[週刊ファイト4月5日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼記者座談会
やはり注視すべき団体は新日プロ、全日プロ、ノア
・先週行われたビッグマッチは軒並み盛況
・最近、またぞろノアの経営危機がささやかれて
・新日プロの米国進出がいよいよ本格化
・ロスの道場開きに本気度
春の訪れとともに一気に賑わってきた日本マット界。依然、新日プロの独走が続いているものの、全日プロ、DDT、ドラゲー、大日本プロレスもよく健闘している。今号の記者座談会では絶好調の新日プロに加え、全日プロ、ノアについても語ってもらった。
(*編注 A=『マット界舞台裏』特約記者、B=スポーツ紙記者 C=フリーのべテラン記者)
全日本プロレス、さいたまアリーナ大会より
A 先週行われたビッグマッチは軒並み盛況でした。
B ただ、全日プロの3・25さいたまS・Aはアリーナ席の数をかなり減らしていましたね。交通の便が悪いことよりも、やはり料金設定が高過ぎた。1万5000円のプレミアムシートは余分(笑)。
C なんでも藤田、永田、中西、K・カシンの4人分のギャラだけで200万円をオーバーしたらしい。なので高目の料金設定はその影響もあったと思います。でも、まァ黒字興行だったことは間違いない。
藤田、永田、中西、K・カシンの4人分のギャラは高額だった。
A ギャラに関して言えば、グレート・ムタとしてDDTの3・25両国に参戦した武藤の方が藤田和之より高いはず。
C 武藤の銭ゲバは昔から有名じゃないですか。それでもオファーがあるんだから腐ってもタイ(笑)。
B ギャラの高い選手はすべて新日プロ出身者。それだけブランド性が高いってことです。この前、ノアのトップクラスの選手と電話で話していたら「ウチは月給制ですがボク、手取りで30万ない」と言うのです。そのくらいなら永田、中西クラスで1試合で稼ぐ。彼らにとって他団体参戦はおいしいアルバイトになっています。だから、武藤にしろ、藤波、長州にしろ、なかなか辞めない。
A 最近、またぞろノアの経営危機がささやかれていますが…。
プロレスリング・ノアの内田会長