マクレガーvsメイウェザー、初の共同会見で両者がKO予告。メイ復帰は税金支払い目的?

UFC史上初の二階級同時制覇を成し遂げたMMA界のスーパースター、コナー・マクレガーと、元ボクシング五階級制覇王者フロイド・メイウェザーが8月26日にボクシング・ルールで激突するが、両者のプレスツアー(記者会見ツアー)がロサンゼルスを皮切りにスタートした。ツアーはこの後、トロント、NY、ロンドンでも行われる予定だ。

7月11日(日本時間12日)にロサンゼルスのステープルズ・センターで行われた記者会見には、2万人ものファンが集まった。

会見の模様は、8月26日に試合をPPV(有料契約)放送するSHOWTIMEで生放送され、YouTubeでも世界中にライブ配信された。

会見の前後のスタジオ(背景には会見場の生映像)では、長年PRIDEの英語放送やWWEで実況を務めていたアナウンサー、マウロ・ラナロが司会を務め、SHOWTIMEのボクシング解説者で元ボクシング元二階級制覇王者でもあるポーリー・マリナッジと、元UFCヘビー級ファイターでベラトールで解説を務めるブレンダン・シャウブがコメンテーターとして登場、この試合について激論を闘わせた。

この会見の様子は下記リンク先で見ることができる。

https://youtube.com/watch?v=npJdeoYxYGs%3Frel%3D0

先に登壇したマクレガーは、ピン・ストライプの入ったダークブルーのスーツに赤いネクタイ姿でビシッと決めている。そしてステージ上でダンスのステップをしたり、肩を揺らしながら両腕を大きく振って歩く「マクレガー・ウォーク」をして、ファンを楽しませた。

フォーマルな服装で決めたマクレガーに対し、後から入場したメイウェザーは、アメリカ国旗柄のトレーナーと、ベースボール・キャップというカジュアルな服装だ。

先にマイクを持ったマクレガーは、メイウェザーをさして
「このバカが言ってることは(歓声で)全然聞こえないぜ。2万人も入った記者会見なんて初めてだ。超ブッ飛んだ気分だぜ!」
と満場の観客に対し、嬉しそうに挨拶した。

そして、

「このスーツはどうだい?」

と新調したスーツを自慢する。

「アイルランドで、この中継を見てるコナー・マクレガー・ジュニアのために、声援してくれ! 俺は最近、父親になったんだ」

と言うと、声援が起こった。

そして、メイウェザーをさし示して
「こいつはもう、終わりだ! 4ラウンド以内にKOしてやる!」
とKO予告。
「俺は若いし、自信があり、ハッピーな男だ」
と、40歳のメイウェザーより12歳も年下の28歳という自分の若さを強調。

「しかも俺は、この試合に向けて、ものすごくハードに練習してきた。ヤツは4ラウンド以内に失神することになる!」
と、メイウェザーを失神させてKO勝ちすると予告。会場からは、ワ~ッ!という大歓声が起こった。

この世紀の一戦をPPV放送する米のSHOWTIMEのツイッター・アカウント、 SHOWTIME Boxing‏@ShowtimeBoxingにアップされた会見の写真。ついに両者が向かい合った。

「俺の動き、パワー、荒々しさ……すべて、ヤツがこれまで経験したことのないものだ。ヤツは今まで、ビビッて逃げる選手ばかり相手にしてきた。だが俺はヤツを恐れない。(ボクシング・ルールに)限定されたルールでも平気だ。(ボクシングの試合は)本物のファイトと比べれば、半分、いや4分の1のファイトだ。これは(総合格闘技と違って)本物のファイトじゃない。本物の(総合ルールでの)ファイトなら、1ラウンドもかからないで勝てるぜ」
と豪語した。

「俺は自分が慣れたルール以外で戦っても、全然平気だ。メイウェザーには無理だがな。何年も前に、モハメッド・アリは日本でアントニオ猪木とMMAの試合をした。ジェームズ・トニー(元ボクシング三階級制覇王者)は、UFCで(ランディ・クートゥアーと)MMAルールで戦って負けたが、彼は自分の慣れたボクシング・ルールから飛び出して戦って見せた。だがメイウェザーには、そんな度胸がない。でも、かまわんぜ。俺が自分の得意なジャンルから踏み出して戦ってやる。俺には自信があるんだ」
と、今回のボクシング・ルールでの対戦でも、自分が圧勝することを誓った。

イウェザーは未納の税金をマクレガー戦で払うつもり

これに対しメイウェザーは
「ミスター・タップアウトは、あきらめるのが大好きだ!」
と、マクレガーが昨年3月のUFC196で、ネイト・ディアスの裸締めにタップして一本負けしたことを皮肉った。

そして、
「俺は誰からも逃げたことはないし、大勢のファイターをボーリングのピンみたいにブッ倒してきた。8月26日には、こいつをKOする」
と、こちらもKO宣言し、シャドー・ボクシングして見せた。

さらに、
「客を呼べる側(Aサイド)は俺だ。だからこそ、このヘタレ野郎は、ボクシングのリングに来なきゃならなかったのさ」
と、自分の方が”格上のスター”であると強調。

「マクレガーは、7~8ケタの金を稼ぐ選手としちゃあ悪くないが、俺は9ケタ(数億ドル=数百億円)の金を稼ぐ選手だ。こいつは、この前の試合で、たった300万ドル稼いで、喜んでるんだ!」
と、自分の稼ぎの多さを自慢する。

これに対し、マクレガーは
「税務署が来るぞ!」
とツッコむ。

実はメイウェザーは、マニー・パッキャオ戦を行なった2015年の税金が未納だとして、米国の国税庁から支払いを迫られているのだ。

メイウェザーは、今回のマクレガー戦(8月26日)の翌月まで支払いを延期してくれれば、マクレガー戦のファイトマネーで支払う、という申し立てを裁判所にしている。今回の試合でのメイウェザーのファイトマネーは、少なくとも1億ドル、PPV売り上げ次第では4億ドルにもなろうかと見られている。

米の『フォーブス』誌は、メイウェザーの資産は3億4千万ドルあると推測しているが、メイウェザー側の申し立てでは、これらの資産はすぐに現金化できるものではない、という。

しかし国税庁はメイウェザー側の申し立てを拒否し、メイウェザーは未納の税金の全額または一部を払うことができるだけのものを持っているはずだと主張している。

マクレガーは、今回の会見で、そのことを皮肉ったわけだ。

メイウェザーが引退からカムバックして、マクレガーとの一戦を行うことになったウラには、巨額の税金の支払いという動機もあったわけだ。

ともあれ、両者の一戦が非常に注目を集める興味深い試合であることは間違いない。ボクシング・ルールなので、49戦全勝のメイウェザーの方が、プロボクシングは初体験のマクレガーに対して圧倒的に有利なのは間違いないが、マクレガーなら何かをやらかしてくれそうな予感もある。

今後のプレスツアーも注目だ。


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