[ファイトクラブ] 4・15『勇気の授業』瀬戸信介 町田光 菊野克紀 の勇気と「神の手」の秘密

[週刊ファイト5月11日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

4・15『勇気の授業』瀬戸信介 町田光 菊野克紀 の勇気と「神の手」の秘密
by 伊藤三世

<瀬戸信介>
・プロ格闘技デビュー戦 解説
・谷川貞治氏との初対面エピソード
・ハッタリの勇気

<町田光>
・「巌流島」出場の理由
・「劣等感」と「弱者の反逆」
・格闘技で世界を変える
・「巌流島」負傷の理由
・那須川天心へのジェラシー

<菊野克紀>
・格闘技を始めた理由
・憧れはドラゴンボールの孫悟空
・「泣き虫」「弱虫」「ビビり」な本当の自分
・ケビン・ソウザ戦 解説
・「恐怖」の克服法と「神の手」の秘密


4/15(土) INAZUMA主催の「勇気の授業」と言うイベントが行われた。

■ 4・15「勇気の授業」イベント概要
http://inazuma.kakutou.org/yuuki/

第一回の「勇気の授業」では、巌流島で活躍する菊野克紀、町田光、瀬戸信介の3選手をゲストに迎え、「勇気」をテーマにしたトークイベントが行われた。

そのイベントでは、選手自身によって試合を振り返り解説を行うという試みも行われると言う事で、試合中の選手のメンタリティに触れられる貴重なイベントであった。イベント開催前にその見所を、週刊ファイトのブログで掲載しているので、そちらも併せてご覧頂きたい。


【巌流島 が10倍楽しめる!『こんな授業が欲しかった!勇気の授業01?巌流島試合鑑賞?』】
https://miruhon.net/66342


 

特に菊野克紀選手は、5/6(土)の異種格闘技イベント「巌流島」で、ヘビー級ファイターのジミー・アンブリッツ戦を控えており、試合中のメンタリティの解説を聞くというのは、今後の試合をより楽しむ上でもとても意義がある。

私は菊野克紀選手や町田光選手は、予てより新しい格闘技ブームを作るキーパーソンであると考えており、その理由に関しては「週刊ファイト」本誌独占コラムの方でも書いているので、そちらも併せて読んでみて頂きたい。


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このイベントのは、当初は「巌流島オフ会」と言うコンセプトで、イベント名や日時が決定する前から、告知を積極的に行っていた。


【巌流島オフ会に菊野克紀選手参加!会場は『カルペディエム三田』!】
http://inazuma.kakutou.org/ganoff-2/


 

菊野克紀選手と言う目玉選手を軸に、それから徐々に参加選手が決定して行く経緯は、格闘技イベントさながら。大会当日までに、徐々に期待感を煽って行く情報発信力には目を見張るものがあった。


【巌流島オフ会に込めた思い】
http://inazuma.kakutou.org/ganoff-3/

【アンケート!どのイベントネームが好きですか?】
http://inazuma.kakutou.org/ganoff-4/

【タイトル決定!『こんな授業が欲しかった!勇気の授業 』】
http://inazuma.kakutou.org/ganoff-5/

【「勇気の授業」チラシ掲載の協力ジム様を紹介】
http://inazuma.kakutou.org/yuuki03/

【「菊野克紀サイン色紙プレゼント企画連動+巌流島 WAY OF THE SAMURAI2017勝敗予想】
http://inazuma.kakutou.org/question39/

【「菊野克紀サイン色紙プレゼント+巌流島鈴木信達VSマーカス・アウレリオ勝敗予想】
http://inazuma.kakutou.org/question39/


また、高校生のボランティアスタッフを募集や、「勇気」と言うテーマ設定などから、次世代を担う子供たちに向けたイベントである事が伝わって来る。

菊野選手は格闘技や格闘家が社会から尊重される世界を理想としており、今回のイベントへの参加も、その理想を叶える為の活動の一環である事は間違いない。またこのイベントでは、『格闘家の「人間としての価値」を社会に発信して行く』と言うテーマも掲げている。


【「勇気の授業」高校生ボランティア募集!限定4名】
http://inazuma.kakutou.org/yuuki01/

【子供の心を強く豊かにたくましく!「勇気の授業」】
http://inazuma.kakutou.org/yuuki05/

【不安定な時代『成功する子共』の特徴とは|マシュマロテスト】
http://inazuma.kakutou.org/yuuki04/

【子供の心を育む「勇気の授業」!絵が書けない時はコレだ!】
http://inazuma.kakutou.org/yuuki05/


■イベント レポート
イベント当日、会場の『カルペディエム三田』へ赴くと、会場では選手がそこかしこでウォーミングアップをしており、選手がとても身近に感じられる。

そして、会場にはたくさんの子供たちが集まっていた。
それは今回のイベントは、通常3000円だが、高校生は1500円、子供づれのパパやママは1000円割引の2000円、中学生までは選手の似顔絵や将来の夢を書いた紙を持参すると入場料が無料になるなど、子供たちが参加しやすい工夫がされていた。

菊野選手は「巌流島」の道着を会場で広げ、集まった参加者に自由に着てみて下さいと掛け声をかけた。

そして本編のイベント冒頭では参加者が2列に並び、その間を選手が通って入場して来る演出が行われ、左右の参加者とハイタッチをしながら入場する。

そこには、主催者が「ママと子供が楽しめる事」と「ぼっち」を作らない様にと言う配慮があり、せっかくイベントに来てくれたのに溶け込めなかったり、楽しめないで不完全燃焼で帰る人は一人も出て欲しく無いという想いが込められている。

更に選手たちは、イベント開始前のウォーミングアップ時は私服でいたが、瀬戸選手は中国拳法の衣装で入場し、町田選手は「巌流島」の道着で、菊野選手は沖縄拳法空手の道着で入場して来るサプライズ。

これも、主催者が「エンタメ装置」として意図的に仕掛けた演出で、これによって参加者と選手の距離感も近くなり、会場のテンションも一気に高くなった。


【『こんな授業が欲しかった!勇気の授業01』:選手入場シーン】
http://inazuma.kakutou.org/yuuki08/


■一時限目 瀬戸信介

トップバッターは、カマキリ拳法の代名詞となった瀬戸信介選手。
カマキリ拳法と言えば関根勤か瀬戸信介かと言う程の代名詞となっており、現在はインターネットで「カマキリ拳法」で検索すると瀬戸信介選手のページが出て来る。


瀬戸信介選手はセンスを片手に軽妙な語り口で、陽気な雰囲気をまとっている。
菊野選手や町田選手が「月の光」だとすれば、瀬戸選手は「太陽の光」の様なイメージ。

瀬戸選手は元々はアクション俳優の仕事をしており、「巌流島」のデビュー戦はプロ格闘技のデビュー戦であった。
試合映像を見ると落ち着いている様に見えたが、本人の解説によれば、試合中は精神的に全く余裕は無かったと言う。


プロデビュー戦で見事勝利を飾った瀬戸選手であったが、カマキリ拳法の様な個性的な動きが見られなかった事で、ファンからは「どこがカマキリ拳法なんだ?」と冷たく、厳しい反応ばかりであった。

しかし、瀬戸選手に言わせれば、カマキリ拳法はの動きは「掴み技」の動きであり、試合中にカマキリ拳法の構えや動きをすると言うのは、「ムエタイの選手が常に首相撲の動きをしている様なもの」だという事で、 自分の技術への認識とファンの評価とのギャップに苦笑する。

更に初めて谷川さんと出会った時のエピソードにも触れ、存在感を出す為に高級そうに見える金の腕時計を購入し、顔色を良く見せる為に顔にワセリンを塗って行ったというエピソードを披露し、その独特な感性も垣間見えた。

最後は「ハッタリをかます勇気が大事」という様な結論に着地した点も、瀬戸選手のユニークで明るい人柄が感じられた。


【『こんな授業が欲しかった!勇気の授業01』:瀬戸信介「チャンスを掴む」】
http://inazuma.kakutou.org/yuuki09/


■二時限目 町田光
次に登場したのは、居合パンチャー 町田光選手。

キックボクシングのチャンピオンでありながら、「巌流島」で異種格闘技戦に臨んだ変わり種。
元々FMWのハヤブサ選手のファンであり、プロレスゲームにハマっていた過去もある事から、キックボクサーの中でも独特の世界観を放っている。

(町田光PV 弱者の反逆)
https://www.youtube.com/watch?v=mTBKvuXF7Tw

そんな町田選手は、幼少時代の自分が何をやっても上手く出来ず、顔も声も何もかもが嫌いな「劣等感」の塊であったと言う。そして、周りの大人を見ても我慢ばかりしていて、何も楽しそうに見えなかった為、将来に対しても何一つ希望が持てなかった。

中学生の時には屋上から飛び降り自殺も考えた事もある。しかし屋上へ立った際に、「どうせ死ぬなら、最後にあがいてみよう」「挑戦してみよう」と思いとどまり、そうして始めたのが「格闘技」であった。

格闘技のジムでも格闘技の才能は無く、一番ダメな奴であったと言う。しかし、自分の試合を観て感動で涙を流してくれる人達や、応援してくれる人たちが周りに現れた事で、もっと「勇気を与えられる人間」になりたいと思うようになった。 それが現在まで続けて来られた、原動力となっていると言う。

しかし、もっと多くの人々に「勇気」を与えたいと思いながらも、一歩外に出ると誰も自分の事は知らない。 格闘技界の中でも、ほとんど自分の名前が知られていない現実を痛感していた事が「巌流島」へ出場する一つのきっかけであった。

「巌流島」の試合映像の振り返りでは、入場の時に怖くて後悔していた事。
そして、額の出血は場外へ転落した際に負った傷であった事などが説明された。こうした選手本人で無いと分からない、試合のディティールの話が聞けるのが、このイベントの醍醐味でもある。

そして最後に「那須川天心選手には、自分がやりたかった事を全部実現されてしまった」とジェラシー全開のボヤきを吐露すると共に、「巌流島」に出る事でファイターとしてプロとして個性的である事の重要性を学び、「出場して本当に良かった」と振り返る。

町田選手にとっての「勇気」とは?

それは「一歩踏み出す事」

「一歩踏み出す事」で「世界は変えられると信じている」と、自身の代名詞となるフレーズで締めた。


【『こんな授業が欲しかった!勇気の授業01』:町田光「目の前の世界は変えられる」】
http://inazuma.kakutou.org/yuuki10/


■三時限目 菊野克紀
最後に登場した菊野克紀選手は、冒頭で子供たちに自分の前に来るように促すと、「巌流島」の入場でおなじみの沖縄拳法空手の「型」の演武を披露する。

「型」の演武が始まると会場中が張り詰めた空気が支配し、終わると「足を崩して下さい」と緊張感を解きほぐした。

それから生年月日から始まる丁寧な自己紹介を行うと、続いて自分の趣味は「漫画」だと語り、子供たちに好きな漫画は何?と問いかけ始める。

様々に上げられたタイトルの中でも「ドラゴンボール」の孫悟空は、菊野選手の幼少期の憧れの存在であったと言う。
強くて、優しくて、困っている人を助ける孫悟空と言う存在は、菊野選手の教科書的な存在であった。

では何故、孫悟空に憧れたのか?

それは「泣き虫」で「弱虫」で「ビビり」な自分とは、真逆の存在であったからだ。当時の菊野少年は、自分の「弱さ」から、威張ったり 弱い者いじめをしたり、そんなクソみたいな自分の事が嫌いだったと言う。そこには、町田選手と同様の「劣等感」と「自己嫌悪」が存在した。

そして菊野選手は、そんな自分を好きになりくて、強くなる為に高校で柔道を始める事となる。
才能は平均的であったが、少しづつなりたい自分に近づいて行く事で、自分が少しずつ好きになって行った。

そして、高校二年生の時には、鹿児島県大会で優勝。 しかし、三年生のインターハイ予選の二回戦で高校一年生に敗れ、それが引退試合となった。「油断による敗北」と言う悔しい結末に、周りの同級生が受験勉強を頑張る中で、何を頑張れば良いのかも分からずに、再び大嫌いな自分に後戻りし始めていた。

そんな高校最後の夏に、一番仲の良かった同級生2人に突然呼び出される。< そして、2人は「俺たちコンビを組んでお笑い芸人になってビッグになる!」と、大きな夢を語り出したという。 <一番身近にいた親友から、突然大きな夢を語られ仰天した菊野選手は、覚悟を決めた2人がとてもかっこ良く見えて、 それが悔しくて悔しくて、自分は何になりたいのか必死に向き合った。 その時に見つかったのは孫悟空のように「強くなりたい」という少年時代からの変わらぬ想いであった。 そして親友に「俺は格闘家になる!」と宣言した。

そして話は、3年前に2勝1敗で迎えた、UFCでのケビン・ソウザ戦の話題に展開される。

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