試合ですけど、強い選手はどのルールで戦っても強いですし、自分も出たいなと思っていたので、結果を残して勝ちたいなと思います。
大崎 試合を見ていて、自分も出たいという気持ちは強くありましたし、こういう大きい舞台で自分の存在をアピールしたいと思っていた。このトーナメントに選んで頂いたのは、大きなチャンスなので、しっかり優勝してアピールしたいと思っています。
石川 今までにいなかった肘・膝のスタイルで必ず盛り上げられると思っていたので、こうして呼んでもらって嬉しく思っています。
8・19大田区体育館大会で実施
<一回戦Aブロック>
石井一成(東京KBA/元ムエタイTrue4Uフライ級王者)
vs.
政所 仁(魁塾/DEEP☆KICK -53kg級2位)
石井 1回戦に去年10月で負けてしまった政所選手と再戦が決まって、物凄くモチベーションが高いですし、僕以外の7選手も王者ばかりなので、僕は挑戦者として皆さんと戦っていきたいと思います。そして僕が12月にベルトを獲るので、皆さん応援よろしくお願いします。
政所 このトーナメントに出られるとは思っていなかったので、声がかかった時は凄く嬉しかったです。凄いチャンスですので、このチャンスをしっかりものにしてベルトを巻きたいと思っています。
<一回戦Bブロック>
大崎一貴(OISHI GYM/WMC日本フライ級王者)
vs.
能登龍也(VALLELY/NJKFフライ級王者)
大崎 今回、日本でもトップの選手たちが集まってトーナメントをすることになるんですけど、僕自身ルンピニーの王者を目指しているので、もちろん優勝するつもりでいますが、内容にもこだわって全試合KOで優勝したいと思っています。
能登 このKNOCK OUTのトーナメントで優勝することで本物の日本王者になれると思っています。12月は自分がベルトを巻くので皆さん応援よろしくお願いします。