前田日明来賓!SEI☆ZA軍が禅道会に勝ち抜き!ユリア薮下めぐみに腕十字!アイドル参戦~旗揚げ第二戦

 11日、後楽園ホールにてSEI☆ZA旗揚げ第二戦が行われ、SEI☆ZA軍が空手道・禅道会に勝ち抜き、アイドルグループKiss Beeの石井美音奈が12月デビューを目指してSEI☆ZA参戦を発表した。

「円形闘技場で闘う巌流島の女子版」とも見た目の印象があるSEI☆ZAであるが、公式審判は島田裕二に加えて、清水基嗣とベアー福田である。
 最初は『チームSEI☆ZA vsフランス美武道戦隊』の5vs5対抗戦を予定していたが、フランス美武道戦隊との交渉が佳境に入った折りに長野県に本部を置く『空手道・禅道会』より、SEI☆ZAに対戦要望書という名の「挑戦状」が届いた(らしい)。

<禅道会からの対戦要望書>
『拝啓 SEI☆ZA実行委員会様

長野県に本部を置く、空手道・禅道会と申します。
一月のSEI☆ZA旗揚げ戦を観戦させていただきました。

斬新なコンセプト、ルール、そして将来性に非常に興味を持ち、その後はSI☆ZAガールズの動向も逐一、チェックさせていただいております。

彼女たちが日本の武道精神、日本の文化を吸収しようと頑張っている姿には胸を打たれるものがあります。
しかしながら、正直、まだまだ彼女たちが武道精神、日本の文化の軸を理解しているとは言い難い。

未知の外国人チームと対戦する前に、日本の武道女子と直接肌を接するのが武道精神、日本の文化を理解するのには一番と考えました。
そこで僭越ながら、私たち禅道会がそのお役目を担えたらと思い、名乗りを上げさせていただきました。

一月の旗揚げ戦を観戦させていただいておりますので、SEI☆ZAガールズのそれぞれのレベルは熟知しているつもりです。そのレベルに合わせ、こちらも三人選出させていただきました。
こちらの三人とSEI☆ZAガールズの「三対三の対抗戦」加えて「勝ち抜き戦」を提案させていただきます。

SEI☆ZAルールでの「勝ち抜き戦」は体力的にも精神的にもキツい闘いとなるでしょうが、武道精神の軸に触れるという意味では、SEI☆ZAガールズたちにもきっと良い経験になると思います。

SEI☆ZAガールズに「武道」を身をもって体感していただけるはずのこの提案を、ぜひともお受けいただけると幸いです。

敬具

平成二十九年四月吉日
空手道・禅道会 石原美和子』


SEAdLINNNGの高橋奈七永とSareeeによるルール解説が実演のもと行われた。
<ルール>
空手ポイント=打撃でダウンを奪うと1ポイント
柔道ポイント=相手を背中から綺麗い投げると1ポイント
柔術ポイント=関節技で相手からエスケープを奪うと1ポイント
フォールポイント=相手の両肩を3秒間つけると1ポイント
スモーポイント=相手の道着or帯をスタンドの状態でホールドし闘技場の俵から相手の身体の一部を出すと1ポイント(押し出しなどは不可)
合気ポイント=打撃だけではなく投げ技、スタミナ切れ、何らかのダメージでダウンとみなされた場合1ポイント
 またラウンドが変わるとポイントはリセットされる。

■ SEI☆ZA旗揚げ第二戦
日時:2017年5月11日(木)18:45開始
会場:東京・後楽園ホール

<スーパーファイト 「いつ何時誰にでも挑戦する!!」SEI☆ZA最強女子 vs 女子格スーパーレジェンドが実現!! >
○ユリア・ストリアレンコ(柔術・MMA・空手)
 2R 23秒 腕ひしぎ十字固め
●薮下めぐみ(柔道・プロレス・MMA)

 投げにいきたい藪下だが、ユリアにバックを奪われ、腕十字の体勢に。極まったかと思われたが寝技15秒ルールに救われた。同様の展開が続き、2Rに入ると、藪下が背負い投げを決めたものの、またも腕十字。腕が伸び切り、ユリアが勝利を収めた。

<チームSEI☆ZA vs 空手道・禅道会 3vs3勝ち抜き戦 第5試合>
○タバタ・ヒッチ(柔術・柔道・ムエタイ)
 2R 1分22秒 3ポイント先取合わせ一本
●西脇由奈(にしわき・ゆいな)
※タバタが生き残りでチームSEI☆ZAの勝利

 2試合目なのにペースが衰えないタバタ。西脇の道着をつかんでヒザ蹴りを入れ、ダウンを奪う。グラウンドでは極めることはできなかったものの、2回続けて土俵の外に押し出してポイントをゲット。2Rに入ると、寝技から押し出し狙いに作戦を変えたタバタ。押し出し2回、投げを1回決めて、合計3ポイント先取して合わせ1本勝ち。この結果、チームSEI☆ZAが勝ち抜き対抗戦に勝利した。

<チームSEI☆ZA vs 空手道・禅道会 3vs3勝ち抜き戦 第4試合>
○タバタ・ヒッチ(柔術・柔道・ムエタイ)
 1R 58秒 腕ひしぎ十字固め
●角田光優(つのだ・みゆう)

 パンチの応酬でスタートしたが、寝技にいきたいタバタは組んで投げた。バックを奪うと、裏十字のような体制で腕をキャッチ。見事な秒殺だった。

<チームSEI☆ZA vs 空手道・禅道会 3vs3勝ち抜き戦 第3試合>
〇角田光優(空手道・禅道会/中堅)
 1R 2分45秒 3ポイント先取合わせ一本
●ラダ・マナンダー(ネパール/チームSEI☆ZA/伝統派空手/中堅)

 パンチで積極的に前に出るラダだったが、パワーに勝る角田を揺さぶることはできず、押し出しでポイントを奪われてしまう。結局、ペースは崩せず、3回続けて押し出されて、角田の1本勝ちで勝負が決まった。

<チームSEI☆ZA vs 空手道・禅道会 3vs3勝ち抜き戦 第2試合>
〇角田光優(空手道・禅道会/中堅)
 ポイント 3-0
●ラジーナ・ビスタ(ネパール/チームSEI☆ZA/伝統派空手/先鋒)

 打撃で距離を詰めて、寝技にいきたいラジーナ。だが、角田はパンチと左右のハイキックを繰り出すなど多彩な打撃で寄せ付けず。2Rに入るとラジ―ナはスタミナが切れてしまい失速。なんとかフルラウンド耐えたが、いい場面を作ることはできなかった。角田のポイント勝利となった。

<チームSEI☆ZA vs 空手道・禅道会 3vs3勝ち抜き戦 第1試合>
〇ラジーナ・ビスタ(ネパール/チームSEI☆ZA/伝統派空手/先鋒)
 2分 16秒 パンチ連打一本
●伊藤良恵(空手道・禅道会/先鋒)

 チームSEI☆ZAと禅道会との勝ち抜き対抗戦の初戦。開始からパンチでラッシュをかけるラジーナ。ガードが甘く、棒立ちになる伊藤の顔面に何発もクリーンヒットした。2回目のスタンディングダウンで、試合がストップ。ラジーナがTKO勝利を奪った。


石井美音奈 谷藤海咲 鷹野日南
 大会MCを務めるアイドルグループKiss Beeの石井美音奈が、メインイベント前に登場して、SEI☆ZA参戦を表明。12月デビューに向けて来月から練習を開始するという。

石井「前回のSEI☆ZAを見させてもらったときに、『こんな可愛い子たちが戦ってるんだ!』という刺激を受けて、一応Kiss Beeではスポーツ担当としてやっているので、やりたいなと思いました」。「スポーツ歴は、中学校の頃に陸上をやっていて、合気道も少しだけやったことあるくらいなんです」。


薮下めぐみ「前回のプロレスのときも夏樹のせいで肩脱臼した。犯人この人!」
藪下めぐみ軍vs.SEAdLINNNG3対3の対抗戦:高橋奈七永、夏樹たいよう「奈七永さん、次組んで一緒にやりましょう」

【谷川貞治が語るSEI☆ZA】
※440円電子書籍e-bookで読む(カード決済ダウンロード即刻、銀行振込対応)

17年02月09日号中邑真輔NXT大賞Sareeeアーカイヴ集G馬場SEI☆ZA最強の放棄


谷川貞治の『プチ格闘技通信』第78回 格闘技界初「最強」の放棄。SEI☆ZAの突き抜け方は凄い!
 格闘技イベントの一番の売りは何か? それを一言で表すならば「最強」。プロレスも格闘技も「最強」を競い合っているイメージで、お客は集まり、興行自体を巨大化していった。だから、一時「最強」という言葉は、いろんな団体が使っていたし、実際に力道山やアントニオ猪木、UWF、K-1やPRIDEは、「最強」のイメージで業界のトップに君臨した。

 K-1は「立ち技世界最強トーナメント」を決める大会のイメージがあったから支持をうけたし、PRIDEが「60億分の1の男」を決める大会と言っても納得できた。格闘技界でトップに立つには、この「最強」のイメージは不可欠だったのだ。

 格闘技に限らず、スポーツはそもそも「最強」、つまりジャンルの頂点をめざす舞台が最高峰だと言われている。簡単にいうと「オリンピック」。テレビが一番扱うのもオリンピック。ということは「オリンピック」以外の全ての大会は、オリンピックへの予選となり、実は最強を争っていない大会、もしくは「日本大会」「大学大会」「高校大会」など、限定した最強決定戦にすぎない。