[週刊ファイト11月09日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼長州力 自らの心に“革命”を起こせなかった男
by 井上 譲二
今週号の『週刊プロレス』を見てオッ!と思った。私にとって最も思い出深い名レスラーの1人。長州力がニッコリ笑った写真が表紙を飾っていたからだ。久々の独占インタビューも掲載されている。「よく取材を受けたな」と思っていたら、長州サイドにとっては自身がプロデュースする来年1・14後楽園のプロモーションの一環。現時点で同大会を煽っても仕方ないのでこちらは改めて長州の“正体”を暴くことにした。
旧・新日本プロレスに携わった者なら誰でも知っていることだが、長州力ほど気難しいプロレスラーはいない。昔、仲の良かった関係者や側近と現在は絶縁状態になっているのがその証である。
バラエティー番組に出演中、終始ニコニコ顔の長州を見て「長州さんもトシを取って丸くなったなぁ」と言った関係者もいるが、彼の本質は変わっていないようで、彼の芸能担当のマネージャーは手を焼いているらしい。
私はGKこと金沢克彦氏と電話で話すたびに長州の近況を教えてもらっていたが、現在は『ゴング』在籍時は「長州と最も親しいプロレス記者」と言われた金沢氏とも絶縁状態。彼を遠ざけるだけではなく、陰で悪口を言うようになったという。