神童・那須川天心がキャリア最強と謳われたムエタイの現役王者に激勝した。
終了直後にコーナーで水をかけられるスアキム。敗北を悟ったような虚ろな表情を浮かべた
小野寺プロデューサーが
「判定が多かった」
と振りかえったように、本誌が神興行と絶賛してきたKNOCK OUTには珍しく、満員札止めの観客を焦れさせる試合が多かった2・12大田大会。
だが、そのモヤモヤを晴らすような打ち合いで、那須川が難敵を撃破した瞬間、
「終わりよければすべてよし」
の格言通りの神興行となったといえる。
試合後のインタビューでは
「腹とインローが効いてて、前に出てこさせなかった」
と語った神童・那須川。
だが、試合前に
「負けるかもしれない」
と、初めて恐怖心を覚えたという、キャリア最強だった証しが、その側頭部にはくっきりと遺っていた。
インタビュールームで辛そうな表情もみせ、取材陣が
「あんな姿は初めてみた」
というぐらいに全力を出し切り、ムエタイの最強の刺客を返り討ちにしてみせた那須川天心。
小野寺プロデューサーをして
「いったい誰が勝てるんだと思う」
と、舌を巻いた最強神童の今後から、目が離せない。
女子控え室チームで(*´꒳`*)♡
みんなにたくさんお腹触ってもらえたので今日はご機嫌さんです♪♪
KNOCK OUTの旗大変そうだったけどかっこよかったー!!
紗綾ちゃんには友チョコもらっちゃった♡
友チョコ…♡ありがとうー!!!! pic.twitter.com/Xjdqy5Dama— 安枝瞳 (@hitomi_yasueda) 2018年2月12日
■ しろくろジョーカーPRESENTS KNOCK OUT FIRST IMPACT
日時:2月12日(月・祝) 開場16:00 開始17:00
会場:東京・大田区総合体育館
観衆:4000人(札止め)
<第1試合 61.5kg契約 3分5R>
●町田光(橋本道場)
判定3-0 ※50-47、50-46、50-46
〇髙橋一眞(大阪真門ジム)
序盤にダウンを奪った高橋兄弟の長兄、一眞が終始優勢の展開。最終ラウンド、一発逆転を狙った町田の肘を振るっての攻撃も実らず。
<第2試合 49.0kg契約 3分5R(肘なし)>
〇小林愛三(NEXTLEVEL渋谷ジム)
判定2-0 ※49-48、48-48、48-47
●キル・ビー(台湾)
「ボクシングじゃないぞ! 」とヤジが飛ぶぐらいのハードパンチャーだったキル・ビー。
最後はスタミナ切れで小林が逆転勝利。
<第3試合 51.5kg契約 3分5R>
○石井一成(東京KBA)
KO 2R 2分15秒 ※左ボディブロー
●ノンロス・バーンジャロンスック(タイ)
GIDのノンロスは石井のラッシュの前にコーナーで崩れた。
<第4試合 61.5kg契約 3分5R>
△宮越慶二郎(拳粋会)
ドロー 判定1-1※49-48、49-49、48-49
△重森陽太(伊原道場稲城支部)
お互い決め手を欠いてドロー。学生最期の試合だった重森は勝利で飾れず。笑顔はなかった。
<第5試合 KING OF KNOCK OUT初代スーパーライト級王座決定トーナメント1回戦 64.0kg契約 3分5R>
〇マサ佐藤(名護ムエタイスクール)
TKO 3R 1分02秒 ※ヒジによるカット⇒レフェリーストップ
●水落洋祐(はまっこムエタイジム)
マサ佐藤の肘一閃で水落の額が切れての大流血TKOとなった。
一撃で、マサ佐藤がスーパーライト級トーナメントのダークホースに浮上!
<第6試合 KING OF KNOCK OUT初代スーパーライト級王座決定トーナメント1回戦 64.0kg契約 3分5R>
○不可思(クロスポイント吉祥寺/REBELS)
判定2-0 ※50-49、49-49、50-49
●健太(E.S.G)
小野寺プロデューサーが判定に疑問を投げかけたほど、不完全燃焼の結末だったトーナメント1回戦。
結果に観客から不満の声もあがったが、当の不可思が1番不本意だったことはいうまでもない。
次戦は内容ある万人が納得する勝ち方が求められるだろう。
<第7試合 55.7kg契約 3分5R>
○那須川天心(TARGET/Cygames)
判定3-0 ※50-48、49-47、50-48
●スアキム・シットソートーテーウ(タイ/PKセンチャイジム)
なお、大田区での試合は回避してサイン会で来場、大盛況だったのがライト級初代王者森井洋介。
そのNORAINU・森井洋介が4月14日(土)カルッツかわさきで開催される『KNOCK OUT SAKURA BURST』への出場が決定した。
昨年12月10日に開催された『KING OF KNOCK OUT 2017 両国』で行われた、KING OF KNOCK OUT初代ライト級トーナメント決勝戦で、蒲田のロッキー・勝次に見事勝利し、チャンピオンになった森井洋介。
ラジオ出演や、地元・上田にある上田神社での豆まきなど、チャンピオンならではの活動が増えてきている森井洋介。
大田のモヤッとした展開を踏まえての、王者森井、KNOCK OUT今年1発目の試合は必見!!
また、人間離れした肉体が売りのムエタイゴリラがKNOCK OUTに10か月ぶりに参戦することが決定した。
前回参戦となった、6。17『KNOCK OUT Vol.3』では、琉球タイガー・廣虎を相手に縦肘でカットしTKO勝利!四角いリングで暴れまわるムエタイゴリアがKNOCK OUTで新たな獲物を狙う!
対するはNJKFの70㎏級トップ選手として活躍し、WBCムエタイ・インターナショナル・スーパーウェルター級王者のタイトルを保持する宮越宗一郎。
宮越は強靭な身体から繰り出す威力抜群のパンチを武器に、WBCムエタイ日本タイトルの2階級制覇に成功。
国内のトップ選手として存在感を放つ傍ら、世界の強豪選手とも積極的に対戦。シュートボクシングではアンディー・サワーと対戦し善戦。
2017年8月のKNOCK OUT vo.4では国内トップクラスの対決となった新日本キックのグリーンモンスター・緑川創に勝利。一夜明け会見ではT-98との対戦を熱望していた。
今回70㎏級の国内トップの2人が遂に実現!
<3分5R>
T-98(クロスポイント吉祥寺/REBELS)
vs.
宮越宗一郎(拳粋会)
KNOCK OUT vol.4
2017年8月20日(日) 大田区総合体育館
緑川創 vs 宮越 宗一郎【KNOCK OUT vol.4】
そしてKNOCK OUT大阪進出も大会中に発表された。5・3(木・祝)エディオンアリーナ大阪第2競技場で開催予定。
〒556-0011 大阪市浪速区難波中3-4-36
アクセス
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JRなんば駅から800m