(C)ROH
3月9日(現地時間)にネバダ州ラスベガスで『ROH 16周年記念大会』が開催された。
ROHは、WWE、TNAに次ぐ第3のプロレス団体として注目を集めている。アメリカの北東部と中東部を中心に興行を行っており、熱心なファンが多いことで知られている。ROHのレスリングの特徴としては、高度なレスリング技術が挙げられる。ギミック、マイクパフォーマンス、ストーリーラインに重きを置く前述の2団体と差別化を図っている。この点で日本の団体と似ており、スポット参戦ながら日本人選手が多数参戦したことがあるのも特徴だ。
今大会は、16周年記念という事で、ずらりと王座戦が組まれた。メインは当然、ROH世界王座戦で、現王者のダルトン・キャッスルが、元王者のジェイ・リーサルの挑戦を受けた。キャッスルはNCAAが選出するオールアメリカンのメンバーに選出されるなど活躍したアマレス猛者だが、プロレスラーとしてはROHでショーマン派に転向してブレイクした。通称ボーイズと呼ばれる男の召使マン・サーヴァントを引き連れ派手な入場、へたれヒールとして人気を博すが、2017年にはコーディ・ローデスを倒し、ROH世界王座に戴冠した。対するジェイ・リーサルもTNAで“マッチョマン”ランディ・サベージをぱくったコメディ路線でブレイクしたが、元々、試合巧者だけあり、ROHでは世界王座を奪取、長期政権を確立した実績を持つ。共にショーマン派でブレイクしたが、元々、試合巧者だけに、白熱した試合展開となった。そして、最後はキャッスルがバンアランを決めて勝利。試合後、マーティ・スカルが王座への挑戦を表明。現在ROHのコミッショナー役となっているブリー・レイが、その試合を決定し、次回PPV大会で実現する事となった。
また、抗争が激化しているバレットクラブとザ・キングダムは、遂にコーディ・ローデスとマット・ターバンというリーダー同士のシングルマッチで決着をつける事となった。試合にはザ・キングダムのTKオライアンとヴィニー・マルセリアが乱入するが、謎の熊の着ぐるみが現れて乱入を阻止、結果、ローデスがクロス・ローズでフォール勝ちして決着をつけた。試合後、熊の着ぐるみは、なんとバレットクラブのケニー・オメガであった。ローデスとオメガは同じバレットクラブだが、現在、不協和音を起こしており、オメガは試合後、ローデスを襲う。しかし、そこにローデスの妻であるブランディがオメガにビンタをして、更にキスをして誘惑したのだった。オメガはバレットクラブを取るのか、飯伏幸太を取るのか選択が迫られる結果となった。
また、現インパクトレスリング世界王者であるオースチン・エリーズがリングに登場、ROHテレビ王座を狙うと宣言。ROHとインパクトレスリング(TNA)は、国際バンダエナジー体制だったTNA時代に絶縁していたが、TNAの親会社がカナダのテレビ局アンセムとなると、アンセムはROHも放送している事から雪解けムードとなっていたので、今後、2大団体が再び提供する可能性が高まってきた。
■ ROH 16周年記念大会
日時:2018年3月9日(現地時間)
会場:アメリカ・ネバダ州ラスベガス
<ROH世界王座タイトルマッチ>
○ダルトン・キャッスル(王者)
ピンフォール
●ジェイ・リーサル(挑戦者)
<ROH世界タッグ王座戦タイトルマッチ>
○ブリスコ・ブラザーズ(挑戦者)
ピンフォール
●モーターシティ・マシンガンズ(王者)
<シングルマッチ>
○コーディ・ローデス
ピンフォール
●マット・ターバン
<ROH世界6人タッグ王座タイトルマッチ>
○ソーカル・アンセンサード(挑戦者)
タップ
●バレットクラブ(ヤングバックス &ハングマン・ペイジ)(王者)
<ROH世界TV王座タイトルマッチ>
○ケニー・キング(王者)
ピンフォール
●サイラス・ヤング(挑戦者)
<シングルマッチ>
○マーティ・スカル
ピンフォール
●パニッシュメント・マルティネス
<シングルマッチ>
○高橋ヒロム
ピンフォール
●フリップ・ゴードン
Yes, that really happened #ROH16th pic.twitter.com/r1dHYP0dBY
— ROH Wrestling (@ringofhonor) 2018年3月10日
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