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5月5日(現地時間)にロシア・エカテリンブルクで『RCC 2: Russian Cagefighting Championship』が開催された。
この大会はロシアでMMAとボクシングの合同興行を行っていたRCCボクシングが、金網にしてMMA専門の新大会をスタートさせたもの。第一回大会は2018年2月に開催され、その時はメインでセルゲイ・ハリトーノフが勝利、ゲストにマイク・タイソンやエメリヤエンコ・ヒョードルも呼ばれ、豪華なものとなった。そして、第二回大会となる今大会のメインはヒョードル弟ことエメリヤエンコ・アレキサンダーが、かつてミルコ・クロコップをハイキックでKOした元UFC戦士ガブリエル・ゴンザーガと対戦するという豪華なカードが組まれた。試合は、スタンド打撃が冴えるアレキサンダーがゴンザーガを追い込むが、打撃勝負を避けたいゴンザーガはテイクダウン。そのままグランドで上をキープし続けた。2Rも同じ様にゴンザーガがテイクダウンして上をキープするも、流石にブレイクがかかりスタンドから再開。こうなるとアレキサンダーの打撃が冴え渡り、ゴンザーガは防戦一方。最後は金網際に追い込んでアレキサンダーのパンチラッシュからの膝蹴りでゴンザーガはダウン。レフェリーがストップしてアレキサンダーがTKO勝利となった。
更にセミファイナルには、日本の石井慧にKO勝ちして、MMA14勝無敗、ウルトラハルクの異名を持つイヴァン・シュトルコフが、日本のライジンにも参戦したジェロニモ・ドス・サントスと対戦。こちらも、神々の階級ヘビー級でのロシア対ブラジルという図式となった。体格で一回り大きいサントスのリーチに手を焼きながら、テイクダウンに成功するシュトルコフだが、サントスもすぐに立ち上がり、逆にテイクダウンをしてくる。シュトルコフがバックブローなどでぐらつかせるものの、サントスもねちっこく攻めてきて一進一退の攻防。試合が進むにつれ、シュトルコフのスタミナが切れてきて、テイクダウンも成功しなくなるも、サントスも決定打がなく試合は判定にもつれ込んだ。試合後、まだまだ戦えるとサントスは腕立て伏せをするパフォーマンスを見せるが、結果はドロー。シュトルコフは試合後、観客に凡戦になってしまった事を詫びていた。
■ RCC 2: Russian Cagefighting Championship
日時:2018年5月5日(現地時間)
会場:ロシア・エカテリンブルク
<ヘビー級>
○エメリヤエンコ・アレキサンダー(ロシア)
2R TKO
●ガブリエル・ゴンザーガ(ブラジル)
<ヘビー級>
△イヴァン・シュトルコフ(ロシア)
ドロー
△ジェロニモ・ドス・サントス(ブラジル)
<ミドル級>
○ミハイル・ラゴゾン(ロシア)
判定
●ワリソン・カバーリオ(ブラジル)