フリーのプロレスラー・原学が、近い将来、新団体「ソウルモードプロレスリング」を旗揚げすることを宣言した。
原は4月13日(金)、東京・北沢タウンホールで、入場無料のワンマッチ興行を開催し、佐藤光留(パンクラスMISSION)と対戦。試合は一進一退の攻防となったが、最後は佐藤がアキレス腱固めで勝利を奪った。
試合後、ダメージの大きい両者は、なかなか立ち上がることができず。先に起き上がった原は、コーナーに寄りかかりながら、
「おーい、佐藤光留! 今日はマジメな話だから、寝たままでいいから聞いてて。全日本の巡業中に東京に戻ってきてまで、この試合を実現してくれてありがとう。私が佐藤選手と戦ったは14年前。レスラーになってからあっという間に時が過ぎました。私が別の名前で活動していた頃でした。パンクラスが好きで憧れてました。初めて会ったのは長崎での総合の試合でした。バトラーツでデビューしてましたが、『パンクラスの佐藤光留だ』と。ずっと意識して、ライバルだと思ってました。一緒にお酒を飲むこともないし、会場で顔を合わせるくらい。ワンマッチ興行やるとなって、真っ先に頭に浮かんだのが佐藤光留でした。これからも選手であるかぎり戦ってほしい。佐藤光留、今日はありがとうございました! 」
とマイク。
これを受け、佐藤は
「戦ってほしいとか、ありがとうございましたとか、上から目線、下から目線で忙しい男だね…。『全日本の巡業中に戻って来てくれてありがとう』とか、そんな礼なんていらない。下北の昼って、『頭おかしい』と思ったけど、全日本も、金網のなかでデカい外国人と戦うのも、今日の試合も、ボクにとってはプロレス。単にプロレスだから来ました。少し小耳にはさんだけど、あなたがこれから考えてることを聞いて、『今どき、何言ってるんだ』と思った。そして、あなたはおカネもあまりない。そして知名度もない。私が協力できるのはプロレスです。プロレスならいくらでも協力するんで、またいつでも呼んでください」
と返し、再戦を誓った。
その後、記者会見した原は
「10人来ればいいかなと思っていましたが、ざっと見たところ30人くらいですかね。今年でデビュー18周年。プロレス界に何か残したい。今後自分が理想とする興行を開き、1年以内に団体を旗揚げします。同士を集めるために、こういう無料興行を続けます。まだ団体ではないですが、興行名は決めております! 『ソウルモードプロレスリング』です! 佐藤選手は『ハードヒット』という理想的な興行をやっていますが、今日はまた違ったと思います。今、ほかにはない今日のようなスタイルでやっていきたい。興味を持った選手は、身の回りをきれいにしてから来てください。もめごとはイヤなんで。話が聞きたければ喫茶店とかで(笑)。サブタイトルは『筋肉を使って街を活性化』。バトラーツ再興というものではありません。新人も募集します。女子の参戦も視野に入れます。近々ホームページを立ち上げます。SNS嫌いの私も、何か始めたいと思います」
と、今後のビジョンを明かした。
原によると、当面、入場無料の興行を2カ月に1回のペースで続け、将来的に新団体旗揚げを目指す意向だという。次回大会は、5月25日、東京・新木場1stRING(16時20分開始)で、宮本裕向と激突。この大会もワンマッチ興行となる。
02年6月、バトラーツでデビューした原。その後はビッグマウス・ラウド、フーテン・プロモーションなどでファイトしてきたが、現在はフリーとして、さまざまなリングで戦っている。理想を求めて、プロレス界に“足跡”を残すべく、原の新たなチャレンジがスタートした。
■ 原学主催 ワンマッチ興行
日時:4月13日(金) 開始14:00
会場:東京・北沢タウンホール
観衆:未発表
<シングルマッチ 時間無制限1本勝負>
○佐藤光留
25分40秒 アキレス腱固め
●原学
次回興行予定
■ ソウルモードプロレスリング
日時:5月25日(金) 開場:16:15 開始16:20
会場:東京・新木場1stRING
<シングルマッチ 30分1本勝負>
原学
vs.
宮本裕向