ケン・片谷『メシとワセダと時々プロレス』⑱内側から見た早稲田祭~学園祭アイドル~[ファイトクラブ]専用アプリ~夢は叶う!

[週刊ファイト11月16日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼内側から見た早稲田祭~学園祭アイドル~専用アプリ~夢は叶う!
 by ケン・片谷

芸術の秋、文化の秋…。

学園祭シーズンもピークを迎えました。
数ある学園祭の中でも、日本最大級の規模を誇るのが早稲田大学の『早稲田祭』です。

早稲田大学は、現役学生だけで5万人もいる超マンモス校ですから、そのスケールの違いは容易に想像がつきます。仮に、全ての学生が同時に同じ教室で授業を受けたとすると、東京ドームでも収まりきらないのですから驚きです。

早稲田祭には、一日平均9万人の来場者があります。こちらは、なんと東京ディズニーリゾートの一日の来場者数を超えてしまうそうです。

そんな早稲田祭ですから準備も大変! 総勢600人もの運営スタッフが、アイディアを練りに練り、一年間かけて壮大なプロジェクトに挑みます。お祭り騒ぎが大好きな早大生ですが、その集大成が早稲田祭というわけです。

オイラが、初めて早稲田祭を訪れたのは1982年、中学3年生の時でした。きっかけは、あるイベントに我が愛しの北原佐和子さんが出演することを知ったからです。
アイドル全盛期のこの時代。秋になると、人気アイドルはみんな学園祭に引っ張りだこでした。『学園祭アイドル』『学園祭クイーン』などの呼び名が生まれたのもちょうどこの頃です。小泉今日子、中森明菜、堀ちえみ、松本伊代ら、多くの人気アイドルがデビューした1982年、いわゆる“花の82年組”のひとりである北原佐和子さんも、あちこちの学園祭に出演していました。その中のひとつが早稲田祭だったのです。

そのイベントのタイトルは『ミスヤングジャンプin早稲田祭』。マンガ雑誌の「ヤングジャンプ」の人気企画を、早稲田祭でやってしまおうというもので、初代ミスヤングジャンプに輝いた北原佐和子さんがそのゲストだったのです。当時はミスコンも大流行でしたねぇ!
ちなみに、ヤングジャンプのライバル誌「ヤングマガジン」のミスヤングマガジンに輝いた、いとうまい子さんはオイラと同じ早稲田大学人間科学部の先輩で、現在も博士課程で学んでいます。

あくまで、大好きな佐和子さんを見るのが目的でしたが、初めて足を踏み入れたキャンパス、そして初めて体験する学園祭の楽しさに、オイラはすっかり心を奪われてしまいました。
高校受験を控えていたオイラは、ちょうど大学受験も視野に入れていた頃でした。そのタイミングでの衝撃的な早稲田祭との出逢いで、この日からオイラは早稲田大学の虜になってしまったのです!

早稲田大学進学を志すきっかけとなった早稲田祭。これまで何度も訪れた早稲田祭ですが、自分が早大生になりようやく“内側”から早稲田祭を体験することができました。

オイラが所属するボランティアサークルの担当係決めで、『早稲田祭係』になったのも何かの縁かもしれません。
早稲田祭関連の打ち合わせに行く時は、いつもウキウキしていました。授業やレポート作成の合間に、イレギュラーで入ってくる、本来うっとうしいはずのミーティングでも、何故だか胸が高鳴ってしまうのです。

教室を借りるところから自分達で行います。展示品を陳列したり、教室をデコレーションするのは、若い学生が得意です。オイラは、指示を受けその通りに動くだけ(笑)。日頃の活動内容や、過去の写真を掲示。雑貨の販売も行いました。
早稲田祭はとにかくすごい人が集まり、歩くのも大変。キャンパス内を回るのにはかなりの体力を使います。そのため、椅子や茶菓も用意し、見に来てくださったお客様がゆっくり休んでいただけるよう、休憩所代わりに使えるようにもしました。
ここまでは、高校生の時に体験した“文化祭”を思い出し、懐かしくなりました。果たして、大学の学園祭はどのように違うのでしょうか?
教室に待機してお客様を迎える係のシフト決めをし、あとは本番を待つだけです。

早稲田祭当日、この日はオイラにとって特別な日となりました。


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