[週刊ファイト9月21日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼アントニオ猪木10・21『生前葬』裏のウラ~9・14リアルジャパン新間寿
photo & text by 編集部 w/ こもとめいこ♂
・74歳元気でないアントニオ猪木10・21『生前葬』課題と紫マフラー深淵
・スコット・ノートンvs.ピーター・アーツ!? 「猪木劇場」頼り興行への不安
・ドン・フライ試合無理 藤田和之名前ナシ BI対決G馬場を引き合いに?
・9・14リアルジャパン~北朝鮮ミサイル発射~新間寿葬儀委員長願望
74歳元気でないアントニオ猪木10・21『生前葬』課題と紫マフラー深淵
9月14日、都内ホテルでアントニオ猪木および一部出場選手が10・21『INOKI ISM.2 猪木劇場~アントニオ猪木生前葬~』両国国技館大会の記者会見を開いた。
先日の北朝鮮からの帰国会見の中で「元気がなくなって来ている」との弱気コメントを出していた猪木。この日は、トレードマークである真っ赤なマフラーは温存して紫色のマフラー。ここ最近での兄弟2人の死に触れ、「いつ迎えが来てもいいように、その日までは元気で闘っていきたい」との決意を表明した。
正直、「生前葬」という言葉はアントニオ猪木が道を踏み外した独裁者の国から戻った際に聞いていたし、そういうテーマで売ることも感じていた。しかし、本当に大会名にするとは驚きであった。7・24旗揚げ戦が満員の盛況だったというのは、よくあることで評価にはあたらない。むしろ、中身に関しては、格闘技路線のプロレスという、最初にIGFが立ち上がった時代に逆行しており、もはや時代錯誤との厳しい記事も見かけたほどだ。なのに、いきなり第二弾大会で両国国技館進出とは、いくら猪木議員が挨拶するからとしても、集客は厳しいのではないかと。
だったらもう、「生前葬」なんだと開き直って、もはや見納めだと煽るやり方が悪いとは言わないが、それでは第三弾以降はどうなるのかと。ノコノコと猪木が顔見世してたら、前回のはなんだったのかとなるし、出てこないなら、両国の集客の心配どころか、たとえ後楽園だろうが新宿Faceだろうが、実券で一体何枚売れるのだろうかとの懸念を引きずることになる。まして、生前葬だからと無理やり両国にスポンサーをかき集めたとしたら、そのしっぺ返しというか、反動が計り知れない。IGF時代から、実券客ではなく、スポンサー頼みの興行がお約束になっていた新興のISMプロモーションが、果たしてずっと継続していけるのかどうか。謎は深まったとしか活字にしようがない。