9・27修斗 根津優太×石橋佳大インタビュー

■根津優太「ベルトは希望の証のようなもの。挑戦者を圧倒して王者らしい試合をする」

――初防衛戦に向けて仕上がりはいかがでしょうか?
「タイトルを獲った時から、防衛戦は圧倒するという目標を持っていたので、ずっとそのための練習を続けていました。だから挑戦者を圧倒して王者らしい試合をする。その気持ちはずっと変わらないです」
――挑戦者が決まる前からそう思っていたのでしょうか?
「はい。誰が挑戦者になっても圧倒して勝つのは僕です。そうじゃないと次には進めないので。環太平洋のベルトを獲るという一つの形を残すことは出来ましたが、それがゴールではないです」
――改めて3月の王座決定戦を振り返っていただけますか?
「諦めないで良かったなという一言ですね。それまで何度も諦めようと思ったので」
――最近は試合に臨む心境も変わってきたのでしょうか?
「そうですね。昔は一発殴られたり、目が合うだけで『なんだ?この野郎!』みたいに熱くなっていたのが、今では冷静に戦えるようになりました」
――例えば計量会場などでも対戦相手と顔を合わせたなくなかった?
「相手次第ですね。もし相手がそういうモードで来るなら僕もそうなるし。今はもうちゃんと自分をコントロールできるようになりましたけど(笑)」
――挑戦者の石橋選手についても聞かせてください。石橋選手が挑戦者になることは予想していますか?
「全く予想していなかったですね」
――石橋選手にはどんな印象を持っていますか?
「5連続一本勝ちしているような選手なので寝技で攻めてくるでしょうね。かと言って寝技だけを警戒しているわけではないので、トータル的に準備しています」
――どんな試合展開をイメージされていますか?
「僕自身はどんな展開になっても面白い試合になると思っているので、あとは相手次第ですね。それを抜きにしてもテーマは圧倒・圧勝です」
――やはりこの試合をクリアし、世界タイトル挑戦やVTJへの再出撃を考えていますか?
「はい。そしていずれは海外で試合をしていきたいですね」
――そういう意味でも環太平洋王者になったことは大きいですか?
「そうですね。今年ベルトを獲れなかったら、先のことは考えられなかったので。だからこそ初防衛戦は落とせないし、差を見せて勝ちたいです」
――ベルトを手にして格闘技で成功するという気持ちは強くなりましたか?
「強くなりましたね。ベルトは僕にとって希望の証みたいなものです。普段の僕は今までと変わらないですけど、試合が決まって取材を受けたりすると『俺ってチャンピオンなんだな』と実感します」
――今大会でもこの試合を楽しみにしているファンの人たちは多いと思います。どんな試合を見せたいですか?
「セミファイナルなんでメインを食うような試合をしたいです。大会が終わった時に根津の試合が一番面白かったという声が欲しいです。自分は前座の頃から後ろの試合は全部俺が食ってやると思っていたので、今回も自分が全部持っていきます。なので根津優太に注目してください!」

■石橋佳太「僕が極めるか、根津選手が蹴るか。泥臭くてもいいから勝つという気持ちを見せたい」

――タイトル挑戦が決まった時の心境を聞かせてもらえますか?
「僕自身、この一年で急に上がってきた感じなので、あまり実感は沸きませんでした。『あぁ…次がタイトルマッチなんだな』みたいな。特にこの半年で一気に僕のポジションが変わった感じなので不思議な気持ちです」
――石橋選手としてはどんな変化があったのでしょうか?
「自分でもよく分からないんですけど(笑)、勝てていなかった時とはやる気も練習量も全然違います。今振り返るとよくあれで勝とうとしていたなと思います」
――連続一本勝ちで極める手応えを掴んだ部分はありますか?
「たまたま連続で1Rで一本勝ちしているだけで、毎回フルラウンド戦うつもりで練習しているんですよね。それで試合中にいけるところがいこうと思った結果が一本勝ちになっているんだと思います。そうやって何となく自分に波が来ているのかな、と(笑)」
――特に寝技の練習を増やしているわけではない?
「むしろうちのジムはキックのプロ選手の方が多いくらいで、どちらかと言えば根津選手の方がうちのジムっぽいですよね。みんな寝技よりも打撃が好きな選手ばかりで、最初は入るジム間違っちゃったかなと思いました(笑)」
――石橋選手はもともと寝技が好きだったのですか?
「はい。僕は最初に柔術をやっていて、家から近かったのと練習環境が良さそうだなと思ってDuroジムに入りました。でも結果的に自分の苦手な打撃を克服できてDuroジムを選んでよかったと思います。練習もDuroジムがほとんどでたまにDuroジムで先輩だった菅原(雅顕)さんの四街道スポーツスタジオに出稽古に行くくらいです」
――でもこれだけ一本勝ちが続けば自分の寝技に自信があるのではないですか?
「そうですね。多少はスリーパーに自信がつきました。でも欲をかくとろくなことにならないので、あまり意識せずに戦います」
――先ほどは練習量が増えたという言葉がありましたが、格闘技に対する考え方や気持ちが変わったのですか?
「僕は結果が出なかった時、1年くらい練習もやってなくて。それで久しぶりに練習したら、やっぱり格闘技って楽しいなと思えて。それからもう一度、格闘技で頑張りたいと思ったんです。だからある意味、格闘技から離れた時間があったからこそ、格闘技に対する取り組み方が変わりました」
――そして今回はいよいよタイトルマッチです。
「今までとは心境が違うと思いますが、そうは思わないように。平常心で戦いたいと思います」
――対戦相手の根津選手にはどんな印象を持っていますか?
「やっぱり蹴りとアグレッシブなスタイルが印象的です。昔から一ファンとして試合を見て、好きな選手でした」
――キックボクサーが多いDuroジムではいい練習が出来ているのではないですか?
「はい。みんなに付き合ってもらって対策を練っています」
――石橋選手はベルトにどんな思い入れがありますか?
「本当に1年前まで自分がタイトルに絡める選手になるとは思っていませんでした。でも7月に勝ってから周りに『期待してるよ』と声をかけてもらうようになって、格闘技から離れている間もずっと応援してくれた人がいるんだなと再確認しました。そういう人たちに対してベルトを獲ることが一番の恩返しだと思うので、必ずベルトを獲りたいです」
――どんな試合展開をイメージしていますか?
「僕も根津選手も分かりやすいスタイルなんで僕の寝技か、根津選手の打撃か。僕が極めるか、根津選手が蹴るか。一本を極める自信は…チャンスが来れば、ですね」
――今大会でもこの試合を楽しみにしているファンの人たちは多いと思います。どんな試合を見せたいですか?
「試合順的に前後を派手な試合に挟まれると思うんですけど…僕はスター性もないし、戦績も五分五分です。だから何としても相手に食らいついて、泥臭くてもいいから勝つ。そういう気持ちを見せたいですね」

大会概要・対戦カードはこちら
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