武藤敬司らWRESTLE-1選手インタビュー

「いろんな団体を集めてプロレスフェスをやりてえんだよ」レジェンドから地方の英雄までが集まる異次元カード!武藤敬司の新たな野望とは?

W-1の年間最大のビッグイベントである9.2『プロレスLOVE in YOKOHAMA』において、武藤敬司はドラゴンゲートの鷹木信悟、信州プロレスのグレート☆無茶とトリオを結成し、藤波辰爾、ノアの丸藤正道、そして九州プロレスの桜島なおきと対戦することが決定した。今年に入って、全国の様々な団体で精力的に試合をしている武藤が、その全国行脚の成果を横浜文体で披露するのがこの試合だ。レジェンドから現在進行系の団体のトップたち、そして地方に根付いたプロレス団体の選手たちが一堂に会する異次元空間。果たして、このカードを組んだ武藤の真意とは? 話を聞いてみた。

──さあ、武藤さん、横浜文体も間近に迫ってきましたけど、今回はまたバラエティに富んだメンツが揃ったカードになりましたね。どのようなコンセプトで組んだのか、改めて教えていただけますか?

武藤敬司選手
「まあ、今年の冒頭にいろんな団体を回るって公言しちゃってね。そうしたらいろんな団体からオファーが来てさ。ノアから始まって、ドラゲー、はたまた信州プロレスと先日行った九州プロレス……聞くところによると、日本には60ぐらいのプロレス団体があるらしいね。で、いろんな団体に出向いて感じたのはプロレスっていうのはいろんな形があって、みんな生き残っているわけだ。生き残るにはそれなりの理由があったりするわけであって、正直地方プロレスなんてナメて行ったら、信州プロレスなんて長野ビッグハットに4000ぐらい入れてるからね」

──凄い集客力ですね!

武藤敬司選手
「この間行った九州プロレスだって博多スターレーンに1500人入れてたよ。信州プロレスは無料で客を入れてたんだけど、まああいつらがどういう形態で興行をやっているかは自由じゃん。これは商売だからね。協賛取っているのかなんなのか知らないけど、4000人集めるって凄いことだよ。あと共通しているのはプロレスLOVEの精神を持っているというところでさ。地方にだって、プロレスLOVEの精神を持った奴がいるんだよな」

──それこそよほどプロレスが好きじゃないと団体を作ろうとは思わないですもんね。

武藤敬司選手
「そうそう。で、俺が横浜文体でW-1の奴とやるとか言ったって今はピンと来ないし、イマイチ燃えてくるものもないしさ。きっと邪魔になるじゃん、お互いにね」

──そんなことないと思いますが。

武藤敬司選手
「その中で思いついたマッチメイクですよ」

──ここだけは武藤敬司ワールドで作ってみようかなという感じですかね。

武藤敬司選手
「そうだね。たださ、プロレスっていうのはさ、ある意味予測できなさそうなおもしろさっていうのもあるじゃん。この組み合わせじゃ、まとまんないんじゃないのとかさ。地方のプロレスとメジャーと言われるものとのミックスだからね。藤波さんまでいるわけだからさ。どんな化学反応になるかわかんねえよ。そういうおもしろさってあるじゃん?崩れるかもしれないし、ハマっちゃうかもしれないし、こればっかりはやってみないとわからねえよ」

──今はこの組み合わせなら盛り上がるっていう鉄板カードを組みたがる傾向にプロレス界全体がありますけど、予測不能なおもしろさもプロレスの重要な要素の一つですよね。

武藤敬司選手
「まあなんだかんだ言って、俺の師匠は猪木さんとかじゃない。こればっかりは否定できねえからな」

──否定する必要もないですよ(笑)。

武藤敬司選手
「あの人は予測できなさそうなものが大好きでね。そういう背中を見ちゃっているからさ」

──自然とそういう遺伝子が刷り込まれてしまっていると。

武藤敬司選手
「だって、猪木さんなんかは異種格闘技戦がどうとかってやってたけど、あのスリル感ってたまったもんじゃないと思うよ。しかも、なんとなく締めてたからね、メインイベントで。それこそ強引に締めてたもんな。でも、この試合は……まあまとまるかもしれないよな(笑)。まとまるよ、きっと」

──希望的な観測なんですね。でも、この6人の中にちゃんとそれぞれの素材を活かしてくれる調味料になってくれる人がいるかもしれないですもんね。

武藤敬司選手
「うんうん」

──ただ、この組み合わせの中で注目度が高いのが武藤さんと丸藤選手の対戦ですよね。3月にノアの横浜文体ではタッグを結成しましたけど、対戦は今回が初めてになります。武藤さんは丸藤選手の先輩にあたる三沢光晴さんや小橋建太さんとは対戦した経験もありますけど、丸藤選手に関してはどのような印象を受けていますか?

武藤敬司選手
「いや、確かに俺は三沢とも試合をしたことがあるけど、全然違うよ。もしかしたら感性の中に三沢というものがあるかもしれないけど、丸藤は丸藤で素晴らしいレスラーですよ。三沢がどうのっていうレスラーじゃないですよ」

──ちゃんと丸藤正道として確立されているレスラーだと。

武藤敬司選手
「うんうん。ただ、期待してくれるのはうれしいけど、こればっかりは俺との絡みがヒートアップするのかわかんねえからな。俺のパートナーの鷹木信悟とも手が合いそうな気がするしさ。もしかしたらそこは取って食われちまうかもしれないしな」

──そこの絡みも注目ですけど、どっちの攻防が凄いんだという争いもありそうですか?

武藤敬司選手
「いや、そこはパートナーだし、俺に遠慮しないでいってもらっていいよ。だから、いろんな見方のできるマッチメイクだよね」

──藤波さんと鷹木選手がどう交わるのかっていう楽しみもありますしね。

武藤敬司選手
「それもあるし、グレート☆無茶に藤波さんが付き合うのか付き合わないのか? 俺にしてみればそこが一番の注目ポイントだよ。あの人は本当にマイペースなプロレスをしますからね。『俺はメジャーの藤波だ』って格の違いを強調してさ、無茶がビビって何もできないっていう……そっちのほうがおもしろそうだよな(笑)」

──そういう絵も見てみたいですよね(笑)。

武藤敬司選手
「でも、逆にそれだったらありきたりな風景なのかな? 藤波さんのお笑いっぽい試合は観たことねえもんな」

──藤波さんは常に真剣な表情をしていますからね。

武藤敬司選手
「少なからず、俺の知っているリングでは観たことねえんだよな。苦手にしているのかどうか知らないけどさ」

──一方で、対戦相手にいる桜島選手はこの間九州プロレスで試合をしているわけですよね。

武藤敬司選手
「うん、こいつがまたね、風貌が俺とかぶるんだよ」

──はい、スキンヘッドで髭を生やして(笑)。

武藤敬司選手
「本当に迷惑だよ(笑)。まあ勢いのいい若者ですよ」

──ところで、グレート☆無茶の名前に関してなんですけど、これはどう思われているんですか?

武藤敬司選手
「グレート☆無茶って言っちゃあなんだけど、ウチの選手の誰よりも長野県では有名だからね」

──信州プロレスは相当地元に根づいているらしいですからね。

武藤敬司選手
「ただ、あいつとは何回も会ってんだけど、一回も試合を観たことがねえんだよ。だから、どんな試合するか知らねえ(笑)。まあこれはギャンブルじゃねえけどさ」

──観たことがないからこそ観てみたいっていうのはありますよね。

武藤敬司選手
「そうそう(笑)。きっと会場に来る人もみんな俺と同じぐらいの認識しかねえはずだよ。ただね、あいつは喜んでるよ。学生プロレス時代から俺の名前パクってやってんだから。20数年、俺の名前をパクってんだよ。その分のロイヤリティはすげえよ(笑)」

──ロイヤリティを請求しますか(笑)。でも、今後も全国行脚みたいなことをして、地方のプロレスを味わおうという試みは続けていこうと思っているんですか?

武藤敬司選手
「まあ幸いにも招かれることが多くてな。来年の1月19日にはアメリカのロサンゼルスにも招かれるし、ここへ来て俺もプロレスというものを勉強したいというかさ。今年から社長を退いて会長職になって、今はカズが一生懸命にがんばってくれているおかげで若干フリーになった分、そういう活動ができるからね。プロレスを追いかけるというのは永遠にやらなきゃいけないことであって、プロレスを広げるチャンスでもあるんだよね。でも、本当はプロレスフェスをやりてえんだよな」

──プロレスフェス!

武藤敬司選手
「いろんな団体を集めてそれぞれに試合をさせて、ガチでお客に投票させて、ガチで賞金を発生させてさ。まあ、インディになると思うけど、メジャーは出てこないと思うからね」

──それは凄く楽しそうですね!

武藤敬司選手
「そうでしょ? 何試合になるかわからないけど、とりあえずガチでおもしろいプロレスをやった団体を決めてね。それは自分が贔屓にしてもらっているファンを連れてきたっていいわけだしさ」

──そこは各団体の力の見せどころですよね。ということは、その計画の出発点が横浜文体になりそうだということですかね?

武藤敬司選手
「まあ、それをグレート☆無茶に投げかけてるんだけど、あいつも腰が重くてさ」

──じゃあ試合を通じて腰を上げさせないといけないですね(笑)。

武藤敬司選手
「学生プロレスでもいいよな。自信があるなら西口プロレスでもなんでもいいし。お足は各自で用意してもらって、後楽園あたりでやりてえな」

──いやあ、それはぜひ実現させてもらいたいですね! それでは横浜文体の試合も期待しています!

武藤敬司選手
「うい~っし!」


日本屈指のスピードを誇るアンディの上をいく!9.2横浜文体でクルーザー王座奪還を狙う吉岡の思いとは?

今年の3.20後楽園大会でMAZADAを破り、悲願だったW-1クルーザーディビジョン王座を獲得した吉岡世起。しかし、吉岡政権はわずか1カ月で終焉を迎え、クルーザー王座はライバルであり、NEW ERAのチームメイトであるアンディ・ウーの手に移ってしまった。天国から地獄へ。吉岡はそれ以後、NEW ERAのリーダーである稲葉大樹にも反発するなど、失意の日々を送っていた。アンディへのリベンジを狙いながらも、そのアンディがすぐにベルトをMAZADA相手に落としてしまったことも、吉岡の迷走に拍車をかけた。目標を見失ってしまったのだ。
そんな吉岡に転機が訪れたのはレッスルゲート時代の先輩である進祐哉との再会だった。5.28長野大会で久々にタッグを組んだ吉岡に、進は「組んでいてもおもしろくない」と厳しい言葉を投げかけた。これに奮起した吉岡は、稲葉とのギクシャクした関係にもケリをつけ、再び目標であるクルーザー王座に向かって邁進し始めた。
7.16大阪大会でアンディがMAZADAを破ってクルーザー王座奪還に成功。ついに吉岡の望んでいたシチュエーションができあがった。クルーザー王座奪還はライバル・アンディから果たしたい……。その思いの結晶が、9.2横浜文体で実現するアンディとのクルーザー王座戦なのだ。
吉岡は決戦に備え、今日もW-1道場で汗を流す。「日本屈指のスピードとスタミナを誇る」と認めるアンディ攻略のために筋トレで背筋を鍛え、1分間走を5本敢行。アンディのスピードとスタミナに対抗するのが目的だ。さらにテコンドーで培ってきた自慢のキックに磨きをかける。
「蹴りに関してなら負ける気がしない」
その言葉を証明するべく、黙々とサンドバッグを蹴り続ける吉岡。かつて「W-1の未来」と呼ばれた男が玉のように流した汗は、「W-1の今」を創るためなのだ。

【以下選手インタビュー】

──9.2横浜文体でのアンディ戦が迫ってきておりますが、現在試合に向けて強化している部分はあるんですか?

吉岡世起選手
「一番はスピードとスタミナですね。アンディさんは中国拳法がバックボーンにあって、僕はテコンドー。同じ蹴りのある競技がバックボーンですけど、蹴りに関しては負ける気がしないですね。ただ、向こうはルチャができて、スピードとスタミナに関しては凄いんですよ。日本のプロレス界でもアンディさんは屈指のスピードとスタミナの持ち主だと思うんですよね。でも僕もスピードには自信があるし、そこでは負けたくないんですよね」

──アンディ選手のスピードってそんなに凄いんですか?

吉岡世起選手
「アンディさんはかなり動きが速いですよ。そういう部分を試合で出したり出さなかったりするんですけど、練習でロープワークをやったり、さっきやったみたいな1分間走をやるとかなりのスピードを見せつけますよね」

──なるほど。ということは、この試合はクルーザー王座に相応しいスピードスター同士の対戦ということですね。そして、この対戦は4月にタイトルマッチでやっていて、当時は吉岡選手がチャンピオン、アンディ選手が挑戦者という図式でした。ところが、その試合で立場が入れ替わってしまって、吉岡選手はしばらくその敗戦を引きずっていましたけど、リベンジの機会がようやく回ってきました。どのような心境でしょうか?

吉岡世起選手
「一時期はモヤモヤしてましたけど、今はスッキリしています。僕はアンディ・ウーにベルトを獲られたわけじゃないですか? でも、アンディさんも一発でMAZADAさんにベルトを落としてしまった。じゃあ、僕は誰からベルトを獲り返したらいいんだっていうところで、目標が一瞬ブレちゃったんですよね。やっぱり、アンディ・ウーから獲り返さなしと意味がないんですよ」

──リベンジすべき相手がベルトを落としていると目標にしづらいですよね。

吉岡世起選手
「しかも、僕はMAZADAさんからベルトを獲ってますからね。MAZADAさんがアンディさんから獲って、そこでまた僕がMAZADAさんから獲ってもなんか違うじゃないですか?(笑)。だから、ずっともやもやしているところがあったんですけど、アンディさんが獲り返して、自分の気持がガチっとハマりましたよね。これでようやく決着をつけられるというか、一番いい形になったかもしれないですね」

──しかも、W-1年間最大のイベントである横浜文化体育館大会ですから、シチュエーションとしても最高ですよね。

吉岡世起選手
「そうですね。NEW ERAで新しい世代でW-1をやっていこうという中で、新しい世代同士でタイトルマッチができるというのは、本当にいいタイミングだったと思いますね。それこそ4月にやったアンディさんとのタイトルマッチは上の人たちからの評価も良かったんで、僕たちにしかできない世界を垣間見せられたかなと思っているんですよ。横浜文体では若い世代同士のタイトルマッチは他にもありますけど、僕らがベストバウトを取るつもりでいます」

──そこは先の公開記者会見でもアンディさんもおっしゃっていましたよね。

吉岡世起選手
「思いは一緒ですよね。別に敵意とか憎悪かはないし、あるのは対抗心だけなんで」

──純粋に力を競い合いたい相手という感じですか?

吉岡世起選手
「そうですね。お互いがお互いを認め合ったうえで、向こうの上をいきたいっていう気持ちなんで。この相手ならベストバウトを狙えるという気持ちですね」

──前回の敗戦からグレードアップした部分はありますか?

吉岡世起選手
「一番は気持ちの問題かもしれないですね。やっぱりデビューした頃に『W-1の未来』とか言われて、期待を背負っていた時もあったんですけど、ケガでチャンスをふいにしてしまったところがあって。そんな時期にアンディさんが若手で初めてクルーザーを戴冠したり、イケメンが台頭してきたりして、自分の心が乱れたことがあったんですよ。プレッシャーに押し潰されそうになったし、ちょっと向上心が欠けていたかなと。だから、ベルトを獲って、すぐに落としてなんてことをしてたんですけど、進さんに活を入れられたりして、メンタルの部分では今が一番強いかもしれないです」

──では、現在は精神的に充実していると。

吉岡世起選手
「そうですね。『W-1の未来は俺が創る』なんてことを言っていてもどこかに不安はあったんですけど、今は上の選手も抜けちゃいましたし、自分がやらないといけないという気持ちと自分ならできるという自信もあります。そういった意味では精神面で一番成長しましたね」

──だから、吉岡選手はもう未来を創るというよりは、現在進行系のW-1を背負う一人にならなきゃいけないという状況ですよね。

吉岡世起選手
「もう未来ではないですね。ベルトを獲った時にも言いましたけど、『W-1の今を創ります』と。さらに先の未来を創るという考えは変わらないですけどね」

──わかりました。では、改めて横浜文体でアンディさんとどういう試合をしたいのか教えてください。

吉岡世起選手
「僕とアンディさんにしかできない試合をしたいですね。ありふれた試合じゃなくて、日本でもトップレベルのハイスピードの攻防を繰り広げたうえで、アンディ・ウーの上をいく。そんな試合がしたいですね」


「矛盾と言う名の敵を排除して、W-1のリングに幸福を取り戻します!」9.2横浜文体で大家健とタッグを結成!突如ACE批判を始めた三富政行の真意とは?

夏が暑くなるにつれて、突如、W-1、特にACEに対して辛辣な言葉とともに批判を始めた三富政行。8.11後楽園大会では同志である藤原ライオンを連れてきたが、9.2横浜文体では大家健とタッグを結成し、ACEの一(はじめ)&皇壮馬と対戦する。「プロレスで幸せになりたい」と主張する三富の真意は何なのか? 話を聞いてみた。

──三富選手がいきなりACEに対して牙を剥き始めて驚きました。

三富政行選手
「ACEというか、W-1全体にですよ。W-1って凄く矛盾が多いと思うんですよね。僕は2015年の12月から参戦しているんですけど、ドンドン選手が離れていって、よく来てくれていたファンの方もドンドン離れていっているのを見てきたんですよ。その原因も参戦する中でなんとなくわかってきたというか、それが今の僕の主張にもつながっているんですけど、とにかくこの団体には矛盾が多い! その最たる例がプロレスリングACEだと思っているんです」

──W-1の矛盾の象徴がACEだと。

三富政行選手
「プロレス総合学院は凄く革命的なアイデアだと思っていたんですけど、元々プロレス界にいろいろな人材を輩出していくというのが目的だったじゃないですか? じゃあ、どんな人材を他の団体に輩出しましたか?」

──今のところいないですね。卒業した人はACEに入り、W-1のリングに上がるっていう流れになっていますよね。

三富政行選手
「卒業した子たちの行き場所がないから、ACEを作らざるを得なくなった。でも、それでは試合数が少ないから、W-1の本体に上げる。それってハッキリ言って会社の都合じゃないですか? そんな会社都合で闘っているレスラーにお客様が乗れますかっていう話なんですよ」

──でも、ACEの選手は会社の都合で闘っているとは思ってないと思うんですけどね。

三富政行選手
「いや、乗りづらいに決まってますよ。そういうことをしているから、選手も嫌気がさして離れてしまう。ファンも嫌気がさして感情移入ができずに離れてしまう。それが僕が分析したW-1の現状ですよ。W-1って元を正せば全日本プロレスから分裂した団体という見られ方もしますけど、他の団体から入ってきた人もいます。いろいろな団体で下積みを経験し、苦労した結果、このW-1というリングで武藤さんの血を受け継ぎながら闘っているわけじゃないですか? アンディ選手や稲葉選手を見ていて相当な下積みを経験してきたんだろうなと感じるんですよ。僕は学プロ、インディ団体出身ということに後ろめたさはないんですけど、やっぱり彼らに対しては壁を感じるんですよね」

──ちゃんとした団体で下積みを積んでいないという部分での壁ですか?

三富政行選手
「そうです。その壁ってもの凄く大きく感じるんですけど、ACEの子たちに対しては同様の壁を下に感じてますね」

──一緒にしてくれるなということですね。

三富政行選手
「僕はW-1に上がり続ける目標としてそういうメジャーの系譜を継ぐ人たちを超えていきたいという気持ちがあるんですよ。自分が培ってきたキャリア、人生を総動員して超えたいと。そういう気持ちをACEの子たちからは微塵も感じない! これはファンも思っているかもしれないですけど、お金さえ払えばプロレスラーになれるのって」

──厳しい言葉ですね(笑)。

三富政行選手
「でも、そう感じないですか? そういう選手を僕がファンだったら応援したいとは思わないです。あと、W-1はそういう選手たちをプッシュしようとしているじゃないですか?」

──ACEの選手たちも頻繁にタイトルマッチに登場しますからね。

三富政行選手
「こういう団体側の露骨なプッシュってプロレスファンは一番嫌がりますからね。お客様は選手に自分を投影して応援したいという気持ちを起こすんですよね。でも、乗れないACEの選手をW-1がさらに乗れないプッシュという行為をしてくる。これ以上に乗れないものはないですよね」

──つまりファンが嫌がることを二重にしてしまっているということですね。

三富政行選手
「そうです! プロレスって人生のぶつけ合いだと僕は思っているんですけど、ACEの子たちは大した人生経験もしてないし、人間としての厚みもない。プロレス業界におけるキャリアの厚みもない。それでもW-1は簡単にカードをくれると。元々キミらはどっかの団体に入りたかったのに夢が叶わずにプロレス総合学院に入ったんでしょ? それなのに惰性に任せてW-1に上がり続けていていいのって僕は言いたいんですよ。話を聞くと、憧れていた選手や団体もあるんです。でも、結局自分の中に確固とした自我がないから、言われたことだけをやる。W-1しか上がるところがないからそこで闘う。それではお客様はいつまで経っても彼らに乗れないですよ」

──タイトルマッチをやろうがビッグマッチの文体に出ようが、ファンが感情移入できないと。

三富政行選手
「それが現状じゃないんですか?」

──でも、ACEの立花選手はこの間の後楽園大会の試合後に「色眼鏡で見るな!」と主張してたじゃないですか? 「他の奴らと変わらねえ練習をやってんだ」と言っていましたけど、彼らにも自分がしていることへの誇りがあると思うんですよ。

三富政行選手
「ああ、それぐらいの主張があって初めてプロレスラーって言えるんですよ。立花くんみたいな選手がもっと出てくるとW-1も活性化しますよ。ただ、それはまだ一部じゃないですか? 僕はこの間の後楽園で藤原ライオン選手を連れてきましたけど、文体では大家健選手と組みます。『このプロレス界にはお前らの何倍、何十倍もの泥水をすすって生きてきている人間がいるんだ!』っていうことを投げかけたいですよね」

──なるほど。大家選手はそのお手本みたいな選手ですよね。

三富政行選手
「僕はずっとガンバレ☆プロレスで試合をしてきましたけど、大家さんはACEの子たちが授業で習うようなこともできないかもしれないですよ、大げさに言うと。だけど、あの人の人間力には微塵も敵わない。プロレスって人間力の勝負だと思うんですよ。特に僕らインディで試合をしている選手はプロレスが大好きだし、プロレスをやっている自分の人生を肯定したいんですよね。否定されたくないし、バカにされたくないし、プロレスで幸福になりたいんですよ! そういう気概を持っているレスラーたちに、W-1という安定した会社でただ組まれたカードをこなしているだけのACEの連中は敵わないです。そういう意味で大家さんたちを呼んでるんですよ。これはW-1全体に対しても言える。結局、ボーっとしてたからこんなに選手が離れたわけじゃないですか?」

──こういう状況になるまで何も手を打たなかったということですよね。

三富政行選手
「そうです。だから、これはW-1という団体に投げかけたいテーマなんですよね。あとね、もう一つ言わせてもらうと、僕らはプロレス界で生き残りたい。今、僕はW-1のリングにギリギリ上がれていますけど、『お前らみたいな連中が出続けちゃうと、俺らの居場所がなくなるんだ!』って言いたいですよね」

──それが本音ですよね(笑)。

三富政行選手
「僕らは生き残るために必死なんですよ! でも、どっちのほうがお客様が乗れます? 僕は自分のほうが乗せられる自信がありますけどね」

──お客様を幸せにする自信があると。

三富政行選手
「あります。僕も今年で28歳になりました。ようやくプロレスに人生が投影され始めてきたと思っているんで、『お前らは目障りだ!』って言いたいですね」

──こういう生き残ろうという必死さをACEの選手たちからは感じられないということですね。

三富政行選手
「微塵も感じない! だから、このW-1のリングに僕らの人生をぶつけることで、磁場が崩れて、ビッグバンのようなことが起きるんじゃないかと期待しているんですよ。僕はそう思って行動しています」

──確かに大家さんは周囲の磁場を崩せる人ですよね(笑)。

三富政行選手
「もちろん大家さんもそうですけど、他にもインディやどインディで泥水すすってがんばっている人はたくさんいるんです」

──では、今後もそういった選手たちをW-1のリングに集めて、磁場を崩していこうという考えなんですね。

三富政行選手
「はい。これはユニットでもなんでもないですけど、僕の信念のもと集まってくれるいわゆるプロレスで幸福になりたい人たちをもってして、お客様を幸福にしたいんです。それが僕の行動の理念です」

──そうなるとW-1のリングも幸福になるということですか?

三富政行選手
「そうです。我々はプロレス幸福実現党ですよ!」

──なるほど(笑)。そして、その一大決起集会の場が横浜文体になるということですかね?

三富政行選手
「文体もそうですし、次の9.18後楽園大会でも送り込もうと思っているメンツはいますから。ACEの子たちは少しでもこれに噛み付いてくるなりしてきてほしいんですけどね。文体で対戦する一(はじめ)くんなんかは根底に何か持っているものがあると思っているんですけど、まだ開花してないですよね」

──そういう選手を開花させてやりたいという気持ちもあるんですか?

三富政行選手
「いや、微塵もないですね。プロレス界では何か持っていても開花しなかった人間は所詮淘汰されていくんです。それが淘汰されないW-1がおかしい! でも、こんなのは一例に過ぎないですから。他にも矛盾点はたくさんありますよ」

──では、今後もこういう矛盾点を突いてきたいということですね。

三富政行選手
「突きますね。ただ、僕の行動はW-1にとってのレコンキスタ、つまり国土回復運動ですから。これまでやめていった選手たちが『このリングで闘いたいな』と思える場所に僕のやり方でしていきたい。だから、僕らはプロレス幸福実現党であり、W-1にとっての十字軍でもあるんです。矛盾と言う名の敵を排除して、W-1のリングに幸福を取り戻します!」

──話が段々壮大になってきましたね(笑)。

三富政行選手
「本気ですから。そもそも僕には神がいるんです。僕をW-1に導いてくれた自由の女神がいるんです。その神を招聘する日までがんばりますよ!」

対戦カード・大会概要

9・2『W-1』横浜文体大会で因縁の児玉裕輔戦決定!稲葉大樹インタビュー


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