大仁田厚が10月31日、後楽園ホールでの引退試合の対戦相手と目する藤田和之に向け、大仁田興行10月9日、お台場野外特設会場大会(17時半)に出頭するよう要請した。
自身のラストマッチの相手として、大仁田は“闘魂継承者”の藤田を指名しているが、交渉代理人とされるケンドー・カシンから、いまだに明確な返事が返ってこない状態だ。
超戦闘プロレスFMWの9月21日、新木場1stRINGで、カシンの“大親友”を自称するNOSAWA論外が、「27日、東京愚連隊興行(新宿FACE)にカシンが出るからあいさつに来い! 誰を連れて来るかって? 藤田だよ」と発言したことで、大仁田は「『来い』って言うから、調印書を持って行く。そのときに最後の相手が決まるんじゃないかな」としていた。
27日の東京愚連隊興行・新宿大会で、カシンは第4試合に出場。ヒロ斉藤、征矢学と組み、百田光雄、バラモン・シュウ、バラモン・ケイ組と対戦し、勝利を奪った。
その試合後、約束通り、大仁田が登場し、「カシン、あいさつに来たぞ。ちゃんと藤田の契約書を持って。だけどオレたちレスラーに契約書もクソもねぇだろ。オマエは代理人だろ? 返事はOKだと思ってるから、破くよ」と言って、持参した契約書を破った。
カシンは「大仁田さん、やり方が汚いです。今日ここに藤田を呼びましょう。藤田、出てこい!」と言うや、藤田のテーマ曲に乗って入場してきたのは、和之ではなく、なんとFUJITA(藤田ミノル)だった。
完全な肩すかしを食った大仁田は「藤田違いじゃないか! カシン、いい加減にしろ! 10月9日、お台場で待ってるぞ!」と言い放って、リングを後にした。
バックステージで大仁田は「オレたちレスラーに契約書なんて必要ないと思ってるから。10月31日、最初はターザン後藤も考えた。後藤に毎日連絡を入れたけど、いろんな理由があって出てこれない。それで思うけど、やっぱりアントニオ猪木戦を実現できなかった最後の心残りとして、藤田を指名した。10月9日、お台場にカシンが藤田を連れてこい! 逆にそれがオレの条件だ。オレはちゃんとあいさつに来た。オマエらもちゃんと礼儀を示せ! 藤田の席を用意しとくから、カシンよ、連れてこい! 最後は後藤とやりたい気持ちもあった。だけど、それは過去を振り返ることになる。それより前を向いて生きようじゃないか。オレは40数年やってるけど、オマエは代理人を立てるほど、年数やってるのか。先輩に敬意、表すくらいしろ」とコメント。
10月9日のお台場大会に先駆けて、大仁田は10月2日に記者会見を開き、引退試合での藤田戦を強行発表する意向。また、大仁田は超花火プロレスの工藤めぐみエクスプロージョンプリンセスから、11月3日のカルッツかわさき(川崎市スポーツ文化総合センター)大会に、出場要請を受けたことに関し、「それは絶対にありません」と改めて完全否定。その件も含めて、2日に会見するという。
なお、大仁田興行・お台場大会では、最後のノーロープ有刺鉄線電流爆破デスマッチ(4面爆破)が行われ、大仁田、雷神矢口、保坂秀樹、佐野直、佐瀬昌宏の邪道軍が、マット・トレモント、DJハイド、論外、FUJITA、チェーンソー・トニーの米CZW&愚連隊連合軍を迎え撃つ。
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