AAA エロエス・インモルタレス11+MDAルチャリブレ!メキシコ2大会!

(C)AAA

 10月1日(現地時間)にサン・ルイス・ポトシ州サン・ルイス・ポトシで『AAA エロエス・インモルタレス11』が開催された。
 AAAはCMLL(当時EMLL)のブッカーを務めていたアントニオ・ペーニャ氏が独立して、メキシコシティを本拠地に設立した団体。CMLLから引き連れたルチャドール達に加えレイ・ミステリオやシコシスといった当時の新世代のレスラー達が活躍、アメリカン・プロレスを意識したエンターテイメント性の強いプロレスを推し進め、ライバル団体のLLI(UWA)を壊滅に追い込み、メキシコを基盤に南米やアメリカへの人気を獲得していった。
 そして、今大会であるエロエス・インモルタレスは、AAA創設者であるアントニオ・ペーニャ氏を讃える大会であり、毎年、アントニオ・ペーニャ杯というイリミネーションマッチが行われる。また、このアントニオ・ペーニャ氏はルチャリブレの専門家、ミルホンネット看板記者、寺内1/2兵衞と深い交流があり、そのエピソードがマット界舞台裏’13年10月17日号飯伏幸太W1聖地TNA激震パンクラス20年横浜ベイダー水色革命に掲載されているので、是非、読んで頂きたい。無料ブログでは読めない、寺内1/2兵衞記者の貴重な写真ととびっきりのエピソードが満載で大好評だ。
 今大会のメインでは、パガノ、エル・メシアス、ジョー・リーダーの因縁トリプルスレッドマッチが実現。パガノは同じピエロキャラであるサイコ・クラウンを狙ってAAA入りし、血で血を洗う抗争を繰り広げていたが、この抗争もひと段落した後、同じルードであり組んでいたメシアスと仲間割れを起こし抗争が勃発、ここにリーダーも絡み、因縁決着戦として反則何でもありのトリプルスレッドマッチが実現した。試合は例によって凶器なんでもありで、机がリングに設置されお互いを叩きつけるハードコアマッチとなり、最後は机に火をつけて燃え盛る中にリーダーを叩きつけたパガノがフォール勝ち。得意のハードコアでの強さを見せつけた。
 また現在AAAメガ王座(ヘビー級王座)、ラテンアメリカ王座、クルーザー級王座という三冠王のジョニー・ムンド(ジョン・モリソン、ジョニー・インパクト)に対し、3つの王座戦でそれぞれ防衛戦を行わせた。しかも、ラテンアメリカ王座戦はアントニオ・ペーニャ杯と一緒になり、クルーザー級王座戦も多人数参加のランブル戦になった為、1対1で敗北しなくても王座が移動するというムンドにとっては圧倒的に不利な試合形式となってしまった。結果、クルーザー級王座はランセロに奪われ、ラテンアメリカ王座もアントニオ・ペーニャ杯優勝のイホ・デル・ファンタズマに奪われるという結果になってしまった。それでも虎の子メガ王座は、最強の挑戦者ドクトル・ワグナーJr.を相手に、ムンドはレフェリー不在時に椅子をもつが、それをワグナーに渡すと、わざと倒れて、ワグナーに凶器攻撃を受けたと嘘のアピール。ここでレフェリーが蘇生し、その光景を見て、ムンドの反則勝ちを言い渡し、ムンドが王座防衛を果たした。悪の頭脳プレイでなんとか王座を死守した形となった。
 またペーニャ杯優勝のファンタズマを、今大会に出場停止処分だったエル・テハノJr.が襲撃。王座とトロフィーを奪い去ってしまった。GFWインパクトでは同じメキシコ勢として組んでいるテハノとファンタズマだが、AAAマットでは抗争に発展しそうだ。

■ AAA エロエス・インモルタレス11
日時:2017年10月1日(現地時間)
場所:メキシコ・サン・ルイス・ポトシ州サン・ルイス・ポトシ

<トリプルスレッドマッチ>
○パガノ
 ピンフォール
●ジョー・リーダー
エル・メシアス

<AAAメガ王座タイトルマッチ>
○ジョニー・ムンド(王者)
 反則
●ドクトル・ワグナーJr.(挑戦者)

<コントラ金網マッチ>
負け残り:ティト・サンタナ
リッキー・マルビン、アルヘニス、ランセロ、アエロスター、ドラゴ、ラプトール、アベルノ、チェスマン、スペル・フライ、カルタ・ブラバJr.、モチョ・コタJr. vs

<アントニオ・ペーニャ杯&AAAラテンアメリカ王座戦>
優勝:イホ・デル・ファンタズマ
ジョニー・ムンド(王者)、ラ・パルカ、レイ・エスコルピオン、サイコ・クラウン、ヘルナンデス、シコシス、マンバ、マーダー・クラウン、クエルボ、モンスター・クラウン、エスコリア、エストレージャ・ディビナ、イステリア、マーティ・ザ・モス、ピンピネーラ、デイブ・ザ・クラウン

<レイナ・デ・レイナス王座決定戦>
○レディ・シャニ
 ジャベ
●浜田文子

<AAAトリオ王座タイトルマッチ>
○カルタ・ブラバJr.、モチョ・コタJr.、ティト・サンタナ(挑戦者)
 ピンフォール
●アエロスター、ドラゴ、ラプトール(王者)

<AAAクルーザー王座タイトルマッチ>
勝者:ランセロ
ジョニー・ムンド(王者)、マスカラ・デ・ブロンセ、ベヌム、イホ・デル・ビキンゴ、ソラリス、ドラゴン・ソラール、アンヘリカル、ビジャノ3号Jr.、タイガー・ボーイ 

<6人タッグマッチ>
○アシュリー、パラドゥクス、タイガー
 ピンフォール
●アンヘル・モルタルJr.、チカノ、アスタリー


(C)MDA

 10月1日(現地時間)にヌエボ・レオン州モンテレイでMDAルチャリブレが開催された。
 MDAルチャリブレはメキシコのインディ団体でモンテレイ(メキシコ第三の都市でありヌエボ・レオン州の州都である。モンテレイ市の人口は約114万人(2005年)。グアダルーペ、サンタ・カタリーナ等を含む大都市圏では人口は380万人を超え、メキシコシティーに次いで、グアダラハラとメキシコ第二の大都市圏の座を争っている。北部に位置し、比較的アメリカ合衆国との国境に近い。近年、工業団地が出来、外資系企業の工場が多く、メキシコの他の都市と少し違った印象がある)を中心として興行を行っているが、インディの大物やCMLLのトップ選手も参戦する。
 そして大会では先日、遂に自身の興行「ドド・ボル・エル・ドド」を再開させたイホ・デル・エル・サントが参戦、なんと元WWEスーパースターにして、現在GFWインパクトのエースであるアルベルト・エル・パトロンとドクトル・ワグナーJr.の弟であるシルバー・キングとのトリプルスレッドマッチを行った。
 試合はサントが54歳とは思えない動きで、現役トップであるパトロンとやりあい、シルバーキングの覆面剥ぎや凶器攻撃の反則も振り払う活躍を見せた。そして最後、シルバーキングが凶器でサントを襲おうとした時、パトロンが場外から水をぶっかけて阻止。その隙にサントがシルバーキングに必殺のカバージョを極めてタップを奪い勝利した。試合後、パトロンがサントを讃え、共に手を上げてお互いを認め合う大団円となった。

■ MDA LUCHA LIBRE
日時:2017年10月1日(現地時間)
場所:メキシコ・ヌエボ・レオン州モンテレイ

<トリプルスレッドマッチ>
○イホ・デル・エル・サント
 カバージョ
●シルバーキング
アルベルト・エル・パトロン


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