マット・ターバンが新NWAヒストリック・ウェルター王者に!「CMLL アレナメヒコ金曜定期戦」

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 3月30日(現地時間)にメキシコ・アレナメヒコで『CMLL アレナメヒコ金曜定期戦』が開催された。
 今大会のメインはボラドールJr.が保持するNWAヒストリック・ウェルター級王座にマット・ターバンが挑戦した。提携している団体ROHから参戦しているターバンは、テクニコ扱いなので、テクニコ対決ではあるが、なんと同じ米国人として(メキシコと国境の壁を作ると宣言している)トランプ信者キャラであるサム・アドニスがセコンドに付いている為、観客のヒートを買ってしまう。実際、メキシコ対米国という図式になるだけに、愛国心の強いメキシコの観客は当然、ボラドールJr.支持となり、試合がスタート。まず、バッククラッカーでボラドールJr.が先取するが、ターバンもプランチャですぐに2本目を取り返し運命の3本目へ。元々、空中戦が得意なボラドールJr.にターバンも負けておらず、激しい試合が続く。カウント2.9の攻防が続いたが、最後はコーナーに上った両者が揉み合う中、ターバンがボラドールJr.を落としてボラドールJr.がロープに金的を打ちつけてしまう。悶絶するボラドールJr.をターバンがとらえて、必殺のクライマックス(変型のブルドッギング・ヘッドロック)で仕留め、なんとターバンがフォール勝ち。ボラドールJr.はまさかの王座陥落となり、ターバンは新王者となった。ターバンは感極まって涙を浮かべてベルトを抱きしめ、メキシコの観客はボラドールJr.の勝利を信じて疑わなかった為、ショックを受けていた。
 セミファイナルでは、カリスティコ、アトランティス、エル・バリエンテのテクニコ軍が、ロス・インゴベルナブレスのルーシュ、ルードのクラネオ、ベスティア・デル・リングの混合軍と対戦。初代ミスティコであるカリスティコは、同じテクニコである二代目ミスティコと、不穏な空気が流れており、二代目ミスティコの実兄であるルーシュが、この状況でどう動くかが気になる所だ。試合は予想通り、ルーシュ組が3人がかりでの攻撃を繰り返した上、なんとレフェリーにまで手を上げる暴挙で反則が取られ、テクニコ軍が先取。しかしベスティアがカリスティコからツームストンでフォールを奪いルーシュ組も取り返す。そして3本目も3人がかりの攻撃を続けるルーシュ軍だが、老獪なアトランティスの同士討ちをさせる戦法にひっかかり、遂に仲間割れ。ルーシュがクラネオに切れて攻撃した為、クリネオは怒って、逆にルーシュにボディプレス。これをアトランティスがフォールしてテクニコ軍の勝利。勢いのあるルーシュがアトランティスの頭脳戦で敗れたという形となった。

■ CMLL アレナメヒコ金曜定期戦
日時:2018年3月30日(現地時間)
会場:メキシコ・アレナメヒコ

<NWAヒストリック・ウェルター級王座タイトルマッチ>
○マット・ターバン(挑戦者)
 2-1
●ボラドールJr.(王者)

<6人タッグマッチ>
○カリスティコ、アトランティス、エル・バリエンテ
 2-1
●ルーシュ、クラネオ、ベスティア・デル・リング

<6人タッグマッチ>
○ミステル・ニエブラ、ネグロ・カサス、バルバロ・カベルナリオ
 2-1
●サム・アドニス、ジョニー・アイドル、オクムラ

<6人タッグマッチ>
○フェリーノ、ドラゴン・ロホ、カワト・サン
 2-1
●ブルー・パンテル、ブルー・パンテルJr.、ザ・パンテル

<6人タッグマッチ>
○ダリス、セウシス、セドゥクトラ
 2-1
●プリンセサ・スヘイ、マルセラ、小林香萌