ヒール中邑真輔!WWE編成替えアスカ、Jハーディ、Sジョー、元ソンブラ、Lギャローズ&KアンダーソンSmackDownへ

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 現地時間4月17日ロードアイランド州プロビデンスのSmackDownは、番組冒頭がアーティスト、いやコン・アーティスト(詐欺師)中邑真輔ヒールターンのおさらいから。WWEチャンピオンのAJスタイルズが語り部の役だが、これだけ長い時間が費やされるというのも凄いこと。いずれせよ、昨晩のRAWに続きスーパースターシェイクアップ=編成替えがテーマの放送回だったが、中邑とAJは引き続きSmackDownの顔役ということがはっきりした。
 その中邑はメインのAJスタイルズ&ダニエル・ブライアンvs.ルセフ&エイデン・イングリッシュ戦に客席から乱入、またしても背後からエイプロンにいたAJスタイルズに急所攻撃を見舞った。
 また、本誌が現地英語媒体よりもはるかに先に、延々と繰り返し活字に残してきた通り、アスカが会場に現れSmackDown入りが確定。ヒール軍を蹴散らして、シャーロット・フレアー、ベッキー・リンチと並び、女子部門ベビーフェイス陣容がアピールされた。

◆スマックダウン・スーパースター・シェイクアップ

 昨日のRAWに続き、SmackDownでもスーパースター・シェイクアップが行われた。昨日のRAWでUS王座を獲得したジェフ・ハーディやサモア・ジョーがスマックダウンに登場すると、さらにアスカ、ビック・キャスがサプライズ登場で移籍を発表。他にも、ザ・ミズ、ルーク・ギャローズ&カール・アンダーソン、ソーニャ・デヴィル&マンディ・ローズの移籍、さらに新加入スーパースターとして元NXT王者アンドラーデ“シエン”アルマス(ラ・ソンブラ)、サニティ、アイコニックスのSDLive所属が発表された。中邑真輔はそのままスマックダウン所属となり、アスカの移籍で2人の日本人スーパースターがスマックダウン所属となった今回のスーパースター・シェイクアップ。日本のファンにとってはSmackDownが注目ブランドとなった。

◆アスカ、スマックダウン移籍でシャーロット救出

 マネー・イン・ザ・バンクの権利を使ってスマックダウン女子王座を獲得したカーメラ。その王者カーメラが見守る中、前王者シャーロット・フレアー(withベッキー・リンチ)とアイコニックスのビリー・ケイ(withペイトン・ロイス)が対戦した。シャーロットがフィギュアエイトを決めて試合に勝利すると、カーメラが乱入してアイコニックスと共にシャーロットを襲撃。しかし、そこへ突然アスカが登場すると、ヒップアタックでアイコニックスのペイトン・ロイス、スピンキックでビリー・ケイを蹴散らしてシャーロットを救出するも、逃げ足の速いカーメラはベルトを抱えて素早くリングを後にした。
 (世間的には)サプライズ登場でSmackDown移籍発表となったアスカ。そして、女子王座から陥落したシャーロットと王座奪取を果たしたカーメラ。SDブランドの女子王座戦線は新たなる展開へ動き出した。

◆中邑、再び乱入でスタイルズ潰し!

 スマックダウンのメイン戦でAJスタイルズ&ダニエル・ブライアン対ルセフ&エイデン・イングリッシュのタッグ戦が行われた。スタイルズはルセフのベアハグやイングリッシュの攻撃で劣勢を強いられるも、ペレキックで打開すると、交代したブライアンがクローズライン、串刺しドロップキックでルセフを圧倒。さらにイエスキック7発を繰り出して“イエス”ポーズで会場を煽ると、ランニング・ニーでルセフを沈めた。
 これで勝負ありと思われたが、ここで中邑真輔と復帰したビック・キャスが乱入。中邑はエイプロンにいたスタイルズの背後から急所攻撃で襲うと、キャスはブライアンをビックブーツで沈めて試合を潰した。中邑はステージでルネ・ヤングにコメントを求められると「ノー・スピーク・イングリッシュ」と英語が話せないふりをすると、不敵な笑みを浮かべて立ち去った。

■ WWE SmackDown Live
日時:2018年4月17日(現地時間)
会場:アメリカ・ロードアイランド州プロビデンス ダンキンドーナツセンター

<タッグマッチ>
○AJスタイルズ、ダニエル・ブライアン
 反則
●ルセフ、エイデン・イングリッシュ

<シングルマッチ>
○シャーロット・フレアー
 フィギュアエイト
●ビリー・ケイ

<シングルマッチ>
○サモア・ジョー
 コキーナクラッチ
●シン・カラ

<シングルマッチ>
○ルーク・ハーパー
 ピンフォール
●ジェイ・ウーソ

<シングルマッチ>
○ジェフ・ハーディ
 ピンフォール
●シェルトン・ベンジャミン

<シングルマッチ>
○AJスタイルズ
 反則
●ルセフ

◆ヒデオ&戸澤組、雪辱ならず誤爆で敗戦

 205 Liveではヒデオ・イタミ&戸澤陽組が因縁の相手グラン・メタリック&リンセ・ドラド組とトルネード・タッグチームマッチで対戦した。いきなりメタリック&ドラドのダブルトペ・スイシーダで先制され、その巧みな連携攻撃で苦戦を強いられたヒデオ&戸澤だったが、ヒデオがドラドにエプロンからのダイビング・ニー、戸澤がセカンドロープからのセントーンを場外に決めると息を吹き返した。しかし、ヒデオがまたしてもメタリックのマスクを剥がす非情な行為に出ると、その隙にメタリックを狙った戸澤のビックブーツがヒデオに誤爆。するとこのチャンスにメタリックがダイビングエルボー、ドラドがムーンサルトをトップロープから炸裂させると、ダブルフォールでカウント3。ヒデオ&戸澤組は雪辱を果たせず、メタリック&ドラド組に敗戦した。