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現地時間11月11日、アメリカ・バージニア州ノーフォークにあるTEDコンスタント・コンボケーション・センターにて『UFCファイトナイト・ノーフォーク』が開催された。
ライト級ランキング8位につけるダスティン・ポワリエ(アメリカ 21勝5敗)と同13位のアンソニー・ペティス(アメリカ 20勝6敗)が対戦したメインイベントは第1ラウンドから両者が激しく打ち合い、どちらも相手のパンチをまともに食らいながらも強烈なカウンターを打ち続けるなど、気迫を感じさせる激闘に観客も大いに沸いた。
第2ラウンドはポワリエがテイクダウンからマウントポジションを取り、パウンドを見舞った後に背後にまわってチョークを狙いにいったが、うまく切り替えしたペティスが反撃に出る。その後も2人はポジションを入れ替えながら攻防を続けたものの、パウンドを浴びた際に負傷したペティスの顔から流れ出た血で組み付いても滑ってしまう状況となり、いったんブレイクが入った。血を拭き取り、再開後はペティスが下から足で相手の首を取りにいくもフィニッシュには至らない。
第3ラウンドに突入し、ポワリエが馬乗り状態から関節技を狙ったところ、ペティスがうまく切り返して上向きになったが、腹部を痛めた様子のペティスがタップして、試合終了が宣言されている。
元王者のペティスにテクニカルノックアウト勝ちを収めたポワリエは試合後、「最高だよ。みんな、俺のことを指差してデカい試合で失敗するとか言ってきたけど、これで2人のチャンピオンに連勝だ。相手がテイクダウンを狙ってくることは分かっていた。でも、俺もアメリカン・トップ・チームで5年を過ごしているし、レスリングだってお手の物さ。やらなきゃいけないことがたくさんあったのも分かっていたから、とにかくがんばってきた。ちょっと変な感じだ。肩固めかリアネイキドチョークを狙っていこうと思っていた。相手が痛めたみたいで、パワーが失われていったんだ。試合をしていると相手が折れた瞬間を感じる。これをたくさんの相手にやってきた。俺は最悪で最高だからな。これを気に入っている。そのために生きているようなもんだ」と話した。
また、セミメインイベントには今回の試合を最後に引退すると表明していたマット・ブラウン(アメリカ 22勝16敗)が登場、同じく数々の名試合を戦ってきたディエゴ・サンチェス(アメリカ 29勝10敗)と対戦した。開始と同時にサンチェスがブラウンの足を取ってテイクダウンを仕掛けていったが、それを退けたブラウンはそれでもタックルを狙う相手の足をつかんでケージに押し込み、鋭いエルボーで削っていく。サンチェスからボディキックを食らって思わず痛がったものの、すぐに体勢を立て直して攻めに転じたブラウンは再びサンチェスの足を捕らえ、ケージ際まで追い込んだ後、振りかぶりながら右のエルボーで一撃、サンチェスをノックアウトして白星を飾った。
“ジ・イモータル(不死身)”の愛称で知られるブラウンはサンチェス戦を終えて次のようにコメントしています。
「ディエゴはお気に入りのファイターの1人なんだ。もちろん大好きさ。何も望まないけど、彼の活躍を願うよ。彼のことが好きすぎて、戦うのが嫌になるくらいだった。一緒にプレーしたゲーム、かな。今回の試合に集中したかったし、その瞬間を楽しみたかった。これが最後の試合になるかもしれないから。ドアは閉じるけど、でも、カギはかけない。自分のモチベーションについてちゃんと考えたいし、これが終わって何がしたいかもしっかり考えたい。自分がどうしたいか、人生をどうしたいか、考えたいと思っている。戦うのは好きだ。世界中でやりたいことと言えばこれだ。でも、チャンピオンシップを戦うファイターになりたいのか、ただファイトがしたいのか? ただ戦うのはしたくない。チャンピオンシップを争わないようになれば、きっと戦うこともないだろう」
次回のUFCイベントは日本時間11月19日(日)に開催される『UFCファイトナイト・シドニー』だ。メインイベントではヘビー級ランキング2位につける元王者のファブリシオ・ヴェウドゥムと、同8位のマルチン・ティブラが対戦することになっている。
■ UFCファイトナイト・ノーフォーク UFC Fight Night 120
日時:2017年11月11日(土)現地時間
会場:バージニア州ノーフォーク TEDコンスタント・コンボケーション・センター
【メインイベント】
<ライト級マッチ 5分5ラウンド>
○ダスティン・ポワリエ
3ラウンド(2分08秒)TKO
●アンソニー・ペティス
【メインカード】
<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
○マット・ブラウン
1ラウンド(3分44秒)KO
●ディエゴ・サンチェス
<ヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
●ジュニオール・アルビニ
判定3-0(27-30、27-30、28-29)
○アンドレイ・アルロフスキー
<ミドル級マッチ 5分3ラウンド>
●ネイサン・マーコート
判定2-1(29-28、28-29、28-29)
○セザール・フェレイラ
<バンタム級マッチ 5分3ラウンド>
○ハファエル・アスンソン
3ラウンド(1分50秒)KO
●マシュー・ロペス
<ライト級マッチ 5分3ラウンド>
●ジョー・ローゾン
1ラウンド(1分07秒)TKO
○クレイ・グイダ
【プレリム】
<バンタム級マッチ 5分3ラウンド>
●ジョン・ドットソン
判定2-1(27-30、30-27、27-30)
○マルロン・モラエス
<女子ストロー級マッチ 5分3ラウンド>
○タティアナ・スアレス
判定3-0(30-27、30-26、30-27)
●ビビアン・ペレイラ
<ライト級マッチ 5分3ラウンド>
○セージ・ノースカット
判定3-0(30-27、30-27、30-27)
●ミチェル・キニョネス
<女子ストロー級マッチ 5分3ラウンド>
●アンジェラ・ヒル
判定3-0(28-29、28-29、28-29)
○ニーナ・アンサロフ
【アーリープレリム】
<ウェルター級マッチ 5分3ラウンド>
●コート・マクギー
判定3-0(27-30、28-29、28-29)
○ショーン・ストリックランド
※オクタゴン上ではドロー判定、最終結果はユナニマス判定
<ライトヘビー級マッチ 5分3ラウンド>
○ジェイク・コリアー
判定3-0(30-27、29-28、29-28)
●マルセル・フォルトゥナ
<ミドル級マッチ 5分3ラウンド>
●ダレン・スチュワート
1ラウンド(3分41秒)サブミッション(リアネイキドチョーク)
○カール・ロバーソン
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