[ファイトクラブ]ロッキー川村に感情移入した観客!勇気を魅せる舞台・巌流島の武道絵巻

[週刊ファイト9月14日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼ロッキー川村に感情移入した観客!勇気を魅せる舞台・巌流島の武道絵巻
 photo by 伊藤三世 text by タダシ☆タナカ
・Uインター目指したシュレック関根勝利!リングス前田日明がトロフィー
・体重増マーカスは調整失敗!菊野克紀「巌流島は勇気の闘い!」締め
・武道エンタテインメント標ぼうするも合間の派手な演出ナシの緊縮版に
・近藤有己x後藤龍治インパクト残せず~相手の道着が武器の巌流島

 注目の試合は、ロッキー川村の判定負けだった。なにしろ近くで見たら、人間じゃないんじゃないかと思わせる、ゴリラのような大きな手と強靭な肉体を持つシュレック関根である。その柔術家が、一回りどころか二回り以上小さなロッキーの道着を掴んで振り回すのだから、さすがに重力には逆らえない。道着着用の特色がある巌流島、まして道着掴みはありというルールに加えて、無差別級の闘いということもあって、序盤はシュレックがポイントを取ったと判断されたのは仕方がない。但し、シュレックは半月板靭帯を断裂して2カ月前にヒザの手術をしたばかり。川村のローキックが効いてきていることもあり、後半明らかにスタミナ切れを起こしてしまう。
 3R、初見のお客さんも少なくないと推定される会場で、ロッキー声援がどんどん強くなる。道着を掴まれず、体重差で倒されさえしなければ、当たりだしたパンチでKO勝利もあると一般客も思い描きだしたのではなかろうか。わかりやすい試合というのも重要である。なにしろ、試合前には生卵を飲み込むが、おぇーと表情を作るボクサー・キャラのロッキー川村が煽りVで紹介されていた。

 しかし巌流島競技は、寝技時間制限を含む打撃系に有利な、相撲の押し出しが加味されたMMAの変形ルールなんである。まして、3分3Rとややテレビを意識した短い時間設定なのだ。最後のラウンドは明らかに川村だったし、川村に付けた審判もいたが、結果は判定2-1で「気持ちはUインター代表」とファンだったことを明かしていたシュレック関根の手が上がった。リングスの前田日明がトロフィーを持って記念撮影に納まっている。

<第7試合 寝技30秒特別ルール 無差別級 3分3R>
○関根“シュレック”秀樹(ブルテリアボンサイ/ブラジリアン柔術)
 判定2-1
●ロッキー川村(パンクラスイズム横浜/パンクラス・ミドル級王者/MMA)

体重増マーカスは調整失敗!菊野克紀「巌流島は勇気の闘い!」締め

 続くメインでは、無差別級設定をいいことに大幅体重増になってしまい調整不足なのか、カポエイラのマーカス・レロ・アウレリオが、自身の体重を軸足が支えきれずに自滅、やや消化不良に試合が終わってしまった。すでに1R中に2度、菊野が自身より17㎏重い相手を、小見川道大の必殺の巴投げなどで場外に押し出していたので、すでに勝負は見えていた感はあった。最初のラウンド転落3回であっけなく終わるより、続行不能レフェリー・ストップ負けの方がかえって恰好だけはついたのかも知れない。
 もっとも菊野はメインイベンターの役割をわかっている。「巌流島は勇気の闘い!」とのスピーチで大会を閉めてくれていた。

<第8試合 仇討ち 無差別級 3分3R>
○菊野克紀(フリー/巌流島全アジア武術選手権’16優勝、元DEEPライト級王者/MMA、沖縄拳法空手)
 1R 1分52秒 一本 (自滅レフェリー・ストップ)
●マーカス・レロ・アウレリオ(ブラジル/カポエイラ)


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