中国進出!リコ・ヴァーホーベンがKO勝ち!グローリー46

(C)GLORY

 10月14日(現地時間)に中国・広州で『GLORY 46』が開催された。
 K-1失速後、世界最大のキック団体となっているグローリーだが、最近は米テレビ局と長期契約、UFCファイトパスと契約でネット生配信もはじまり、勢いに乗っている。一時は北米進出にこだわるあまり失速していたものの、現在は本拠地である欧州を中心に戻し、勢いを増している。
 今大会は初の中国大会という事で、現ヘビー級王者リコ・ヴァーホーベンとMMA猛者アントニオ・シウバという超ど級のカードが組まれた。シウバはあのヒョードルに勝利した大男として日本でも有名だが、キックボクシングは初めてであり、いきなりヘビー級王者と対決というのは普通はあり得ない。中国大会という事でお祭り的な要素を入れたいとして組まれたものだろう。ちなみにヴァーホーベンは2017年12月にジャマール・ベン・サディックを相手に防衛戦を行う予定である。試合は当然、ヴァーホーベンのペースだが、シウバも前に出る展開。そしてヴァーホーベンのキックがシウバの急所に当たりローブローの反則で一時中断するトラブルも。そんな中、2Rにシウバが前に出てヴァーホーベンをコーナーに追い込むが、すぐに体を入れ替えたヴァーホーベンが強烈な左ハイキックを決めてシウバをKO。期待通りのKOでヴァーホーベンの勝利となった。
 また、メインではミドル級王座戦が組まれ、王者サイモン・マーカスがアレックス・ペレイラの挑戦を受けた。ジェイソン・ウィルニスへのリベンジを果たし王座を奪い返したマーカスの初防衛戦が中国大会のメインとなった。下馬評は当然、王者マーカスだったが、それを覆し、なんとペレイラがパンチラッシュでマーカスからダウンを奪う猛攻。マーカスはダウンを奪い返さないと判定で敗れてしまうプレッシャーの中、5ラウンドまで進んだが、挽回出来ず、判定でペレイラが勝利。伏兵ペレイラが新王者に輝いた。

■ GLORY 46 China
日時:2017年10月14日(現地時間)
会場:中国・広州

<ミドル級王座タイトルマッチ>
○アレックス・ペレイラ(ブラジル/挑戦者)
 判定
●サイモン・マーカス(カナダ/王者)

<フェザー級トーナメント決勝>
○ジャン・チョンロン(中国)
 判定
●久保政哉(日本)

<ヘビー級>
○ジュニア・タファ(オーストラリア)
 1R 1分34秒 TKO
●ルー・チェンチャオ(中国)

<フェザー級トーナメント準決勝>
○ジャン・チョンロン(中国)
 判定
●クエイド・タラナキ(中国/ニュージーランド)

<フェザー級トーナメント準決勝>
○久保政哉(日本)
 1R 2分50秒 TKO
●リ・チェンチェン(中国)

スーパーファイトシリーズ
<ヘビー級>
○リコ・ヴァーホーベン(オランダ)
 2R 0分47秒 TKO
●アントニオ・シウバ(ブラジル)

<ミドル級>
○ジョー・ウェイ(中国)
 判定
●アンドレ・ウォーカー(米国)

<キャッチウェイト(75kg)>
○アラン・シャインソン(アルゼンチン)
 判定
●ガオ・シャンハイ(中国)

<プロ散打(60kg)>
○コン・ホンシン (中国)
 1R 0分35秒 KO
●スン・ヤン (中国)

<キャッチウェイト(53kg)>
-サーサ・ソーアリー(タイ)
 ノーコンテスト
^リウ・ジア(中国)

<キャッチウェイト(68kg)>
○ペッパノムルン・ゲッムーガオ(タイ)
 判定
●シエ・レイ(中国)

<ライト級>
○パスカル・スクロース(ドイツ)
 判定
●モン・チンハオ(中国)

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