[ファイトクラブ]威圧感なく誰からも親しまれたポーゴさん


1972年、新日黎明期の練習生同期:グラン浜田、HEROで活躍したヤミキ、ミスターポーゴさん

[週刊ファイト7月6日号]収録 [ファイトクラブ] 公開中

▼威圧感なく誰からも親しまれたポーゴさん
 by 井上 譲二

 6月23日、腰の両手術中に脳梗塞を発症したことで急死したミスター・ポーゴ(本名・関川哲夫=享年66)さんは、仕事上のキャラとは真逆に超が付く好人物だった。ヒールレスラーにありがちな威圧感もなくマット界の誰からも親しまれていた。また大仁田厚とともに90年代のインディー・マット活性化に最も貢献したレスラーでもある。

 FMWのリングでミスター・ポーゴVS大仁田厚の抗争が始まった90年代、『週刊ファイト』のポーゴの記事について大仁田からクレームがついたことがあった。

「編集長(私)、あの記事内容だと(ポーゴは)まるで善人じゃないですか」

 目は笑っていたが、大仁田の表情は明らかに不満そうだった。

 その記事を書いた私は、ポーゴの優しい素顔と、悪役レスラーとしての凶暴ぶりのギャップを読者に伝えたかっただけだが、プロモーターでもある大仁田にすれば大事な商品のイメージが壊されたような気分になったのだろう(※ ここからは「関川さん」と書く)。

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