[ファイトクラブ]ザック・セイバーJr.&TAKAみちのく お楽しみはSAKURAの後か!?

[週刊ファイト3月29月号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼ザック・セイバーJr.&TAKAみちのく お楽しみはSAKURAの後か!?
 photo & text by こもとめいこ♂
・新日本プロレスNEW JAPAN CUP終了。伏兵ザック・セイバーJr.初優勝!
・なぜ鈴木軍にいるのか?なぜヘビー級なのか?その真淵
・「自分こそがストロングスタイル」発言の真意
・マネジャー・TAKAみちのくの本領発揮はこれから
・好評企画!今日の岡 IN 長岡!!グラビア大特集


 新日本プロレスのNEW JAPAN CUP 2018(NJC)が終了した。

決勝の舞台は年間100万人(市長談)が視察に訪れるというアオーレ長岡


3996人(超満員札止め=主催者発表)で埋まった

 米百俵と常在戦場の長岡が決勝ということで、「伏兵優勝のNJC」は新潟出身地元の裕二郎だ、ヘビー級転向のタイチだとダークホース狙いの予想を並べたメディアはことごとく撃沈。優勝は自らが「ダークホースですら無かった」と自嘲気味に語ったザック・セイバーJr.であった。

 勿論、今年鈴木みのるとブリティッシュヘビータッグのベルトを取ったとか、TAKAみちのくがマネジャーについて内藤に複合関節技(オリエンテーリング・ウィズ・ナパーム・デス)でギブアップを奪った初戦からして、ちょっと雰囲気が違うなと思いはしても、まさか優勝するとは想定外の出来事。
 
 同時に、ザック・セイバーJr.がなぜ鈴木軍なのか、なぜヘビー級なのかの理由が良く解る優勝劇だった。

 決勝の相手はエース棚橋。考えてみれば棚橋が優勝していまさらNEVERに挑戦するはずも無く、じゃあオカダかとなるとどうしても今さら感が漂うし、結局鈴木みのるからインターコンチ奪還ということも考えられはするが、その鈴木みのるは目下内藤にご執心という案配で、ザック優勝のヒントは確かにあったなと後出しジャンケンでは思える。

 レスラーからのザック・セイバーJr.の評価として、なんで鈴木軍にいるんだ、なぜにヘビー級なんだというのがあるが、それはそのままファンの評価、ザック・セイバーJr.というレスラーへの戸惑いをズバッといいあらわしている。
 正直、人気がある、会場を沸かせるタイプのレスラーではない(鈴木軍はそういうユニットだともいえるが)。
 ランス・アーチャーとデイビー・ボーイスミスJr.はまだ一応ヒールというくくりは出来るが、ザック・セイバーは取り立ててダーティファイトをするわけではない。関節技がえげつないというぐらいで、甘いマスクだし正規軍に入っても問題無さそうだ。
 体型にしても、大柄のタイチと比べていかにも華奢で、規格でいえば明らかにジュニアヘビーである。
 
 鈴木軍入りに関しては、かつて金丸義信と戦った実績でノアに参戦し、KAIENTAI-DOJOの滝澤大志とタッグを組んでいた縁もあって、金丸、TAKAの居る鈴木軍入りという見方もできたが、今回TAKAがマネジャーとして組んで、解ったのはやはりその地味なファイトスタイルや生真面目なところからくる、「プロ」レスラーとしての不器用さだ。

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