PURE-J今年初となる後楽園大会が終了した。藤ヶ崎矢子がマリ卍のデビュー戦の相手と真琴戦と1日2試合の活躍もあって730人(主催者発表)となかなかの入りだった場内は大盛り上がり。
セミファイナルのタッグ選手権には、コマンド・ボリショイが「大嫌いだ」と広言するさくらえみが増殖したさくらえみWと共に挑戦。一進一退の攻防の末に虎の子のベルトを死守したボリショイの元へ、予告通りSEAdLINNNGの中島安里紗が登場すると空気が一変。
ざわつく中、差し出された花の受け取りを拒否したボリショイは、4・18新木場SEAdLINNNG出場を受諾。
だがこれに納まらないのが中島のJWP離脱時の遺恨を引きずるライディーン鋼。
「何しに来たんだよ! 返れ」
と、かつての先輩に突っかかると、
「呼ばれたから来たんだろ!」
と返した中島と場外で乱闘。中島は鋼を客席へ叩き付けて返り討ちにすると会場をあとにした。
ボリショイは
「強くなりたいといってJWPを出てった人間がどれだけ強くなったか確かめてやる」
と、改めて4・18新木場でのタッグ対決への意欲を語った。
乱闘の興奮冷めやらぬまま始まったメインの無差別級選手権は、肉体改造ですっかりハッピーメイカー希月あおいよりスリムになった中森華子が鋭い蹴りを連発。場外でもエプロンからダイビングニーを決め、追い込んだ希月から笑顔を奪うと、ハイキックから伝家の宝刀鎮魂歌ドライバーで念願の希月戦初勝利をあげて至宝の初防衛に成功した。
試合後中森は次期挑戦者にベテランKAZUKIを指名し、ゴールデンウィークのプロデュース興行で防衛戦が決定。
終了後、希月戦を振り返った中森は、「自分が暗いとかいわれてきたから…」と、ハッピーメイカー希月あおいへの風雑な心境を吐露。
一方中島に対しては
「今何してるか知らない」「よく、ノコノコ来れる」
と、辛辣なコメント。
2年前去って行った中島との再会が、ボリショイの一試合だけで終わるのか、SEAdLINNNGも巻き込んだ対抗戦に発展するのか、風雲急のPURE-Jリングの今後に注目したい。
※詳細拡大版は金曜20日発売の週刊ファイト4月26日号に収録されます。
■ PURE-J女子プロレス PURE-J-DREAM 2018
日時:4月15日(日) 開始11:45
会場:東京・後楽園ホール
観衆:730人(=主催者発表)
<PURE-J認定無差別級選手権 30分1本勝負>
[王者]
〇中森華子
18分02秒 鎮魂歌ドライバー⇒エビ固め
●希月あおい
[挑戦者]
※第3代王者初防衛に成功
<デイリースポーツ認定女子タッグ選手権 30分1本勝負>
[王者組]
コマンドボリショイ 〇Leon
15分57秒 キャプチュードバスター⇒片エビ固め
さくらえみ(我闘雲舞) ●さくらえみW
[挑戦者組]
第22代王者組が9度目の防衛に成功
<スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負>
●勝愛実
13分5秒 APクロス⇒片エビ固め
〇浜田文子(WAVE)
<ビジュアルハンター矢子の仁義なき戦い 20分1本勝負>
●藤ヶ崎矢子
7分29秒 雁之助クラッチ
〇真琴
※藤ヶ崎矢子が自分の事を可愛いと思っているレスラーを成敗していくシリーズ
<WANTED☆ウォリアーズvs.チーム波波 スペシャルタッグマッチ 20分1本勝負>
〇KAZUKI ライディーン鋼
12分18秒 太陽の塔⇒片エビ固め
水波綾(WAVE) ●小波(GPS)
<マリ卍デビュー戦 15分1本勝負>
●マリ卍
7分34秒 ダブルリストアームサルト
〇藤ヶ崎矢子
※この日より「道江まり」から「マリ卍」(まりまんじ)に改名