ケン・片谷『メシとワセダと時々プロレス』㉔今年の10大ニュース発表!未公開情報満載。まさに公私混同何でもベスト10!果たして1位は…

[週刊ファイト1月4日-11日合併号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼ケン・片谷『メシとワセダと時々プロレス』㉔
 今年の10大ニュース発表!未公開情報満載。まさに公私混同何でもベスト10!果たして1位は…
・「1年半ぶりのニューヨーク」
・「49歳の成人式」
・「70年ぶり! まさかまさかの最下位」
・「鳥谷先輩2000本安打達成」
・「カキフライ食べ放題 果たして記録は?」
・「亜利弥’引退試合 参戦!」
・「生誕半世紀祭」
・「ボランティアサークルでラオス渡航」
・「ミスター・ポーゴ死去」
・「ケン・片谷 メシとワセダと時々プロレス 連載開始」


【2017年10大ニュース】

もういくつ寝るとお正月。早いもので、今年も残りあとわずかとなりました。今年も公私に渡り色々なことがありました。その全てをひっくるめて、今年の10大ニュース、何でもベスト10をお届けします!

【第10位】「1年半ぶりのニューヨーク」

大好きなニューヨークに久しぶりに行ってきました! 後押しをしてくれたのは、早稲田大学のOBで現在メジャーで活躍中の青木宣親先輩です!
シーズン途中に、ニューヨーク・メッツにトレードした青木先輩。青木先輩をニューヨークで観られるなんてことはめったにありません。
しかも、渡航を決めたのはなんと出発の前日! いかに今回の渡航が急だったかお分かりいただけるでしょう。

ご存知の通り、ニューヨークには球団が2チームあります。青木先輩が入団したニューヨーク・メッツとニューヨーク・ヤンキースです。今回は一週間の渡航の内、移動日を除いたフリーの時間は正味4日間でしたが、野球の試合を6試合観ることができました。えっ? 計算が合わないって? 実は1日だけスペシャルデーがありました。昼の試合デーゲームでメッツが1日2試合のダブルヘッダーを行い、ヤンキースがナイターで試合を行ったのです。つまり、1日なんと3試合観戦したことになります。メッツ戦2試合が終わり、大急ぎでヤンキースタジアムへ移動。メッツのホーム、シティフィールドとヤンキースのホーム、ヤンキースタジアムは、地下鉄で結ばれています。メッツとヤンキースはリーグが違うため普段は試合を行いませんが、交流戦で対戦する時は“サブゥエイシリーズ”と呼ばれます。この日はまさに“一人サブゥエイシリーズを敢行したのです!
3試合合わせて、試合時間はなんと10時間超え! なんとも贅沢で、心地よい疲れが残った一日でした(笑)。

もちろんニューヨークグルメも存分に満喫したのですが、今回の渡航は野球に始まり野球に終わった感があります。それでも青木先輩の活躍を堪能できたことで大満足! たまにはこんなニューヨーク旅行があってもいいと思います。

【第9位】「49歳の成人式」

高校を卒業してから、オイラは2年間の浪人生活を送りました。当然、二十歳の成人式も浪人中に迎えたのです。その日は、最後の『早慶模試』がありました。もちろん、成人を祝うことなどしていません。
当時オイラは、早稲田大学の正門のすぐ隣にある予備校に通っていました。模試の昼休みに外に出てみると、大隈講堂前で記念撮影する新成人の姿が目に映りました。皆、眩しいばかりの晴れ着やスーツに身を包んでいます。本当ならこの中に自分の姿があってもおかしくはありません。オイラは悔しい思いでいっぱいでした。オイラと同い年の人間が幸せそうに写真を撮っている。それなのにオイラは午後も予備校で模試だ…。

それでも、29浪で(笑)オイラもようやく早大生になりました。早稲田に入った時の目標の一つが、『当時できなかったことを全てやりたい!』でした。当然その中には成人式も入っています。
「大隈講堂の前で写真を撮るだけでいい…。」
そんなことを学友の前でポツリと話したことがありましたが、なんと、みんながそれを覚えていてくれたのです! 今では、成人の日は1月の第二月曜日ですが、オイラの時代は1月15日と決まっていました。だからどうしても1月15日にはこだわりたい。運良く今年はたまたまその日が日曜日だったので、29年越しの成人式を行うことが決定したのです!
早稲田の学友と、大隈講堂前で記念撮影をし、早大正門近くの穴八幡にお参りをしました。29年前に果たせなかった夢が、また一つ叶った瞬間でした。

【第8位】「70年ぶり! まさかまさかの最下位」

こんなことがあっていいのでしょうか? 東京六大学野球秋季リーグ戦で、早稲田大学がまさかの屈辱を味わってしまいました。
全13試合を戦い、3勝10敗 勝ち点1。同じく勝ち点1を挙げ3勝10敗の東大と同率で最下位となってしまったのです。
早稲田大学の最下位は、実に70年ぶりのこと。それを経験、若しくは観てきた人はもうほとんどいません。これまで最下位の常連といえば東京大学に決まっていましたが(失礼!)、このところ東大はめきめき力をつけ、今シーズンは法政から勝ち点も挙げています。今や、「東大からは簡単に勝ち点が取れる」なんて高をくくっていたら大怪我します!

2年前、オイラが入学した年は春秋連覇と無敵のシーズンでした。それなのにどうしてこんなに急にチームがガタガタになってしまうのでしょうか?
オイラが現役の間にもう一度優勝してもらい、神宮球場~早稲田大学までちょうちんを持って練り歩くちょうちん行列に参加したい。

一刻も早い立て直しを期待します。

【第7位】「鳥谷先輩2000本安打達成」

明るいニュースが全く無かった、今シーズンの阪神タイガース。その中にあって、唯一うれしかった出来事は鳥谷敬が史上50人目の通算2000本安打を達成したことでしょう。

投手は200勝、打者は2000安打をクリアすると入ることができる『名球会』。大卒でプロになった選手は、現役生活がその分短くなるため、名球会入りは難しいとされています。そう、鳥ちゃんも早稲田大学が輩出した先輩なのです! 鳥谷先輩が現役のころの早稲田大学野球部には、同期で昨年日米通算2000本安打を達成した青木宣親先輩や、一年後輩のDeNAベイスターズの田中浩康先輩などそうそうたる顔ぶれが揃っていました。低迷続く野球部…、そんな黄金期がまた来ないかなぁ。

【第6位】「カキフライ食べ放題 果たして記録は?」

胃袋だって負けてはいません!今年も数々の大食いにチャレンジしました!その極め付けがこれ。『カキフライ食べ放題 45分1本勝負』です!
揚げ立てサックサクで大ぶりのカキフライが、なんと1280円で食べ放題という奇跡のお店を見つけました! それだけではありません。ご飯とみそ汁もお代わり自由です。
壁となるのは、45分という時間制限です。もちろん、時間内であれば何個食べても構いません。はじめは10個からスタート。タルタルソースと中濃ソースの2種類のソースと、揚げ物には欠かせないカットレモンもお代わり自由のサービスも嬉しいですね。
皿の上のカキフライが無くなったら、自己申告制で好きな数だけ次のオーダーができるというルール。つまり、いつでも揚げたてのカキフライがテーブルに運ばれてくるのです。しかし、嬉しいはずのこのルールが勝負の分かれ目となってしまいました! カキフライが熱すぎて、とてもじゃないがパクパクと食べることができないのです。すでに、上あごの薄皮はベロベロに剥けてしまっています(笑)!
それでも、いろいろと作戦を練りながら、この難敵に闘いを挑んでいきました。一番功を奏したのは、米俵のように積み重なっているカキフライを、皿いっぱいに広げて冷ましながら食べる作戦です。いったい何個まで記録を伸ばすことができるでしょうか?

1回のオーダーに、10個ずつの注文を繰り返すこと5回。合計50個のカキフライをオーダーしたところでタイムアップ! それをきれいに平らげて試合終了です。
胃袋にはまだ余裕がありましたが、結果は時間切れ引き分けといったところでしょうか?
とにかく味は最高でした! このカキフライが1個25円程度で食べることができたのですから、これはお得ですね!

【第5位】「亜利弥’引退試合 参戦!」

業界の大先輩であり、プライベートでは大親友の亜利弥’選手の引退興行が4月7日新宿FACEで行われました。
ご存知のように亜利弥’選手は、現在ステージ4のガンと闘っています。常々“生涯現役”を宣言していた亜利弥’選手でしたが、体が動くうちにけじめをつけたいという理由で、この日引退試合を行うこととなりました。

とはいえ、とても試合ができるような体ではないのです。もちろん引退試合を行うに当たっては、批判もたくさんありました。オイラもその内の一人です。当然、元気なうちに好きなことをやらせてあげればいい。頑張っている姿を見るのは感動的だ。という意見もあるでしょう。しかし、ステージ4のガン患者がプロレスの試合をするなんて、常識では考えられません。事実、主治医も「試合だなんてとんでもない。命の保証はできない」と完全に匙を投げてしまったそうです。もちろん、オイラにだって「好きなことをやらせてあげたい。やるなら精一杯応援してあげたい。」という気持ちはあります。でも、ずっとそばで亜利弥’選手と接してきて、誰よりも病状を知っているつもりだから、どれだけ危険な状態かを知っているからこそ反対したのです。

それでも、亜利弥’選手はリングに上がりました! 少しでも多くの選手と対戦したいとの要望で、メインの時間差バトルロイヤルに登場。最後の最後までリングに立っていました。そして、試合前の公約通り自分の足でリングから降りたのです。
オイラもこのバトルロイヤルに参加させていただきました。ほんの一瞬でしたが、亜利弥’選手と手合わせできたことは、今後のレスラー生活においてもとても貴重な経験となりました。
この試合で、亜利弥’選手はプロレスラーの凄さと人間の凄さの両方を、会場のお客さんと我々レスラーに見せつけてくれました。

“亜利弥’”としての闘いは終わりました。しかし、“小山亜矢”としての闘いはまだまだ続きます。現在も予断を許さない状況が続いています。プロレスのリングで見事に勝利を収めた亜利矢’選手ですから、きっと人生のメインイベントにも勝利してくれることを信じています。これからもずっとずっと見守っていきます。

記事の全文を表示するにはファイトクラブ会員登録が必要です。
会費は月払999円、年払だと2ヶ月分お得な10,000円です。
すでに会員の方はログインして続きをご覧ください。

ログイン