1月28日（日）OKUMURAと小林香萌がメキシコへ向けて成田空港から出発した。

　復帰後、初の凱旋帰国を果たし、新日本プロレス恒例『FANTASTICAMANIA2018』に全戦参加したOKUMURAは
「無事に復帰できて、こうしてまた日本のファンの前に元気な姿を見せることができてうれしかったですね。
各地でファンの方から『ケガしてたんですか？』『全く感じさせなかったですね』と言っていただいて。
自分は復帰にあたってこう目標を立てたんです。復帰するのは当然のこと。そこで、『あいつ危なっかしいね』『ケガしたら怖いな』って観客に同情されたくなかったんです。そうじゃなくて、『あいつケガしてたの？』って言われるくらいの動きを見せたかったので、それは達成できたかなと思います」
と、振り返り、欠場中に誓った「日本のファンの前で元気な姿を見せる」という約束を見事に果たした。
　OKUMURAは、昨年自身の手術を担当した新日本プロレス医師団である主治医の佐々木学医師とも再会。13日の大阪大会には佐々木医師や、リハビリを担当した医師らが観戦に訪れた。
　そして、全ツアー終了後の27日には、佐々木医師のもとを訪れ、その後の経過も問題なしと診断された。完全復活を見せたといってもいい今回の凱旋帰国だったが、翌日からはまたCMLL内での戦いが待っている。
「もちろん、この日本ツアーで終わりじゃなくて、メキシコに帰ってからが本当の勝負です。日本のファンは毎年１月にメキシコから来る選手たちは当たり前のように来ていると思っているかもしれないけど、彼らはつねにサバイバルの中にいます。メキシコではメキシコでの勝負があって、このツアーに来るまでの道のりが果てしなく長いわけで。僕もきょう帰国しますが、明日（29日）からまた試合が始まります」
OKUMURAはそう言い残すと、機上の人となった。

　そしてCMLLへは初の参戦となる小林香萌もあこがれのメジャーマットを前に興奮を隠せない。
「前回のメキシコ遠征は１か月だけだったので、ただ楽しく終われましたけど、今回はもっと長いし、CMLLという1番大きなメジャー団体に行くので楽しみたいという気持ちよりも今は不安もありますが、それ以上に”頑張らなきゃ”という気持ちが勝ってる感じです」
小林もOKUMURAと同じく、翌29日からさっそくCMLLでの試合が控えている。その第1戦は アレナグアダラハラ定期戦でCMLL王者ダリスとの6人タッグマッチ。
「グアダラハラまで（滞在先の）メキシコシティから車で8時間くらいまでかかると聞いたのでちょっと大変ですけど、自分、前回来た時も時差ボケはなかったので、大丈夫かなとは思います。でも、試合でダリス選手と戦えるのが本当に楽しみで、以前、日本にきたときに試合を見て、『すげえ』っ思ったので、いまはワクワクしてます」
多くの日本人選手が現地入りするとルーダとして扱われる中、なんと小林はテクニカとして参戦することも決まった。
「私は今回、テクニカで出させてもらえるってことで、日本と変わらず、元気でハツラツした小気味いい試合を見せたいし、それにプラスしてルチャの要素と言うもの を吸収していきたいです。スケールアップして帰って来るので、帰国を楽しみにして下さったらうれしいです」
念願だったCMLLでの戦いはいま、ここから。
　現地事情に詳しいミステル・カカオによると「REINA女子のタイトルマッチをCMLLでやったら本当に快挙」とのことで
「結果が出るまで帰らないつもりで」
と、決意を語っていた小林がルチャの本場でどのように輝くか？女子プロレスファンならずとも注目したいところ。